
ショークリエイティブデュオ「まとまよ」が贈る『VRミュージカルwish ~clair de Lune~』。 総合監督を務めるおはよう真夜中にとって、3作品目にして初となる本格的なVRミュージカル。
VRと演劇の出会いは、ひとつの投稿から。観客として足を踏み入れたVRの舞台に魅力を感じ、自らDMを送るという異例の形でコラボが実現。
彼女が語るミュージカル作曲の本質は、「国語の読解問題」。脚本を読み解き、登場人物の感情を音楽に翻訳する作業。それぞれの曲がAメロ・Bメロとしての役割を担い、物語のクライマックスへと積み上げていく。音楽で物語と感情を増幅させること。VRだからこそ届けられる舞台が、6月27日に幕を開ける。
▼第1回、第2回はこちら
目次
公演概要
公演日時
タイトル VRミュージカルwish ~clair de Lune~
主催 ショークリエイティブデュオ まとまよ
会場 cluster(VRプラットフォーム)
開場 21:45 / 開演22:00
日時 以下を参照
日程
- 6月27日(土)Day1
- 6月28日(日)Day2
- 7月25日(土)Day3
- 7月26日(日)Day4
- 8月22日(土)Day5
- 8月23日(日)Day6
- 9月12日(土)Day7
- 9月19日(土)Day8・千秋楽
キャスト
- おはまよ おはよう真夜中
- ルナ・ドゥ 黒井ユウリ
- ミノリン Hilogenome・きゃらめる
- ネギ Lu-nyan・なめこ
- フレン むせん_ぢる・EnderYear
- まようさ POKKY
スタッフ
- 脚本/演出 yamagoo
- 舞台美術 天使まとい
- 総合監督 おはよう真夜中
- 音楽 はるきねる
- 音響オペ つゆあさぎ
- 音響補佐 HOMURA
- 音響環境構築 SUSABI
- 広報動画制作 至日レイ
- グラフィックデザイン・ギミックサポート みずほコリ
- 動画撮影 nonoriん
- 警備 石灰
インタビュー
ミュージカルナンバー制作のきっかけ

元々リアルでミュージカルの楽曲をずっと作っていて、ある時にVR上で演劇をやっている人たちがいるっていうのを風のうわさで聞いたんです。実は6、7年前にVRChatをプレイしていたんですが、当時は演劇文化はまだほとんど存在していなかったと思います。なので、すごく軽い気持ちで「VR上で演劇をやってる人がいるらしい」っていうポストをしてみたら「よかったら観に来てください」ってお声をいただいたのがVRの世界で演劇に出会ったきっかけでした。表現方法がリアルの演劇とは全然違っているので、すごく面白くて参加したいっていう気持ちがありました。
いろいろと観ていた中で、おはまよさんの前作も見させていただいて力強いパフォーマンスとかわいらしい演出にとても魅力を感じて、こちらから「ご興味あれば一緒にやりたいです」っていうDMを送ったのが、今作を作る直接のきっかけです。
途中参加での音楽作成

最初に台本がある程度完成している段階から製作に入られたと伺っていますが、物語の途中にミュージカルナンバーを入れる難しさはありましたか。

商業作品では基本的に脚本がきっちり完成した段階から入ることが多く、私の立場だとあまり脚本に口を出すことはないのですが、今作はざっくりの段階で入ったので、音楽に関わる部分はいろいろ提案させていただきました。作品の中でどこに音楽を入れ込んでいくかっていうのは経験が結構求められる部分だと思いますが、脚本・演出のyamagooさんがミュージカルに対して造詣の深い方だったので、不自然になるような部分もなかったかなと記憶しています。作曲家として「ここをこうしてくれたら……!」っていうような部分はいくつか提案させていただいたんですが、本当にそのぐらいです。あとは前作と比べて曲を短くしたっていうのはありますね。

