VR空間があなたの心の居場所となる。今日も1日生き延びてえらい!集会(前編)

(こちらの記事はふららんさんが熱い思いをめっちゃ語ってくれたので前後編でお送りします)

VRChatの中で毎日開催されている「今日も1日生き延びてえらい集会」…一見すると不思議な名前の集会ですが、この集会にはVRの可能性の行く末を描くヒントになるような、知られざる熱い思いが秘められているのです!そんなえらい集会の主催、ふららんさんにお話を伺ってきました。

ふららんさん

今日も1日生き延びてえらい!集会とは今日も1日生き延びたことを喜び合おう!という目的のため行われている集会ですね。毎日開催していて、月曜日だけ22ː00~22ː30なのですが、他の曜日は23ː00~23ː30で開催しています。

みつあみ

だいたい30分くらいとなるとイベントとしては短いですよね。

ふららんさん

自由解散が23ː30くらいでみんなで集合写真を撮るのですが、自由解散した後も私が不在の時にビッグゲストが来てたり盛り上がってることはありますね。

みつあみ

こちらの集会はいつから始められたんですか?

ふららんさん

昨年、2019年の7月29日ですね。ちょうど先月半年を迎えまして、2月13日には200回記念の日でもあったり、節目が続いていくような集会となっております。回数だけの話をするとVRChatの中でもTOP5に入る集会なんじゃないかなと思います。

みつあみ

生き延びてえらい集会を開こうと思ったキッカケって何ですか?

ふららんさん

それはいい質問ですね!えらい集会開き始めたきっかけっていうのは、自分がこういう場所があったらいいのになと思ったから開き始めたっていうのがあります。

まぁちょうど私もその時期って相当…多分去年で一番つらい時期で、その時に『日曜美術館』を見ていたんですよ。NHKのEテレで。で、その番組に出ていた老夫婦の方がいつも夕晩に行っている習慣がありまして、その習慣が何かって言うと、『今日も生きてくれてありがとう』ってお互い伝えあったりする、そういう時間を作るっていう習慣があったのですね。

それを聞いた時に、僕はなんかすごくいいなと思って、こういう事ってVRでも出来たりしないのかなぁと思って始めたのがきっかけです。

みつあみ

いいですねぇ。なかなかこういうお互いを褒めあうような空間って現実だと無いですもんね。そういうのが言い合える空間があるってだけでも救われる人たくさんいますよね。

ふららんさん

まぁ、言い合えるだけでなく、そういう空気がある場所が必要なのかなと個人的には思っていまして。言わなくてもいいのです。無言で参加しても全く問題ない集会で、その雰囲気を楽しんでいただける、それだけでもすごい良いかなと思います。

今日も1日生き延びたっていう、その当たり前なことが、実は当たり前じゃないよって感じるような集会でもあったり。それでいて、『あっ、自分って今日、生き延びれたんだ』ってことを、喜び合っていいんだって再確認できる場所。ぼくはそういう風に思っています。

みつあみ

うんうん。喋らなくても、無言でもデスクトップでも来て頂ければにぎやかな雰囲気感じれるだけでもね、だいぶ違いますもんね。

ふららんさん

まぁ副産物的なところで、私のテンションも大きく影響はしてると思いますが結構にぎやかな集会になるので仲間が増えやすい集会としても認知されているようですね。

みつあみ

特定の趣味で集まる集会とかじゃないですから色々な人と知り合えるのがいいですよね。

ふららんさん

僕は生き延びて偉い集会っていうのが玄関で「ただいま」や「おかえり」を言うようなものと同じだと思っています。家に帰ってきた時に「ただいま」とか「おかえり」とか返ってくる、普通だったコミュニケーション。当たり前だったコミュニケーションが生き延びて偉い集会なんじゃないかなぁって。

まぁちょっと、言葉が生き延びてえらいって言うと随分と恥ずかしいことになりますけども…。でも基本的な核って多分そういう所にあると思うんですよ。あたたかさとかも含めて。

やっぱりこれからの時代はこういう場所を作らないと。これから長い人生生きていく上で、(VRが)色々な人の場所になるんじゃないかなと。

後編へ続く…