実体のあるインターネットこそVRの醍醐味。あなたに会いに行ける空間。今日も1日生き延びてえらい!集会(後編)

文字や声だけの抽象的なものだけじゃなく、目の前に相手が存在するという、『実体感』と言う利点を持つVR。 いつでも空間に集まれるというメリットは、人とのつながり、コミュニティの在り方や、地方活性のカギとなるような可能性が大いに秘められています。 そんな未来が楽しくなる、わくわくするお話をふららんさんに語っていただきました。

(この記事は『VR空間があなたの心の居場所となる。今日も1日生き延びてえらい!集会(前編)』の続きになります)

ふららんさん

まぁ、まだ話したい事たくさんあるのですが…

みつあみ

本当?話してください!

ふららんさん

えらい集会の一般的な説明は先ほど話した感じですが…

これからの話はえらい集会だけの話じゃなくてコミュニティ全般の話になるのですが、えらい集会について色々改善し始めて学んだこととしては、それまで現実ではちょっと難しかった新しいコミュニケーションの場を作れる、と言う事です。

こういうコミュニケーションに特化したコミュニティは今後もっと増えてほしいし、コアなユーザーだけじゃなく、もっと幅広い人たちにも必要だし、楽しめる場所だと思うのですね。

みつあみ

現状、VR機器自体が結構知識がないと取り扱えないようなものではあるからどうしても技術寄りの人とかが参入してきやすい環境ではあるんですけれども、やってることとしては世間一般的な、友達と会ってお喋りしあうみたいなそういう事をやってますもんね。

そうそうそう、VRってゲームとかそういうのじゃなくて、このVRの利点、臨場感であったりとか、この距離感であったりとか。現実ではないんだけど現実に近いコミュニケーションを取ることが出来るので、そういう事が持つ可能性っていうのをもっと色々な人が知って、行動に移してほしいし、もっと盛り上がってほしい。

みつあみ

本当、僕もおんなじ考えです。

ふららんさん

そうですね、やぎこさんもこの世界でバーチャルの記者やっていて、多分これまでには無かった新しい何かを感じているとは思うんですよね。文字が主体であったコミュニケーションとはまた違った取材なのかなっていう。

みつあみ

そうですね。まぁ1つ、VRで取材する事の利点を言えば、『取材させてください!』って言ってからアポ取るのがすごい楽と言うか。電車に乗って、その場所に行って…とか、そういう手間もなく、会おうと思えばすぐ会えますからね。

ふららんさん

コストかからないよね。そういうね。

みつあみ

そういうの考えたらそれこそ電車代出すより安いじゃん!みたいな。

ふららんさん

そうそうそう。結局はそう。そこがやっぱり使う理由にもなってくるし。

あと前にみつあみさんが聞きたがっていた「VRChat年末企画 東京クロノス総合プロデューサーとカタリアウ in VRChat」で私が話していた『VR空間なら誰でも明日からイベンターになれる』という件について。

バーチャルの世界って言ってしまえばデータの世界です。データの世界だからこそ出来ることの1つとしては、土地が無限にあることです。空間が無限にある。それが意味していることって、自分がこういう場所を作ったらいいんじゃないのって思ったことを、次の日にその空間を作って人に提供することが出来る。それがVRっていう空間の持つすごさです。

みつあみ

物理的な制限がないっていうのはすごいメリットですよね。

ふららんさん

まぁこれ、言葉で言ったら『あー、うん、そうだね』っていう感じなのかもしれないのですが、もうちょっと考えていくと、この空間はあらゆるものを作って価値にすることが出来るという事です。

みつあみさんまさに、これ、あったらいいんじゃないの?って、特に誰かからお墨付きをもらったから出来ましたとかじゃなく、いきなり始めて今まで続いているものだと思うんです。

みつあみ

そうですね。僕も色々思うところがあって始めた事なのですが、やりたいと思った気持ちをすぐ反映できるVRって空間は良いですよね。

ふららんさん

やっぱりそこのコストが低いんですよね。昨日までなんでもなかった人間も100日後にはとんでもない人間になってたりとか、すごい素敵な場所を作っている人になることが全然ある世界、すごい素敵な空間だなぁと思います。

(文字や動画の)ネットの世界で活動してたことよりも、その人らしさ、その人みがあるというのでしょうか。実体があるって言うんでしょうかね。間違いない、存在があるんですよ。

みつあみ

そうなんです。あの、文字とか声だけとかそういう抽象的なものだけじゃなく、姿が目に見えてあるっていうのは大きいですよね。

ふららんさん

そう、実体があるインターネットっていうのがまさにVR。それ自体が僕はやっぱり一番魅力だなと思っていて。

みつあみ

そう、なんか隣にね。存在感がありますよね。なんか不思議なことにこう、触られてる感覚みたいなのも人によってはあったりして。僕もあるんですけど。

ふららんさん

あるんですか。あるんですか!そういわれると触ってしまう…

みつあみ

あぁぁ!!触られてしまう!!

