最強に怖いホラーワールドを見つけてしまったかもしれません。
怪談系ワールドとしての完成度が高く、めちゃくちゃに怖いVRChatワールド。
あ、怖いと言ってもジャンンプスケア(※1)作品ではないのでご安心を。
(※1 ジャンプスケア…ホラー映画やゲームでよく用いられる、観客を驚かせ恐がらせることを意図して主に大きな恐ろしい音と共に画像・映像で出来事を突然変化させるテクニック。)
脳みそが弄られているようなASMRホラー『机と海』
パイプ椅子とレコーダー、そして緑色の机。
あとは真っ暗闇のこちらのワールドは、実話怪談サークル『オカのじ』の煙鳥(@chick_encho)氏の怪談『机と海』を題材としたホラーASMRワールドです。
ワールド制作はnankotu360氏が行っています。
机の上にはレコーダーが1つポツンと置かれています。
このレコーダーを再生すると怪談話の語り掛けが始まる…というシンプルな作り。
“とある女性が引っ越しをキッカケにリサイクルショップで見つけた緑色の机を購入した”という所から始まるこちらの怪談話。
まるで友達との雑談話のようなトーンで語られますが、話が後半になるにつれ、どんどん不穏な雰囲気が漂ってきます。
大人しく怪談を聞いていると…
ここからは実際に体験してのおたのしみ。
そうそう、1つ注意点があります。
こちらのワールド、なんとお1人様専用なのです。
ワールド入場上限が1人、ソーシャル要素はゼロという踏み切った設計。
この入場人数の設計にもホラーとは何ぞやというこだわりが感じられます。
あちらこちらから声が聞こえて、まるで針金で頭をぐちゅぐちゅ弄られているようなゾワゾワ感。
とはいえグロテスクな訳ではありません。
ゾンビがいきなりバーンと現れたり、お化けが飛び出してくる系ではないです。
日本馴染みのじわ~っと怖い怪談話。それにVR・立体音響を組み合わせた作品として、演出がパーフェクトすぎて美しさすら感じるレベルです。
先程述べた通り、お1人様のホラーワールドなので、1人でも怖い話聴けちゃうぜ!っていうホラー上級者の人は是非足を運んでみて下さいね。
『オカのじ』の世界観にハマった人はこちらもおススメ
お友達と一緒にホラーを楽しみたい人は、同じく『オカのじ』の煙鳥氏の怪談を題材としたホラー再現ワールド『首の家』がおススメ。
こちらはホラー小説『恐怖箱 怨霊不動産 (竹書房怪談文庫) 』にも掲載されている怪談話の世界観を再現したワールドです。
先程のワールドと違って大人数入れること、そしてワールドが明るいことも踏まえて初心者向けのホラーワールドになっています。
ホラーは苦手だけど雰囲気だけ味わいたいって方はこちらをどうぞ。
オカのじVketブースもチェック
オカのじの世界観をもっと楽しみた~~~い!
というアナタは2020年に開催された『バーチャルマーケット5』の出展BOOTHの方も訪れてみてはいかがでしょうか。
ブース内では『オカのじ』の怪談話がいくつか聴けたり、呪物を3Dスキャンした展示物が置いてあったり。
呪物はVR空間で実際に手に取って鑑賞することが出来ますよ。
餅つきの杵(きね)を持つ日本人形、操り人形…
なんだか怖そうなものがたくさん。
ところでVRでも呪いって伝播するのかな?
カメラ、ビデオ、スマートフォンと、テクノロジーの進化にあわせてお化けたちもIT化の流れを余儀なくされてきた訳ですが、そろそろVRのお化けっていうのも現れてもいいんじゃない?どうなんだい?