学部を超えたつながりを開拓する『メタバースで「創域」の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~』

メタバース空間の活用で学問の在り方はさらに進化を遂げています。

2022年7月8日(金)に、VRChatを活用した学術イベント『メタバースで「創域」の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~』が開催されました。

当イベントは東京理科大学 理工学部が2023年4月に『創域理工学部』に名称が変わる事に伴い、理工学部の『創域』活動の一環として、メタバース関連サービスの一つである『VRChat』を使い、実験的な異分野交流イベントを開催するものです。

イベントは約2時間半にわたり行われ、各分野でのプレゼンやポスターセッションが行われました。

本イベントの主題にもなっている『創域』という言葉は、学部を超えた横断的な研究で新たな科学の形を築き上げていくというもの。

本イベントもメタバース空間VRChatを活用することで、在学生や学内教授のみでなく、一般の研究者や企業関係者など、さまざまな専門分野を持つ人々との交流が図られています。

イベント開催のあいさつでは東京理科大学の石川 正俊 学長がリアルアバターとなって登場。

『メタバースの世界は富士山で言ったらまだまだ1合目か2合目。スマホや電子メールも徐々にみなさんの努力によって便利になったように、メタバースの世界もこれから先、どんどん便利になっていく。今日は新しい世界を楽しんで欲しい。イベントを通じて得るものがあったら嬉しいです。』と語っていました。

立体映像を用いたVRならではのプレゼンも


イベントのプログラム前半では『リアルタイム地震実験』『火災実験』のプレゼンを実施。

『火災実験』では、VRならではの解説方法として事前に撮影した火災実験の映像を3Dの立体映像にして投影し、臨場感のある演出に来場者から驚きの声が上がっていました。

メタバース空間を活用したプレゼンでは、住んでいる地域や場所にとらわれることなく交流を行う事ができます。

イベント後半のポスターセッションでは、アバターを活用したコミュニケーションにより、性別や年齢、学部、業界にとらわれない、フラットな繋がりが生まれていました。


こうした新しい学問の繋がりは、メタバース空間の発展により、さらに加速していくことが期待されます。

本イベントの賛助を行っている、VRChatで定期開催されているアカデミックイベント『VRC理系集会』では、東京理科大学が掲げる“創域”の理念に通ずる、学問の連携・横断型コミュニケーション活動に取り組んでおり、メタバース空間の利点を生かした交流が行われています。

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