【VRChat】よく見かけるあのご飯!ごはんモデル専門店『へのごはん henoGohan』の新メニュー&インタビュー

VRChatのワールドでお部屋や飲食店など、いろんな場面で見かけるご飯や食べ物。
お世話になっている方も多いのではないでしょうか。

現実でも食べてみたい…高級フレンチセット


今回はごはんモデル専門店『へのごはん henoGohanを運営しているhenomohesan(@henomohesan)さんにインタビューさせていただきました!

楽しいUDONギミックつきの食べ物たち!

2023年5月25日より、『へのごはん henoGohan』より、
おせんべい、柿ピー、かりんとう、芋けんぴ等の乾き物セットが発売されました!

乾きもの特有の食べるときのバリバリとした音が気持ちよく、
次々と食べたくなる食べ物ばかり…


そして、乾き物の前には、コース料理を意識した高級フレンチセットが発売されました!
こちらは、高級感があふれるキラキラパーティクルが…!

https://twitter.com/henomohesan/status/1651084710108606465?s=20


乾き物や高級フレンチ以外にも、定食や寄せ鍋、焼き肉など
henomohesanさんは数多くのごはんを発売されています。

パッと見てわかるクオリティの高い美味しそうなごはんたちや
誰でも簡単に楽しめるギミックがあり、
本当にごはんモデル専門店なのが見てわかるショップとなっています。

ごはんモデル専門店『へのごはん henoGohan』は、
見ていて食べたくなる!
手に取って楽しめる!

VRChatの食卓に彩りを与えてくれる存在です!!

インタビューさせていただきました!

食品モデル作りや「へのごはん」の開設を始めたきっかけや理由はありますか?
あと、どんなジャンルのご飯を作ってみたいですか?

きっかけは、Twitter上で見かけた「ラーメンとかの写真撮ったら、それをBlenderに取り込んで形を作ってVRに持ち込んでほしい」というユーザーのつぶやきでした。

アバターの改変目的でBlenderを触ったことはあったのですが、自分で何かをモデリングした経験は当時ほとんどなく、そんな自分でも「それならできるかも」と思い食品モデル作りに手を付けてみました。

最初は白米、味噌汁、漬物からスタートして、その後カレーとか牛丼とか色々試してみたのですが、中でも煮物の出来栄えは良かったようで、Twitterでも「おいしそう」という反響がありました。そこから色々な食品にチャレンジを続け、今に至ります。

へのごはん henoGohan より、【VRChat想定】煮物 △598

基本的には身近なジャンルの食品を作っています。あんまり凝ったものだと伝わりづらいかもしれないので、シンプルでみんなが知っている物、日頃からよく食べる物、という感じで。それ以外でも、先日は知り合いのイベントから頼まれて高級フレンチセットを制作したりもしました。

他にも、焼肉セットを発表したときに韓国のユーザーさんから「韓国料理も欲しい」という声をいただいたりしているので、機会があればジャンル問わず色々な食品を作ってみたいですね。ファンタジー飯やディストピア(SF)飯とかも面白いかもしれません。

モデルを作る上でこだわっている点を教えてください!

テクスチャリングは力を入れて作っています。モデルそのものを作っている時間より、テクスチャのレタッチ・調整時間の方が長いこともあります。

自分の作品の多くは、実写をベースにテクスチャを作っています。VR空間内で見る実写のインパクトって結構すごくて、いい意味で “浮く” んですよね。

ゲーム中に、リアルの人物写真とかが掲示されてると、それだけ異質な存在っぽさを感じると思うんです。それを食品モデルにも取り入れて、「なんかこれ妙においしそうだぞ!」って思ってもらえるようなモデルを目指して試行錯誤しています。

技術的な所では、最終的に1000~3000ポリゴンくらいに収まるように気をつけています。これ位なら気軽にワールド内に置いてもらえるかなって。
形はフォトグラメトリで取っています。ただ、最近はモデリングに少し慣れてきたのもあって、フォトグラメトリを使わずに一からモデリングすることも増えてきました。食品によってはフォトグラメトリでうまく形が取れないものも多いので、使い分けですね。

苦労したエピソードをいくつか教えてください
また、制作に携わったことで嬉しかったことはありますか?

