【動画あり】11,800円でフルトラに!?『PICO Motion Tracker』開封&初使用レビュー!

身軽すぎて、トラッカーを身に着けているのを忘れそう!

9月20日に発売された『PICO Motion Tracker』。トラッカーを両足首に着けるだけという気軽さだけでなく、11,800円という安価さも話題になり、予約開始後数日で予約終了。高い注目を集めました。

PICO 4ユーザーの筆者も、そんな『PICO Motion Tracker』を予約購入。本日手元に届きましたので、開封するところから最初に使ってみたところまで、レポートをお届けします。

※筆者のフルトラ経験:『HaritoraX』を2年ほど使用。1回だけTundra Trackerを使用したLighthouse式11点トラッキングを体験したことがある。

パッケージから感じるコンパクトさ

パッケージはちょっと大きめのペンケースくらいの大きさ。トラッカー2個だけとはいえ、予想よりも小さく、改めてコンパクトさを感じました。

中身はこれだけ。トラッカーと、トラッカーベースが付属したストラップが2個ずつ、説明書等が入っています。

『PICO Motion Tracker』を『mocopi』、PICO 4のコントローラーとサイズを比べてみました。『mocopi』より一回り大きいですが、コントローラーと比べるとかなりかなりコンパクトな大きさであることが一目瞭然です。

トラッカーとトラッカーベースを合わせた重さは、実測値で39g。

トラッカーとトラッカーベースはUSB-Cで接続します。

実際に装着してキャリブレーションしてみた!

『PICO Motion Tracker』を『PICO 4』と接続してみます。

ライブラリから『Motion Tracker』を選択します。

トラッカーをトラッカーベースに取り付け、電源ボタンを2秒長押しし、ペアリングモードにすると、HMDに認識されます。(2回目以降は電源を入れるだけでOK)

キャリブレーション(センサー補正)は正面を向いて直立と、下を向いてトラッカーを見るだけ。早ければ体感5秒くらいで完了します。

トラッカーとトラッカーベースがHMD本体のカメラから隠れていると、うまくキャリブレーションができないので、服に隠れないように装着するのがよさそうです。

PICO 4単体版VRChatでは、設定の「トラッキングとIK」の部分に「Calibrate Pico Motion Trackers」という項目が登場。

ここを選択すると、先ほどのキャリブレーション画面が開きます。PICO 4側のキャリブレーションだけで良いのは手間がなくて良いなと感じました。

トラッキング精度は?実際にフルトラで動いて確かめてみた!

実際に『PICO Motion Tracker』で動いてみた様子を動画に撮ってみました!

ソーラン節を踊っているところ

HMD本体の赤外線カメラによる補正を行っているおかげか、トラッカーのドリフト(VR空間上の位置が次第にズレてしまい、現実の動きと誤差が生じる現象)も少なく、精度の高さを感じました。また、両足首にしかトラッカーを付けていませんが、しゃがみ姿勢や腰のひねりなども比較的正確に動きが反映されていて、トラッカー本体の精度に加え、姿勢推定の精度の高さも実感できました。

頭や手の動きに対して、足の動きが遅れてしまうということもなく、体感できるほどの遅延はありませんでした。

長座体前屈をしているところ。(筆者の体が硬いのは見逃してください……)

座った姿勢や寝た姿勢では、撮影外で1回だけ大きく姿勢が崩れることがありましたが、頻度としては少なかったです。

トラッキングが崩れても、再度キャリブレーションを行えば元通り。VR空間内でトリガーを連打すればよいHaritoraXと比べると、PICOのキャリブレーション画面を表示するのは少し手間に感じましたが、それでも慣れれば10秒かからないくらいでできそうです。

一方、赤外線センサーを使用し、HMD本体の赤外線カメラから隠れてしまうとキャリブレーションにできない都合上、トラッカーやトラッカーベースが穿いている服に隠れないよう装着する必要があります。そのため、着情事の服装を選びそうな点は少し気になりましたが、実際に動いてみて、精度面で不満を感じるようなポイントはありませんでした。

いすに座っているところ

身に着けているのを忘れそう。気軽に使えるのは大きなメリット

また、トラッカーを装着する面倒くささがないこともメリットに感じました。ダンスイベントや体を動かすイベントの時はフルトラだけど、普段は面倒なので3点(VR HMDのみ)で過ごしていた筆者も、これならフルトラで過ごす時間が増えそうです。

『VIVE Tracker』に代表される、Lighthouse式トラッカー(ベースステーションのレーザー光を使って位置を特定する方式)の精度にはさすがに及びませんが、トラッカーを2つ身に着け簡単なキャリブレーションで、ある程度の精度でトラッキングできるという手軽さや、価格の安さは、フルトラを日常的に使いやすいという観点で大きな利点だと思います。既存PICO 4ユーザーだけでなく、これから新しくVR機器を購入しようとする方にも、『PICO Motion Tracker』(および『PICO 4 Ultra』)はフルトラ機器の有力な選択肢となるのではないでしょうか。

腰に3つ目のトラッカーを装着できる!?

発売前にX(Twitter)などで噂されていましたが、設定を確認したところ腰にトラッカーを追加でつけることができる設定が存在しました。

今回筆者が入手したトラッカーは2個だけなので、今後追加で入手して、トラッカー3個だとどのようにトラッキング精度が変わるか検証してみたいと思います。

【おまけ】PICOの公式ワールド『PICO Dodgeǃ』フルトラで楽しめるミニゲームも

PICOの公式ワールド『PICO Dodgeǃ』では、フルトラで楽しめるミニゲームを楽しめます。迫りくるレーザーに当たらないように体を動かそう!『PICO Motion Tracker』を購入された方は遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

やまびこ
やまびこ
2020年11月ごろにQuest2を買ったことをきっかけにVRChatにハマりました。
自分が楽しい、面白いと感じたものをお伝えできるよう頑張ります!