ことばにするということ~VRC詩人の対談記事~

こんにちは。じむの朔です。

普段、詩を書く活動をしている私ですが、同じく詩を書いているVRChaterに出会うことができ、この度対談記事を企画いたしました。

お相手はVRCID:RNペローさんです。お付き合いいただきありがとうございました。

対談者紹介

RNペロー

VRC歴:約20日
Twitterにて個人宛の詩を中心に制作活動をしている。ヒノシズムに所属し、イベントも積極的に参加する、エネルギーに満ち溢れた新進気鋭のVRChater。
好きな詩人は寺山修司。

Twetter:https://twitter.com/PR_vrc

じむの朔

VRC歴:約4か月
おなじみVLMのコラムニスト&ポエマー。連載コラム「じむの朔の羽休め」全10回掲載中!
実はVRキャバクラ「Iris」の広報担当。
好きな詩人は宮沢賢治。

Twetter:https://twitter.com/Books0422

Q.VRCで詩を書き始めたきっかけは?

RNペロ―
以前は別のツイッターアカウントで半年ほど書いていました。しばらく書いていなかったんですが、今月VRCを始めてからまた書くようになりました。そこまで上手ではないですが(笑)
仲良くしているフレンドを見て、パッとインスピレーションがわいてきて、文字起こしして、やっぱりたのしいなって。

じむの朔
やっぱりVRCならではの刺激、のようなものがあったのでしょうか?

RNペロ―
そうですね、ほかのゲームと違ってそこに人の存在を感じるのが大きな刺激だったと思います。
さらに言えば姿も声も変えられるこのゲームでの人の存在感は現実では味わえないものだったからですね。
なにより魅力的な人が多かったから、というのが大きいです。

じむの朔
なるほど。自分もこのゲームを始めた時、このゲームはかつてない大きな刺激で、感情の昂ぶりというか、ワクワクに近い感情があふれて来たんですよね。
それでブロマガに文字を起こすようになり、それを見たフレンドが「それは詩だね」と言ってくれたのがきっかけです

Q.詩を書くときに考えることは?

RNペロー
書くパターンはいくつかあるのですが、最近の主流は、登場人物が一人いて、何かセリフを言わせるような感じです。

じむの朔
Twitterに上がっている詩を見ると、やはり誰かを意識して書いたりしているのでしょうか?

RNペロー
そうですね、私の詩はよく「個人宛」なんですが、その人を見て、イメージカラーのようなものが浮かんだり、何か送る花言葉のようなものを考えることが多いですね。
自分の感情を書きたいときも、誰か別のキャラクターに語らせることが多いです。主観的な詩はあまりないですね。

じむの朔
なにか、ペロさんの詩は誰かへの「向き」がありますね。自分の感情だけでなく、誰かに送りたい言葉を選ぶ…
温かみのある言葉選びといい、自分とは全く違うタイプなんですよね~


私は自分の中のあふれた感情を汲みだして、壁に落書きするような感じです。
頭の中の整理というか、常に自己完結的です。
いうなれば、の詩は「日記」で、ペロさんの詩は「手紙」でしょうか。

私たちは視覚情報は0で言葉だけで勝負してますが、なにか気を使っていることとかありますか?

RNペロー
言葉選びってすごくむずかしくて、いいオチが見つからなくて空中分解というか箇条書きのような書きかけがたくさんあります。
あと、言葉遊びを織り交ぜるのも好きで、一つの言葉にふたつの意味をかけたり…
気付いてもらえた時はすごいうれしいし、これはアイデンティティですね。

じむの朔
私は読んだ後の余韻にはすごく気を使っています。甘めよりかなりすっきりしたビターな感じが好みなので、詩の言葉選びも若干暗めですが(笑)

Q.VRCで詩を書く中で変わったことは?

じむの朔
やっぱりVRCは「人の存在を感じる」という、従来のコミュニケーションツールとは一線を画す存在だと思います。少なからず今までとは変わったことがあるんじゃないでしょうか?

RNペロー
たしかに、その人と「会っている」という感じがはっきりありますね。以前は文字によるチャットのお返事として詩を書くこともありましたが、今は声で直接やり取りしてるし、ちょっと恥ずかしいですね笑。

あとは、VRCっていろいろな世界に行けるじゃないですか。そこでふと感じたことをスッと詩にできるのも大きいと思います。

じむの朔
自分の詩にも書いたんですが、本当に濃厚な時間が流れていますよね。
でもVRCって楽しいことばかりではなく、人間関係に悩んだりして悲しいこともあるじゃないですか。
そういう人を見たときって書く詩って変わりますか?

RNペロー
多分私は変わらないですね。あんまりネガティブなことも書かないですし、褒めたりもしません。
その人と取り巻く景色を眺めて、思ったことを書く、というのはぶれないですね。
気持ちを盛り込む、というより見たままを書く、という感じです。

じむの朔
なるほど。私はかなり誰かの気持ちに感化されてしまうタイプなので、誰かが嬉しいときも悲しいときも一緒に嬉しかったり悲しかったり、それであふれた感情を詩に吐き出してます。

Q.VRCで詩を書いていてうれしかったことは?

RNペロー
私はやはり誰かに詩を送ることが多いので、「きれいだね」「かっこよかった」と言われたときですね。
頑張って言葉を選んでるので、すごくうれしいです。
私は少し暴力的な表現ですが、「詩で刺す」ような感じがあって、抜け落ちずにその人の心に残ってくれた時の嬉しさがひとしおですね。

じむの朔
私は誰かに送る詩ではないので、誰かから常にリアクションがあるわけではないんです。
ペロさんが詩で刺すなら私の詩は壁に描いた落書きです。
そこで予想外のところから「よかったよ」「共感したよ」と言ってもらえた時がうれしいです。
どこかの誰かの景色でありたい。そんな気持ちが強いです。

Q.詩とはなにか

RNペロー
やっぱり口からでた言葉だと消えてしまいそうな感じがあって、どこかに残しておきたくて。
ノートの切れ端に書き留めるように詩を書いているのかもしれません。

じむの朔
文字に起こすと命を吹き込むような感覚がありますよね。消えていく気持ちを捕まえて、紙の上で「ことば」にする。それが、詩にするということなんだと思います。

RNペロー
どう書いても自由ですからね、詩は本当に奥が深いです。

じむの朔
その人にとっての「詩のあり方」からもう詩は始まっていますね。

Q.最後に

じむの朔
気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって押しつぶされそうになっている人をしばしば見かけます。
そんな時はぜひ気持ちをことばにしてほしいです。

RNペロー
本当に、積極的に書いてみてほしいです。そして、よかったら誰かに送ってみてほしい。
とにかく自由に書いて、Twitterでもなんでも見せてほしいです。

なにか詩のイベントとかもやってみたいですね!

じむの朔
発表会のような感じがいいでしょうかね?
ぜひやってみたいです!

追記(5月13日)

本記事の掲載を記念して、トークライブを催すことを決定しました!
チャイナ喫茶「蜜龍」さんにご協力いただき、場所をお借りすることになりました。

「蜜龍」さんではイベント企画の」持ち込みを募集しているそうです!
https://vr-lifemagazine.com/vrchat-bar/miron/

投稿者プロフィール

じむの朔
じむの朔
モフモフキツネの詩人です。
ブログで(主に)VRを題材にした詩のようなものを書いています。
ここでは書いた詩を、キャプションを加えながら紹介したいと思います。