VRChatを遊び始めてから4年。
過去の自分に『VRChatで日産の新車に乗れるよ』って言ったら信じてくれるかな。
2022年5月20日、日産自動車株式会社が世界でも類を見ない『メタバース上での新型車発表と試乗会イベント』を開催しました。
昨年は銀座にある日産の自動車ショールーム「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」をVRChatに再現、そして地球温暖化についてツアー形式で楽しく学べる「日産アリアとめぐる環境ツアー」を開催したり、メタバース上でも積極的な展開をみせる同社。
新時代の幕開けともいえる壮大なイベントに参加してきたので、現地の様子や魅力を余すところなくお伝えします!
目次
副社長がVRChatにやってきた
『電気自動車になった日産の軽、SAKURAに乗れるよ』ってことで訪れたバーチャルお披露目会。
いつものように北海道の自宅からVRChatを立ち上げると、いつの間にか銀座に降り立っていました。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
ってくらい超スピードな瞬間移動ですが、これもバーチャルだからこそ出来る事。
こちらのワールドは昨年公開された日産の自動車ショールーム「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」
実際にあるショールームをそのままVRChatに再現した展示ワールドです。
今回はお披露目会という事で大勢ぞろぞろ揃っていますが、一般ユーザーでも普通に遊びに行くことが出来ます。
お披露目会の前に先だって執行役副社長の星野朝子さんからメッセージをいただきました。
「昨年初めてNISSAN CROSSINGを公開し、コミュニティの方々から多くのご指示や応援メッセージを頂きました。その後も様々なイベントを通しクリエイターやパフォーマーとの協同を重ね、ついにメタバース上での新車発表会と試乗会を開催することが出来ました。」と語る星野執行役副社長。
Nissan Ambition 2030という長期ビジョンを掲げ「共に切り拓く モビリティとその先へ」をスローガンにしている日産自動車。
スローガンの“共に”にはメタバース世界とメタバース世界にいる我々も含まれています。
つまりVRChatを遊んでいる僕たちもモビリティの未来を切り拓く仲間って事です。
メタバースで生活してるだけで未来を作れるなんて胸熱だ。
4年間VRChatで過ごしてる時間がいつのまにかモビリティの未来を作ってた。やばい。
副社長からのご挨拶が終わり、次はワールドを変え特設お披露目ステージへ。
いよいよお披露目…!
ワールドを移動すると、小さな星で仕切られた真っ暗な空間が。
VRChatで活動するアクター集団、カソウ舞踏団団長のyoikamiさんによるパーティクルライブが始まりました。
パフォーマンスの振りつけに合わせ新型電気軽自動車「SAKURA」が登場!
「すごー!」「きた!」と歓声が上がり、会場の盛り上がりは最高潮に。
春の「ブロッサムピンク」
夏の「ソルベブルー」
秋の「暁(アカツキ)サンライズカッパー」
冬の「ホワイトパール」
日本の四季を感じさせるカラーバリエーション計4色が公開。どれもカワイイですね。
メタバースならではの演出に合わせて披露されたSAKURA。
史上初のお披露目会にふさわしいパフォーマンスでした。
「メタバースならでは」で、もうひとつ。
写真撮影タイムにて、ビシッとポーズを決める星野執行役副社長を撮影したところ、スタッフと試乗会ワールドのドライバーを務める桜羽ことねさんが偶然構えていたカメラにフレームイン。
『新車と副社長と美少女アバターが1枚の画に収まる』ってかなりメタバースっぽくないですか?
我々にとっては見慣れている光景かもしれませんが、よくよく考えるとこれすごいよなぁ。
日産、フレンドリーすぎる。
VRChatワールド『NISSAN SAKURA Driving Island』で試乗体験!
感動的なお披露目会も無事終わり、次はワールドを変え試乗会へ。
VRChatワールド『NISSAN SAKURA Driving Island』は、春夏秋冬4つのエリアに分かれた島をグルっと1周するMetaQuest単体でも試乗出来るワールド。
各所にフォトスポットも用意されています。
コース上のSAKURAは手前が自分で操縦するタイプで、奥が自動操縦になっています。
自分でハンドルを握りSAKURAの乗り心地を全身で体感するもヨシ、自動運転で四季折々な景色を思う存分楽しむもヨシ。
いざ出発!!!
これまで外側しか見せてませんでしたが、車内の写真もちゃんとありますよ!
ハンドル周りはこんな感じ。
ボタンやシフトレバーの文字など細部まで表現されていて発煙筒も搭載。ディテールは実車そのもの。助手席も広々としていて足元スッキリ。
快適だ~!
フロントガラスが大きく視界も確保されているので安心感バツグン。
後部座席には大きなドリンクホルダーが!
三人兄妹の長男坊である筆者。家族でドライブに行く時は必ず「誰がドリンクホルダーに自分の飲み物をセットするか」で兄妹ゲンカしてたので、ドリンクホルダーひとつで平和になるんですよ。考えられてるなぁ。
島内のフォトスポットもまるっとご紹介。
春エリアにある『SAKURA CAFE』
春のあたたかな陽気を感じられるテラス席と大きな窓で透明感のある店内。
春エリアではなんと充電体験まで出来ちゃいます。
こちらが充電スポット。
まず、後部座席右側にある充電口を開きます。
続いて、充電スタンドに掛かっているヘッドを持ちます。
充電口にセット!すると…?
おぉ~充電されてるされてる。
このワールドにおいては充電しないと走れなくなるといった事はないんですが、現実世界に沿った体験が出来るのは面白いですね。
少し走ると新緑栄える夏エリア。
爽やかな海岸沿いをドライブする気持ちよさは筆舌に尽くしがたいです。
坂道を上がると秋エリア。風情ある茶屋と美味しそうなお茶菓子でちょっと一息。
最後は大きな雪だるまが出迎えてくれる冬エリア。
かまくらも入れます。
島を1周して感じたことは『SAKURAはどの季節どのシチュエーションにもマッチする』ということ。
島も十分美しいんですが、SAKURAがいるとグッと雰囲気が良くなるんですよね。
メタバース世界に自然に溶け込むSAKURA。
もし現実世界で一緒に走れたら…。妄想と期待にドキドキしちゃいます。
大成功に終わったお披露目会。キーワードは「ワクワク」
イベント終了後、NISSAN CROSSING一階フロアにてSAKURAが展示、試乗ワールドのポータルも置かれていました。
史上初の試みとなったメタバース上での新型車発表と試乗会。
ドライブの魅力を発信すると共に店舗に行かなくても車の特徴を知ることができる本イベントは、スペックや最新技術云々より「SAKURAといる生活」「SAKURAといる楽しさ」を色鮮やかにイメージできるとても魅力的なイベントだと感じました。
この記事を執筆するにあたり日産自動車さんのウェブサイトをいくつかチェックしたのですが、「ワクワク」というワードがたくさん使われている事に気づきました。
1ページに「ワクワク」が6回も出てくることも。
企業と多くのクリエイターが手を取り合い共にイベントを創っていく。
メタバース初のお披露目会と試乗会はたくさんの「ワクワク」が詰まったイベントでした。
車名の「SAKURA」は「日本の電気自動車の時代を彩り、代表するクルマとなって欲しい」という願いから名付けられたものだそうです。
電気自動車の先駆けを往く日産自動車が新しい時代と共に送り出した『日産サクラ』。
5月に開花した桜は、明るい未来に向かって咲き誇ります。