曲を短くしたというのはどういうことでしょうか。

私は、ミュージカルと音楽劇の違いを芝居と歌の接続の仕方にあると考えています。ミュージカルの楽曲は音楽の中で物語が進んでいくので、AメロBメロサビからまたAメロBメロサビって繰り返すのにも何かしらの理由が必要になってくるんです。たとえばAメロで「もう無理だつらい苦しい……」と歌い、Bメロで「でも本当にそれでいいの……?」と気持ちが展開する、サビでさらに展開して「大丈夫、きっとやれる…!」と歌い上げる。その感情の流れが音楽に乗るので観ているお客さまの心も動いて、それでまたAメロに戻って「でも私なんて…」って言い出したら今までのなんだったの!?って思いますよね(笑)。その辺のことをyamagooさんとかおはまよさんに歌詞を書いてもらう時には伝えさせていただきました。

VRでの音響環境というのも独特だと思いますが、その辺りで工夫したことなどありますか。

この辺りは音響のスタッフさんにお任せしているので、リアルのミュージカルナンバーと全く同じように作りました。
ここに関してはVRだからこその音楽っていう部分を見つけ出せていないんですよね。演劇そのものに関してはVRだからできる演出っていう面白さがあるんですけど、音楽に関してもなにかを見つけられたらいいなとはずっと思っています。いろいろお話を聞かせていただくと、お客さまの動きに合わせてギミックが動くような表現もあるみたいなんですが、私も勉強したいなと思っています。
どう音楽を聴いてほしいか

今回さまざまな音楽が用意されていますが、これを聴いてどんな気持ちになってほしいでしょうか。

私は音楽そのものを目立たせたいというより、登場人物の感情や物語を観客の中で増幅させる存在でありたいと思っています。最後の楽曲を聴いた時に、それまでの積み重ねてきた物語や登場人物の歩みが一気につながるような体験になっていたらうれしいです。

最後の楽曲を盛り上げるための“他の楽曲”というのはかなり思い切っていますね。

たくさんの曲が流れるんですが、全部が独立してないって考えているからかもしれないですね。物語も音楽と一緒でAメロBメロサビって進んでいくと思うんですけど、ミュージカルだとそれぞれの楽曲がAメロBメロみたいな役割を持っているので、全部がサビである必要がないんですよ。
ポップスとは違うアプローチ

いわゆる普通のポップスとは違うアプローチで作っていくんですね。

そうですね、そういう面でミュージカルナンバーを作るということは特殊技能かもしれないですね。ミュージカルナンバーの作曲は、国語の読解問題に近い仕事だと思っています。脚本を読んで、登場人物がなにを考え、脚本家がなにを伝えたいのかを読み解き、それを音楽に翻訳する作業なんです。音楽ってお客さまの感情を動かしちゃうものなので、脚本家さんの意図と逆の方向に動かすこともできるのですごく難しい部分です。
今作に限っても1曲目で求められている役割はなにか、おはまよさんが主役としてどういう感情でこの歌を歌うのかっていう部分を全部考えた上で音楽に落とし込んでいます。ここを間違えちゃうと後半のストーリーと整合性が取れなくなる原因にもなるので、気をつけています。
難しい作業で日々悩みながら曲を作っていますが、お話が盛り上がっている部分をさらに盛り上げたり、感動的な部分をより感動的にできたりっていうところが私のミュージカルが好きな理由の一つで、とてもやりがいがあります。
皆さんへメッセージ

いろいろ聞かせていただきましてありがとうございます。ぜひ来場される皆さまにメッセージをいただけたらと思います。

一度もミュージカルを見たことがないっていう方もいらっしゃると思うんですが、映画とかディズニーなどで見たことがある方は結構いると思うので、そんなに敷居が高いと思わなくても大丈夫です。エンターテインメントの一つとしてこういうのがあるんだなと思っていただけたら私はすごくうれしいなって思います。VRで演劇をやることって、普段演劇を見ない人にも演劇を見てもらえる機会にもなると思うので、やっぱりそこは意義深いですね。
ミュージカルって意外と面白いんだなって思ってもらって、リアルの劇場にまで足を運んでもらえたらうれしいです。
関連リンク
ショークリエイティブデュオまとまよ/VRミュージカル
公式X
https://x.com/ohamayo_vr
公式HP
https://sites.google.com/view/matomayo
はるきねる X
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インタビュー・記事制作
永遠写工房 Tukkun
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ショークリエイティブデュオまとまよ
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『VRミュージカルwish~clairdeLune~』の公演決定おめでとうございます。今回ミュージカルナンバーを手掛けられたと伺っていますが、そのきっかけってなんだったんでしょうか。