2023年6月30日、とあるワールドの幕が下ろされます。
その名も「Quest日本集会場(通称:クエ集)」
VR機器単体(Quest)で、VRChatを楽しむことが出来るようになって、4年と少し。
Questでの提供の始まりと同時に誕生し、共に歩んできたワールドです。
そんな「クエ集」の思いや記憶を記事として残そうということで、ワールド作者のヒルヒルさんを交えインタビューを敢行。
Quest時代の礎を築いた、「クエ集」について振り返ります!
目次
ヒルヒルさんインタビュー!
今回、ヒルヒルさんの他に、クエ集にゆかりのあるアイドルグループ「SEISO NO OWARI」と「ティグリスタ」のメンバーの方々にもお越しいただきました!
はい、よろしくお願いします。
最初は「クエ集」ではなく「アバターワールド」から
早速なんですけれど、このクエ集を作ったきっかけって何だったんですか?
今は、Quest日本集会所として親しまれていますが、まだQuest版のVRChatが発表される前の2018年の秋あたりに「Kawaii Avatar Worlds」っていう作ってたんですよ。
そこは、UnityのPlane1枚の床に、櫻歌ミコちゃんのサムネイルのワールドなんですけど、置いてあるアバターはこれ(下の画像のアバター)っていう釣りワールドなんです。
それは確かに「かわいい」ですね。出オチ感がすごい…w
このワールドを作ったちょっと後の2019年1月ぐらいにQuest版のVRChatが出ますっていう発表があったんですよね。
このワールドなら「Quest向けの移植とか何の知識もない俺にでもできるだろう」ということで、Quest向けアップロードをしたりつつ、もし本当に日本人が紛れ込んできたときに備えて、どこどこに行けば何があるよみたいなちょっとした案内もしようっていうのをやってたんですよね。
僕自身ちょっと元々PCで始めたユーザーなので、ファンタジー集会場とかのパブリックで人が集まる場所に入り浸るのがすごい好きだったんですよ。
ファンタジー集会場って、人から伝わった伝説の場所みたいな感じでなんていう口伝でしか知らないっていう…
その文化が好きで、そのあたりを参考にしつつ、日本人の集会場みたいなワールドにしてしまおうっていう。
それがKawaii Avatar Worlds改めQuest日本人向け集会場というワールドが誕生しました。
衝撃の転身ですね…!釣りワールドからインフラみたいなワールドに…
アバターワールド改めQuest日本人向け集会場!
最初の頃は、Unityの板ポリ1枚を置いてたんですけど、その1週間後ぐらいに[JP]Tutorial World(以下、チュートリアルワールド)でおなじみのtamscoさんに、ちょっと簡単なワールドの地形モデルを作っていただいたりで、運用してたんですよね。
(ペンで描きながら)当時は…こういう感じで、ここに階段があって…
ちょっとずつQuestで始めた初心者さんが、当時他に行くとこもなく遊びに行くところないって言われていたので、やっていった感じですね。
2階建てで階下に今で言う、チュートリアルのエリアが置いてありました。
へえ。初めて知りました!
「他に行くところもなく」って言ってたんですけど、新しいプラットフォーム対応ってなると、最初に打ち立てた人って覇権を取れるじゃないですか。
いくつかあったんですか?そういった他のワールドっていうのは?
ありました。bironistさんのQuest広場やHimikoさんのHimiko Avatar Worldとかもそうでしたし、チュートリアルワールドも早めにQuest対応してましたね。
チュートリアルワールドがPC勢に対してもそんなに広く認知されていなくて、Quest勢が多く集まる状況でした。
とはいえ、そんなこんなでクエ集V2として運用を続けようとしてたんですけど、ちょっとここで重大な欠陥がありまして…
重大な欠陥!?
日本人がいるところにたどり着きやすいように、当時Quest広場とかチュートリアルワールドとかのワールドへのポータルも併設してたんですよ。
そうしたら、みんなそっちに行っちゃいまして、私が毎日いても結局、通過点になってしまいました。
ちょっとそこで一旦ちょっと心折れちゃって、クエ集自体はちょっと一旦諦めてしまいました。
なるほど…僕はV3から馴染みのあるクエ集なんですけど、素通りされた感じになって、V2からV3に至るまでにどういった出来事があったんですか?
2020年の頭くらいに、チュートリアルワールドで「Quest対応アバターを使ってくれない人も多いし、Questユーザーだけ集まれる集会場が欲しいよね」っていう意見がちらほら出てきて、
「俺のクエ集があるじゃないか」って思ったので、ちょっと軽くツイートしたら1日だけですけど人がちょっとだけ集まって、これに手応え感じました。
それで考えたのが、V3になるまでにやっていたイベントの毎週水曜日に定期イベントやっていた「水曜21時はクエ集で駄弁ろう(クエだべ水21)」です。
「クエだべ」ですね!そうだ!