Udonギミックの製作は毎回激闘です…特に同期周り。自分の作品の多くは、VRChat内で食べたり食べさせ合ったりできるUdonギミックがおまけとして付属しているんですが、このギミック製作がなかなか大変です。

一番辛かったのは、使用している補助ツールのアップデートに合わせて、へのごはんもアップデートの必要に迫られたのですが、既存のやり方ではどうしてもうまくいかない部分があり、それまで作ってきた全食品ギミックが一から作り直しになった時です。100品目以上の作り直しで最終的に半年くらいかかったと思いますが、あれは本当に大変でした。

ギミックはあくまでもおまけと明示しているので、モデルだけ作って出すこともできるんですが、やっぱりギミック込みで楽しんでいただいているユーザーさんが多くて。作り手としても、苦労して実装したギミックが想定通り動いたときはテンションが上がりますし、達成感もあるので、今後も可能な範囲でギミックを付属させていきたいと思っています。

制作にあたって嬉しい瞬間は、自分の作品の画像がTLに流れてきたときですね。単純にツイートしていただけるだけで嬉しいですが、ユーザーさんが食べている姿も一緒に写っていると最高に幸せな気分になります。現実で自分の料理を人に食べてもらう時と似た喜びかもしれませんね。

あとは、昨年Vketの企業ブース(静岡県焼津市様)の案件を任せていただいた時も嬉しかったですね。先述のように身内のイベント依頼で制作することはありましたが、外部の方から正式にお仕事をいただいたのは初めてだったので、気合を入れて制作しました。結果的にクライアント様からもユーザーの皆様からも好評をいただいて、とても嬉しかったです。

今まで予想外の使われ方をしたことはありますか?

多くの場合、皆さんのホームワールドで使用いただいていると思うので、想定通りという感じなんですが、本格的な飲食店ワールドに使っていただくこともありまして。とあるユーザーさんが焼肉セットを使って焼肉店ワールドを制作されたときは、クオリティが高くて感動しました。

あとはお寿司セットでこれまたクオリティの高いお寿司屋さんを作られた方もいらっしゃいます。「この食品モデルを置くためのワールドを作った」と言っていただける事まであって、冥利に尽きます。

すし処 璃莉 – Sushi Riry –
Created by:Riry_Satellite

あと最近、Beat Saber用のアバターにへのごはんを利用されている方をお見かけして、そちらは完全に想定外でした。笑 
ミームっぽい動画に使っていただくこともあります。規約と公序良俗に反しなければどう使っていただいても構わないので、ユニークな使用例ありましたらぜひお知らせ下さい。そういうの好きなので。

今後はどのように活動していきたいですか?

いま一番やってみたい事は、リアル飲食店さんや食品メーカーさんとのコラボです。VR/非VR問わず、食品業界の方が3DCG空間内で販促を行う機会というのは今後増えていくと思うので、食の業界の方々にも喜んでもらえるモデルを制作、提供していきたいです。
私自身、作り手として「これを作りたい!」と思っている食品がありまして、その実現に向けて色々模索しています。その一環で、各方面へのコネクションや営業を手伝っていただけそうな方とお話を進めている最中です。
企画の詳細はこれから組み立てていきますが、へのごはんリアルコラボに向けて着々と準備を進めています。

「VR内で◯◯さん(飲食店)のメニューが食べたい!」
「□□さん(食品メーカー)のお菓子が食べたい!」という願いを叶える、そんなブランドになるのが夢です。
あとモデラーとして、ゆくゆくは食品以外の分野でも色々作れるようになりたいと思っています。

これだけは言いたい!伝えたい!

日頃からへのごはんをご利用いただいている皆様、
いいねやRT等様々な形で応援いただいている皆様、
本当に本当にありがとうございます。

皆様からの支えがなければ、ここまで作り続けることは絶対できなかったと思います。これからもおいしくて面白いモデルをどんどん作っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
リアルでもバーチャルでも、おいしいごはんを食べよう!