みなさんは殺人現場に遭遇したことはありますか?VRで体験するマーダーミステリーの魅力

皆さんは殺人現場に遭遇したことはありますか?
僕は5回ほどあります。

…といってもVRの世界で。

コナンや金田一には引けを取るかもしれませんが、それでも一般的な人生を送る中で人が殺されている現場にこれほど立ち会う事はないでしょう。

マーダーミステリーとは殺人事件の推理ゲームで、テーブルトークRPGやボードゲームのような感じで近年流行っているゲームです。
基本的にはボードゲームのようなセットでカードが配られ、司会進行役のゲームマスターのもと、参加者が事件を推理していく…といった形がメジャーなようです。

しかしボードゲーム形式となると見た目で何が行われているかが分かりづらく、ボードゲームに慣れていない初心者が遊ぶにはやや敷居が高い部分もあります。
また、視覚情報が少ないため、どうしても頭の中で物語の光景を空想するしかないのでプレイヤー同士での物語のイメージの違いや受け取り方にズレが生じてしまう事もあったり…

そういったボードゲーム形式の弱点を超えた、まさに『体験するミステリー』としての本髄を味わえるのが“バーチャル空間でのマーダーミステリー”なのです。

死体が目の前にある!VR空間で行うマーダーミステリー

“バーチャル空間でのマーダーミステリー”を提供するのはバーチャルクリエイター集団『イマーシブクラウド』

オリジナルストーリーを含めバーチャル空間上で10作以上ものマーダーミステリーを提供している団体です。

“バーチャル空間でのマーダーミステリー”の魅力は目の前にロケーションが用意されていること。
そしてそのロケーションに自分が降り立ち、空間を自由に動き回れることです。

例えばとあるストーリーではホテルのロビーに死体が転がっていたり、恒星間探査船に乗って宇宙空間を彷徨ったり…
物語の中に空間もろとも入り込んでミステリーを解いていくのが、現実ではなかなか実現できないバーチャルだからこその魅力の1つです。

どのストーリーも面白いのですが、個人的にお気に入りの作品はアーキテクトさんがシナリオ制作した『プロジェクト・アーキテクト』『令和探偵奇譚 アガスティア・レコード』

ミステリーと言う都合上ネタバレ厳禁なのでどこがどう面白かったのかを記述することが出来ないのが惜しいですが、小説やドラマとは違う、文章や平面の映像では表現できない、ミステリーの新たな描写を体験できるストーリーになっています。

家一軒を丸ごと再現。世界観を生で味わえる魅力

『令和探偵奇譚 アガスティア・レコード』は、欧米から移住してきた素封家・ロチェスター家の邸宅で殺人事件が起きる…というところから物語が始まるのですが、ストーリーそのままに目の前に家が一軒丸ごと再現されているのです。

目の前に建物が立体的にそびえたっている様子からは建物の年季の入り具合や雰囲気、その場の気温なども肌で感じ取れます。

もちろんVRなので空間を自由に歩き回れますし、他のプレイヤーも自分と同じ空間で同じ映像体験をリアルタイムで共有している訳ですから無理にロールプレイに入らなくても、まさにその現場に居合わせたような驚きと新鮮さをプレイヤー同士で楽しむことが出来るのです。

まさにドラマの中に入っているような体験が出来るのがバーチャルでのマーダーミステリーの醍醐味です。

物語を楽しむことがメインなのでロールプレイゲームが苦手でも楽しめる

しかし“殺人事件の謎を解く”というとなんだか頭が良くないと楽しめないのでは?…と尻込みしてしまう人もいるかもしれません。

ですがそこはご安心を。

マーダーミステリーは『殺人事件と言う物語を楽しむ』という事が一番の目的であり、犯人捜しは副次的なものにすぎません。
特に『イマーシブクラウド』のマーダーミステリーは『物語を楽しむ』という事に重きを置いていることを感じます。
犯人を当てたからと言って何か特典が加算されるわけではないですし、当てられなかったからと言って特にペナルティーがあるわけではありません。

『一体何が起こっているんだ…?』『これはどういうことなんだ?』という謎を参加者と一緒に共有する、というのが一番の醍醐味なので、人狼ゲームのように殺伐としない所が個人的にお気に入り。

1人で単独で推理するよりも、むしろ参加者一体となって『私はこういう情報を持っているけど…』『そういえば私は…』と情報を共有し、謎を解こうと団結しあえるほど、最後に待ち受けるエンディングの感動もみんなで共有できます。

“参加者同士で今起きているミステリーについて語り合う”というシチュエーションそのものが楽しく、今まさにミステリーに巻き込まれている…!という感覚に浸れるのが心地よくもあるのです。

『令和探偵奇譚 アガスティア・レコード』では途中とんでもない展開が待ち受けているのですが、その驚きの体験も是非他参加者の方々と一緒に楽しんでもらえればと思います。

バーチャルでのマーダーミステリーを体験するには…?

バーチャルでのマーダーミステリー『イマーシブクラウド』の作品は現在ディスコードにて参加の予約が可能となっています。
2週間に1度のペースで半月分のマーダーミステリ―参加予約を募集しており、下記のディスコードサーバーに加入し、参加者募集の枠より体験したいシナリオに参加表明のコメントを記入する形となっています。

VMML【バーチャルマーダーミステリー待合所】https://discord.gg/ThBWtrq

『イマーシブクラウド』は独自のオリジナルストーリーを提供するだけでなく、直近ではクラウドファンディングにて謎解き作家『ぺよん潤』さんの書下ろしストーリーのVRマーダーミステリーを製作することを発表し、60万円を超える支援金を集めることに成功しています。

今後もバーチャルならではのマーダーミステリーの提供をするため色々計画しているとの事ですので興味のある方はTwitterやディスコード内での続報を楽しみにしてください。