途中から「クエだべ」っていう名前に変えたんですよね。
毎週話す会話のテーマを決めるっていうイベントでした。イベントを始めてから宣伝の効果もあり、話題のネタなくても入りやすいような努力もあって、結構毎週水曜日に人が集まるイベントになってくれました。
VRChat永遠の課題といいますか…
既に出来上がった場に突っ込んでいって、何を話していいかわかんないってあるので、やっぱりお題用意されていたら助かりますよね!
そうですよね。お題の用意をしたり、元々V3の計画自体もV2作ってた頃からずっと温めてたんですよね。いい感じの導線を作るぞって。
クエだべをしばらく続けて「もう絶対定着するな」ってちょっと確信を得たのを機に、作り直すかとなって、雰囲気のちょっと違うV3を2020年3月あたりにリリースしました。
今の「クエ集」V3姿に
今ではお馴染みのBGMも2020年6月に追加されたそう。
その後アップデートにより「Quest日本人向け集会場」ワールド名から「日本人向け」というワードは外され、現在の「Quest日本集会場」となりました。
さっき「いい感じの導線を作る」とおっしゃってましたが、今までの経緯をたどって、今のこの形になってると思うんですけど、どういった導線を意識されましたか?
何もわかんなくても道なりに沿って進めば、VRChatの基本操作がわかって、最終的に人がいっぱいいる広場に入れるし、もっと知りたいって人はチュートリアルワールドにそのまま直行できるっていう。
広場側から見た目線も意図的なものだったんですか?ここで話してるとJoinしてくる人が見えるんですよね。
リスポーン地点の仕切りが壁じゃなくて、棒なのも絶妙だなと思ってて。
必然的にそうなったのかなとは思いますね。
棒に関しては、開放感を意識してました。
いきなり来て広場にわって放り出されると不安だし、でも壁があると中にいる人から入ってきた人が見えないので…
ちょうどいい感じに透明なコライダーが敷いてあるのもいい味出してるなって。
あとですね、クエ集が他のQuest対応ワールドと一線を画してるのは、圧倒的軽さだと思うんですよ!
この軽さに対してどのような工夫をされてましたか?最適化とかも結構やられてると思うんすけど…
むちゃくちゃ軽量化は気遣ってますね。
マテリアルも全部同じものを使ったり…
例えば案内エリアのテクスチャ類、あれは全部1枚のテクスチャから切り出してる感じです。
アトラス化して、元々2048×2048テクスチャ1枚で補ってたんですけど、解像度を上げたくて今は4096×4096にしましたが、V3になってからは全部案内エリアは1枚のテクスチャに16枚程度のテクスチャが収まるよう作ってますね。
アトラス化って言われる技法を当時は行ってました。
今はそのあたりの技術を習得したので、Unity標準機能のスプライトを使ってます。
その辺のポスターも全部スプライトだから、おすすめだよ本当。
おいしいですよね、しゅわしゅわしてて…!
スプライト…僕もそれ思った。何かそういう機能があるらしいけどちょっとWorld作っている人は多分ご存知のことかもしれないっすね。
VRChatだとあんまり知られてないかも…
本来2Dゲーム向けなので…
2Dゲー向けの技術を3D空間適用したんすねこれ、Unity標準で使えるので。
ここら辺も最初から全部知ってたわけじゃなく、いろいろ軽量化のノウハウを知るにあたって調べたり、Vket 案件で習得した技術だったり、最初から特段軽かったわけじゃないですけど特段軽くなったのはV3からですね
ヒルヒルさんの参加もあってか、QuestでVketに行けるようになり、よりQuest界隈のみんなが楽しめるようになりましたよね。
その原点はやっぱりこのクエ集にあったんですね。
そうですね。Quest界隈を盛り上げたいっていう気持ちはずっとあるので。
クエ集のローカルルールについて
クエ集では、アバターに関してのルールが設定されており、PCのみ対応アバターの場合は、ルール的にNGとなっています。
他のどのQuest対応ワールドよりも、Questユーザーに寄り添ったっていうとこが前面に出てると思うので、厳格なあのアバタールールもあるじゃないですか。
Quest対応アバター・適切なフォールバックについてのルールってどういった経緯で作られたんですか?
