
他のインスタンスで積まれた石が同期されているということで、世界中のユーザーで1つの塔を作り上げる、まさにVRChatの「バベルの塔」です。
来るたびに高くなっていくこの塔。いったい何個の石が積まれてるんだろうなあ……
というわけで2025年9月23日の16:00地点のデータをもとに、石の数を推量してみようと思います!
筆者は専門家でもなんでもないので、間違いは多々含まれると思います。生暖かい目でご覧ください!
石材の大きさを測る
今回用いたのはこちらのワールドで配布されているアバター。 『バチャマガ新春Prints投げ選手権』でも活躍した、距離などを測れるデバッグ用アバターです。
まずは石材を作り、それぞれの辺で大きさを測定していきます。



……少々ブレがありますが、縦0.45、横0.3、高さ0.125(m)としましょう。
塔の高さを測る
さて、塔の高さを測定していきましょう。
塔は地面に埋まっているので正確な高さは測れないのですが、今回は階段の一番下を0地点とします。

いざ!登ります!100m……200m……バカな!まだ上がるというの……!?

4分半上り続けてようやく到達。記録は……744.5mです!

スカイツリー(634m)を優に超え、世界で一番高い建造物、ブルジュ・ハリファ(829.8 m)が射程距離に入ってきます。追い抜くのも時間の問題かもしれません。そういえばここ、雲の上だ……
塔の半径も測ってみましょう。『Monument』では中心が空洞になっています。まずはここから。

中心は八角形になっており、直径は1mでした。
そして肝心の半径は……約7.5m。螺旋階段分を除くと、約4.6mです。


ちなみに階段部分において、石は縦向きに敷き詰められており、その数は10個。7.5-0.3×10=4.5という事で大体あっていそうです。今回は実測値を用いて4.6mとします。
計算してみる
必要な数字が揃ったところで、石の数を計算していきます!
塔を上から見ると、円の外側が一部欠けてるような形をしています。今回は、この欠けた円が少しずつずれて重なっていると仮定し、進めていきます。つまり1段当たりの石の数×段数で全体の個数を出そうという試み。

まずは1段当たりの石の数を出していきましょう。面積を算出し、石の面積で割ることで個数を出していきます。
ここからは、算数の時間DA☆ZE!
再度の注意ですが、筆者は専門家でもなんでもないので、間違いは多々含まれると思います。生暖かい目でご覧ください!
中心にある空洞の面積
中心から頂点までの距離が0.5mの正八角形。えーっと計算の仕方は……2辺と1角から面積を出す公式をググると、1/2×a×b×sinθとのこと。

内角が360/8=45度の三角形が8個なので、
1/2×0.5×0.5×sin45°×8=0.7071m2
です。
1段の面積
円の面積は半径×半径×π(今回は3.14)ですね。

円全体の半径が7.5m、歯抜けの角度がざっくり60度とします。
7.5×7.5×3.14×(300/360)+4.6×4.6×3.14×(60/360)=158.261m2

半径4.6m、中心角60度の円弧を足しています。
ここから中心の空洞の面積を引き、石材の面積0.45×0.3で割ると……1167.07。四捨五入して一段辺り1167個が敷き詰められている計算!本当に!?見当違いだったら許してください!
積まれた石の数は……!
塔の高さが744.5m。これを石材の高さ(0.125m)で割ると5956段なので、石材の総数は……
5956×1167=6950652個(695万652個)です!!!!
695万個の石材が積まれているってすごいですね……
『Monument』のワールドが登場したのが2月2日、測定時点で234日目です。一番最初が何段目からスタートしたかや、公開直後の波もあると思いますが、平均で一日29703個、約3万個の石が積まれている計算に。
これを先ほどの1段あたりの数で割り、高さの0.125mをかけると、一日3m程度高くなっていくことになります。年内にブルジュ・ハリファを越えるかどうか注目です……
いかがでしたでしょうか?皆の力でどんどん大きくなる『Monument』。今後の成長も楽しみですね!
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