『VRC BOXING』ワールド訪問者数60万を達成を記念し、VRChat公式パートナーシップ提携などの更新情報6点を発表。早すぎて50万記念が過ぎちゃった。

VRChat内で本格的なボクシングのプレイ環境を運営、大会も行うコミュニティ『VRC BOXING』が、2024年4月6日にワールド累計訪問者数60万の達成を報告しました。

2月20日発表の時点では累計40万を報告。更に、2月は単月の訪問者数が10万を超えていたことも発表されていました。ちなみに、この時のXポストでは「50万Visit記念をみんなで考えています!」と記されています。

今回の60万記念ポストは、はじめに500,000Visitと表記された画像を使用。すぐに600,000Visitへと訂正したポストが投稿されるなど、その加速度に対してコミュニティ自体の驚きも伝わってくるようです。

記事執筆時点(2024年4月8日)で63万Visitを超えている

『VRC BOXING』ワールドのPublished日時は2022年6月となっており、この数ヶ月の勢いが特に大きいことが伺えます。1月10日の時点では26万Visitですので、この3ヶ月で倍以上の快進撃です。更に、1月時点では1000名だったVRChat内グループメンバー数は今や3500名に迫る勢いとなっています。

https://twitter.com/VrcBoxing/status/1744883879738233319
新年直後のポストで20万超の報告 今年に入ってから累計Visit数は倍以上となった

記念のお知らせ6点を紹介

おしらせ その1 VRChat社とパートナーシップ契約を締結

VRChat社とパートナーシップ契約を締結。これにより、ワールド内からwebページへのアクセスが可能となりました。

お知らせ その2 VIPRoomの実装

『VRC BOXING』公式ワールドにVIP Roomを実装。VRChatのクリエイターエコノミー機能のサブスクリプションを活用し、購入者限定で入場可能となります。

ラグジュアリーな内装で、試合可能なリングも併設されています。

お知らせ その3 ロビー拡張等のワールド大幅改善

一気に広がったロビー空間 VIP ROOMやチュートリアルへのアクセスが確保された
メインのジムに向かう導線に変化はなく、戸惑うこともない

『VRC BOXING』公式ワールド自体にも大幅アップデートが施されています。ロビーが広くなったことでイベント時の説明や待機場所として活用しやすくなりました。リスポーン地点からジムへの導線距離に大きな変化はなく、利便性が損なわれることはなさそうです。

メインのジムに対しても継続的なアップデートが重ねられています。リングや設置物の配置の見直しや、様々なUIの見栄え、新たな練習用マネキンの設置など、表面的にも質的にもレベルアップ。

リングや周辺設備の配置も見直された
ゲーム中に必要な設定に関するUIもわかりやすい表示へ整えられている
新たに調整されたマネキンは試合中に近い当たり判定で練習できる
StandardモードとProモードの区分けも用意

おしらせ その4 特別仕様グローブ実装とモデルデータ販売を開始

ロビーには売店を模したブースも登場。ここでは実際にサブスクリプションを活用した販売物が展示されており、直接購入が可能となります。サブスクリプションにはVIP ROOM以外にも、特別仕様のグローブが用意されています。

『VRC BOXING』は試合中に使用するグローブの色やデザインをワールド内で変更できる機能が実装されています。中には大会入賞者専用のものや、チーム(『VRC BOXING』が公式に受け付けて発足されたもの)専用のものなど、条件に応じたグローブも存在しています。

今回のサブスクリプションはそのうちのひとつとして実装されており、言わば有料コスチュームのような立ち位置です。質感に富んだ上品でクールなグローブとなっており、練習にも気合が入りそう!

グローブを含めた販売物は、モデルデータが『VRC BOXING』公式Boothで販売されていますので、アバター改変にも使用可能。無料で配布されている練習用コスチュームを含め、デザインは選手として本大会出場経験も持つ-3BON-氏が手掛けています。

特別仕様グローブといった見た目の反映は、練習用マネキンでもきちんと反映されます。やったぜ!(筆者からお願いしたら一瞬で実装していただきました、開発が早すぎる)

おしらせ その5 チュートリアル機能を実装 ひとりでも気軽に体験できる

ロビーから入室できるチュートリアルルームが実装されました。ひとり用ではありますが、『VRC BOXING』の遊び方をインタラクティブに学べる内容です。友達を紹介する時に活用できそうですね。

おしらせ その6 ワールド内掲示物の一新 より遊びやすい環境へ

VRChatに存在するゲームの中でも特に一瞬の判断を要求されるゲーム性であることから、描画処理を効果的に軽減する方法が案内されています。これらの内容は以前から掲載されていましたが、より分かりやすい形に整理されました。

特に定期練習会といったイベントではインスタンスが推奨人数に達することもあり、高性能なスペックのPCを所持している人でも苦しい描画負荷となることがあります。練習や試合に集中するためにも、また普段のVRChatを楽しむための知識としても役立てられるものとなっています。

今回のアップデートとは直接関係ありませんが、ジムの奥には撮影サポート用のツールが配置されていたりします。球体の中へVRChatカメラを放り込めば、リングの模様をほぼ自動的にいい感じの角度で捉えてくれるすぐれものです。リングにいる2名の位置関係から算出した画角を取るので、大掛かりな準備をしなくても本格的な撮影が可能になります。

『VRC BOXING』の今後に期待!

ワオスポーツ株式会社が開催する公式バーチャルスポーツ競技として採用された『VRC BOXING』。法人によるバックアップを受け、さらなる進化が期待されます。

直近では韓国とアメリカにてそれぞれ独自に大会が実施されました。大会のフォローアップには『VRC BOXING』運営が関わり、国際的な選手交流も進んでいます。今後は国内において、チームによる独自の大会が予定されており、直接『VRC BOXING』からの支援が得られる体制も整えられていくそうです。

『VRC BOXING』は公式練習会として毎週木曜・日曜の21時から、初心者練習会が毎週土曜の21時から開催されています。

参考:VRC BOXING公式Xアカウント