一言で言えば対応してないアバター使われても、Questリリースから2年近くずっと、Quest非対応のアバターってロボットに見えるだけだったので…
今でさえフォールバックアバターがあるんですけど…
あのロボット、単体ならまだわかるんだけど、場のほぼ全員となるとちょっと怖いんですよね…
本当にそうなんですよ。
「ロボットばっかりて、何も楽しくない」みたいに思われるのも嫌だったので、PCユーザーの方には、そのルールだけは徹底して守っていただいてましたね。
皆さん守っていただいて、感謝しています。
僕は2020年の中頃から始めたんですけど、そのときはまだPCユーザーとQuestユーザーとの壁みたいのがあって「ここに来るとロボットがいない」っていう話を当時、結構聞いてましたね!
「Questユーザーはココ!」っていう場所があったのは、ありがたかったですね!ここに行けば誰がいるっていう。
QuestユーザーとQuestフレンドリーのPCユーザーが集まって交流できる場所をやるべきだなっていうのは、最初から思ってました。
Questユーザーの人数も、特に初代Questのときは本当に少なかったので、それでもQuestをとりあえず買って挑戦している人やガジェット好きの人たちに、VRChat楽しんでもらいたいなっていう。
そういった感じでこのクエ集をきっかけに出来た人間関係であったりとか、コミュニティについてはどう思われますか?
QuestのみんながVRChatにハマるきっかけとなった最初の一歩となったのであれば、もう本当嬉しい限りというか…
そうですね。いろんな人に実家と言ってもらえるのは本当に嬉しいなと思ってます。
アイドル達に訊く
ということで、ここで集まってもらった皆さんもそういったコミュニティで育ってきた方たちかなっていう感じだと思います。
今日見に来てくれた2グループは、クエ集のハッシュタグ企画も手伝ってくれています!
ハッシュタグ企画については、後半でご紹介!
僕自身は、最初PCの界隈から始まって、そこから後でQuest界隈に来て、クエ集で交流するようになったんですよ。
だからクエ集がスタートというわけじゃないんです。ここにいる方々は、多分クエ集が初めて来た場所だと思います。実際始めて間もない頃に、クエ集で過ごしてきてどうだったかなみたいなことをお聞きしたいなと思います!
どうでしたか、クエ集って?
そうですね…ヒルヒルさんの話であったように、やっぱり実家的な感覚はありますよね。
ここで「アイドルやるか」みたいなノリで作ったのを思い出します。
「我々セイオワです」って言って「何で終わってるの?」って言われたのが悲しくって…その頃のことを未だに覚えてます。
自分はゆーてるさんと一緒で、外で仲良くなったQuestユーザーの方がよくここにいらしてたんで、誰かがいつでもいていつでもここにアクセスしやすかったのはありますね。
人がいるってすごい大事ですよねやっぱりね。
結構安定して人がいるってのは嬉しい!
多分これが余計Questユーザーだと大きいんだろうなって。
「アノ人」がクエ集に大きく貢献?
私もPCスタートなんですけど、私ここに1個だけすごい思い出があって未だに語り続けてるんですけど、実は私この世界に来た理由のひとつに、たまたまtutinocoさんのVRChatの動画を見てたんですよね。
あの中で、パンジャンマンが出てくる回があったんですよ。
wwwwww
「VRChatにはパンジャンマンがいるんだ!」と思って来たらいないんですよ。パンジャンマンがいるワールドがあるはずだ!おかしい!っていうのがあって、それから1年経った後に、たまたまここに来たんですよ。
何人か知り合いも居たので、ふらっと来てみたらいるんですよそこに、パンジャンマンが。
珍獣みたいな扱いですね…w
いるんですよ!そこに!
「パンジャンマンおるぅ!」って。
もうそれを求めてここに来た身だったので。クエ集があったからこそパンジャンマンに会えて、そこでいろんな話をしてもらって「パンジャンマンここで遊んだりしてるんだよ」とか「パンジャンマンいろいろやって、ライブもやってんだよ」って…
パンジャンマンってクエ集に貢献してるんですね…。
でも、パンジャンマンのライブを見るとアイドルやりたくなるんですよね。私もそうだった。
個人的にそれがもうすごい思い出になってて、クエ集で会ってそこから紆余曲折あって今はyoshiiiiiiiiさんことパンジャンマンとコラボさせてもらって、一緒に遊ばせてもらったりする機会も増えてますので。
憧れのyoshiiiiiiiiさんに会って話もできて、ライブ見せてもらって、あんなにパンジャンマンを見せてもらってもう大興奮でした!
全ての始まりはそこなんだ…結構パンジャンマンが始まりっていうの人多いかもしれないですね。
そう、そうなんだ…w
真価を発揮したQuest2の登場
クエスト初代とQuest2の始まりにそれぞれドラマがありそうですよね。
Quest2が発売して1週間くらいの時、個人的に覚えてるのは、僕が初心者案内やってて、ひっきりなしに初心者さんがここに来て、フレンドとローテーションを組んで案内して…
実を言うとそこが一番クエ集に人がたくさん来た時期というか、初代Questの頃は数人がいるくらいでした。
初代Questの価格が高かったし、10人いたら落ちちゃうぐらいのスペックでしたし。
スペックがね。インスタンス10人いたらちょっと怪しくなってきて15人いたら終わりみたいな…
初代Questのスペック問題で、同一インスタンス10名入れないので、インスタンス分け問題もありましたよね。
涙ぐましい努力もありましたね…
いろんな方がここにいて、初心者案内活動をしてくれたりとか…
初代QuestとQuest2だと全然環境違いましたしね…
当時初心者案内人が足りなかったもんね。
足りなかったよね…
現地でチーム組んで、みんなでディスコード繋げてさ「一組目の案内終わりました。次の組対応するのでクエ集戻ります」みたいなやり取りしてたんです。
それ初めて聞いた…!そんな頑張ってたの!?
Quest2リリース直後ってそうだったんだ…初耳すぎて、びっくりした。
でも、そのおかげでたくさん人が増えてくれたのが嬉しかったし、これまでにこの環境を整えられたのは本当に良かった。
普及したのはQuest2のおかげだと思うんですよね。安価でかつ軽くて、家電量販店にも置かれるようになったのが大きくて。
大きく普及したのはQuest2だけれど、Quest2の人が入って楽しめる環境は、初代Questで入って遊んでくれた人が作ってきたコンテンツがあってからこそですよね。
何もないところに人は立てないですからね。ベースがあったからこそ!
Questの文化を絶やしたくなかったというか「Questで入っても何もないな」っていう世界にはどうしてもしたくなかった。
っていう気持ちが、少なくとも私でもありましたし初代QuestからVRChatを始めた2019年組にもそういった気持ちはあったと思います。
「Quest単体だと楽しくない」と思われないような世界を作りたいと思ってたいたので、私としては。
このクエ集があったおかげでもあり、このクエ集のコミュニティが続いてたおかげで、今はQuest対応するのがもうスタンダードみたいなところもありますからね。
技術革新が起こったのか、Quest対応かつすごくクオリティの高いギミックが、たくさんあるワールドみたいなのも今ではできたり…
アップロードしてみただけで、Quest単体では実際に重かったみたいなのもいろいろあると思うんですよね。
私としては何か解説記事なりを設けていきたいなって気持ちもあったりします。
ミニチュアクエ集
何回か、Vketで展示されたことありますよね?
です。何回かやってます。
VRでミニチュアみたいな表現って実は相性いいので。
結構私としては好きなので、ワールド自体を紹介するには、ああいう形が一番いいかなって。
ブースとして入れるのにいろいろ削ったりしてます。テクスチャの解像度下げたり…
Vketには、時々ヒルヒルさん出展ブースや「ヒルヒルバード(クエ集の青い鳥)」などがいたりするので、探してみてくださいね!
クエ集閉鎖について
こうやってクエ集が生まれて、発展していって、いろんなコミュニティが生まれて、それがひいてはQuest界隈全般の発展に繋がったという話でした。
しかし、デジタルな世界とはいえ物事には維持し続けなければならなかったり、なんにせよ終わりというものはあるわけで、話は変わりますが今回閉鎖に至ったどのようなきっかけでその決断をされたんですか?
クエ集閉鎖に至るきっかけっていうのは、いろいろありますが、まず最初に長く続けてるので、このままずっと続けててもコミュニティが停滞する懸念というか、他の人たちが作る集会場に後を任せたいなっていう気持ちがもう1年ぐらい前からありました。
昔あったファンタジー集会場は「Unityバージョン更新しないよ」といった閉鎖理由で閉鎖しましたし、ファンタジー集会場閉鎖後の後釜バトルが一度勃発したことあったんですよね。
そういったムーブメントをQuest界隈でもあってもいいのかなっていう思いが私の中にあって、玉座に長い間座っててもよくないかなって気持ちがありました。
VRChatあるあるなんだけど、やっぱ自分のやりたいと思った活動を突き詰めた結果、外から言われて初めてはっとするというか。
自分から有名になろうとして有名になってるわけじゃないんだよなっていう…
二つ目が、VRChatのモバイル版が発表されたり、フォールバックアバターの自動生成(Imposters)や日本語化が発表されてるじゃないですか。
モバイル版についての噂はちょっと前から聞いてたり、その辺りによる環境の変化による対応が面倒に感じたのと、単純にその辺りのルールとかの「民度」ですね。
よくわかんない荒らしが来たりとかその辺の民度の変化を恐れちゃったのがあります。
やはり…それを危惧してる方少なくはないんですよ。
区切りの良いのところで締めようとしてるというところもありますよね、おそらく。
そうですね。3月にお知らせして、6月30日に閉鎖するのは、しばらく後継ワールドとかを作ったりする余裕に合わせるためにでもあります。
ということで、クエ集の後継者争いを起こしたいといった望みが叶ってか、実際に起きてますね。ポストクエ集のワールド争奪戦が。
これに対しては何も言えないかなっていうのが現状。
いろいろ言いたい気持ちはあるけど、軽量化がなってないとか…
後継ワールドについて、期待されてることとかどう注目してますか?ちょっとお聞きしたいなと。
なぜクエ集でこういうことをしてるのかっていうニュアンスが、正しく読み取ってもらえたら嬉しいなっていう気持ちはありますね。
Quest非対応アバターの警告や導線、書いてる案内の書き方なり、なんでこういう設置をしてるのかっていうその辺りのニュアンスを正しく読み取れる人が、汲み取ってくれたらいいなって気持ちがあります。
結局最終的にはユーザーがどこに集まるかで決まるので、私が何かをいう立場ではないですね少なくとも。
まあ、後継ワールドがどうこうってのは、ユーザーたちに委ねられますからね。
でも、このクエ集が「どういった意図で」「その背景は」っていうのはこうやってインタビューしてることもあって、僕らもそれをお伝えできるお手伝いができればなと、思っております!
とりあえず一つ確実なのは「ここにクエ集があったぞ」っていうこと、「クエ集という黎明期の何にもなかった頃のQuestユーザーを支え続けていた場があったぞ」っていうことは、歴史に残ると思います!
そうですね、本当にこれからモバイル版の登場とか、諸々で内部環境も変わっていくと思うので。
昔、初代Questしかなかった頃とか、こういった環境があって「こういうことをしてきたんだぞ」っていうのは、少なくとも記録に残ったらいいなとも思いつつ、界隈もそんな広くはないQuestなので、最低限みんなの心の中に少しでも残ってくれれば幸いだなと思います。
しかと伝えていきたいと思います!ということで、インタビューはこれにて以上となります。付き合いいただきありがとうございました!
ありがとうございました!
いい話聞けました!スプライト!スプライト!
そんな感じで1時間ほどのインタビューでした!お付き合いありがとうございました!
解散をし、ヒルヒルさんたちとお別れ。
「バイバイ」と壁に隠れて見えなくなるまでの余韻を強く感じられるのもクエ集の良さですね。
今回の記事で新しくワールド作る人がこのワールドの思いに気づいてもらえたらいいですね!
まとめ
VRChatのQuest黎明期を共に歩んだ「クエ集」のお話が色々聞くことの出来た「Quest日本集会場」作者のヒルヒルさんのインタビューでした。
根本にあるのは「Questでも楽しめるように、界隈を盛り上げたい。」という気持ち。
「Questユーザーのため」という思いの強さから「ローカルルール」「軽量化」などをしていき、Questユーザーから愛されるワールドとなりました。
どんなにデジタルな世界でも、メンテナンスをしたり手を加えないと終わりはやってきます。
同日には、初代Quest向けVRChatもサポート終了がアナウンスされており、VRChatの先人たちが培ってきた文化が一つの終わりを迎えようとしています。
バーチャルライフマガジンでは、Twitterハッシュタグ #ありがとうクエ集 としてツイートを募集し、まとめたものを記事として書かせていただきました!
みなさんは「クエ集」にどんな思い出がありますか?
既に締めきってしまいましたが、クエ集の思い出としてツイートしてみてくださいね!
この思いの詰まった歴史をこうして記事として残し、次の世代に届けることが出来たらいいなと願いつつ、締めたいと思います。
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ヒルヒル・ノート
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Oculus Quest 2の「VRChat」 – Meta Storeページ
さいごに
2022年11月から、バーチャルライフマガジン壁新聞をクエ集に掲示していただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
そして、クエ集の運営お疲れ様でした。ヒルヒルさんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。
6月30日にクエ集が閉鎖ということで、クエ集という歴史的な場所のことを残していけたらなというところで、何卒よろしくお願いします!