みつあみ

僕個人の意見なんですけど、1つとしては同じアバターを使い続けてるとこういう触られてるっていうようなVR感覚が芽生えやすいんですけど、もう1つは人との心の距離、信頼性みたいなのが高いと感覚が芽生えやすいなっていう。

知らない人とかはそんなんでもないんですけど、ふららんさんとかね。いつも仲良くしてもらってるから。そういう人がね、隣にいるとすごい肌感が伝わってくるんですよ。

ふららんさん

わかる!それすごい分かります、僕も。今ね僕もみつあみさんからそこに居るって感じをすごい感じて…。

やっぱりなんだろうなぁ…。こういうコミュニケーションが出来ること自体が魅力なんですよね。

みつあみ

ね~!いいですよね。これ、心理学的な事を言うと、色々カウンセリングの技法ありますけど、1つはね、言葉というよりも、人が傍にいることが癒しになるんですよね。上手い、気の利いた言葉を返すとかじゃなくて、無言でもね、傍にいるだけでもすごい癒しになるっていう…。

ふららんさん

あぁ、すごく分かります。だからこそなんか、いろんな人の生活に入ってきてほしいんですよね。このVRの空間が。

じゃあ今この空間に行ったらこういうイベントがあるから参加しようとか。いつもの友達にVRで会いに行くね、とか。会いに行くっていうのがこれまでのSNSで話すとかそういう感じじゃなく、本当に会って、もうリアルで友達とちょっとカフェに行ってきたみたいな感じの達成感を手軽に感じることが出来る。

みつあみ

いいですよねぇ~

みつあみ

イベントって本当そうだと思うんですよ。なんでこの空間でイベントやりたいかって言ったらその人間味が感じれるからです。

そういう空間をまだ世間の人が上手く活用できてない。ほとんどの人が。

みつあみ

そう、存在にすら気づいてないレベルですよね。

世間一般にこう、報道されるにしてもどういう風に報道されるかって言うと、まぁ『バ美肉』みたいな。バーチャルで美少女になって、キャッキャするみたいなイメージなんですよね。

ふららんさん

そうなんですよね。果たしてそれが本当にVRの必要性なのかって言ったら、それはほんの一部。氷山の一角で、本当の価値は僕がさっき話したことにあると思ってます。

そこにもっと早く気が付いてほしい。

ふららんさん

私って今、VRChatをメインで動いてるものの、いろんなVRプラットフォームでイベントもやってたりします。例えばRec Roomとかでは今週も生き延びてえらい集会っていうのを毎週日曜日の20ː45くらいから行ってたりするしambrっていう国産VR SNSでも過去にambr飲み会っていうものを運営に提案して企画したりとか色々、そういう事もしてたりします。

自分がどうしてこういう事やってるかって言うと、具体的にこういうVRプラットフォームはこういう事が出来るんだよっていう。こういう事が出来るから、ああいう企画も出来るんじゃないの?とか。そういう可能性を感じれる確率を上げたいのが1つ。

あと今年やりたいこととしては、地方でVR町内会をやってみたいなと思ってて。

みつあみ

あぁぁ!なんですか!?それ!?めっちゃ面白そうですね。VR町内会とは!?

ふららんさん

そう、VR町内会とは…と言ってしまえば、VRChatとかでもいいですし、ambrとかそういうコミュニケーションツールとかでもいいんです。VR空間で、寝たきりで町内会も行けないよって人や、または町内会興味ないんだけどって人たちも含めて、同じ町の人たちが集まって話し合ったりゆっくりできる場所っていう価値を再発掘できるんじゃないかなと。VRだからこそ。自分の地元で実際やってみたいなぁとか。

みつあみ

あぁ!いいですね。でも言わばここの空間も町内会みたいなもんですからね!

ふららんさん

まぁね、全国で町内会やってるようなものですよね。生き延びてえらい集会もそういう共通点での町内会みたいな繋がりですよね。

あとは公民館とかでナントカ講座とかあるじゃないですか。VR空間でラジオ体操するとか、VR空間でこういうコミュニケーションするみたいな、そういう講座を開いて、あっ、こういう風に使えるのねって事を地方の人たちとかにも色々レクチャー出来る場所を作るとか…。

みつあみ

すごいですよね!ふららんさん。現実にも働きかけていて。なんかこの前も体験会やってらっしゃいましたよね。

ふららんさん

そう、VR飲み会をね。北大の方たちに誘われて一緒に協力させていただいたのですが、大変面白かったですね。まぁ僕以外ほとんどVR飲み会したことなくてですね。だから、普通に運営の人が楽しんでましたね。

みつあみ

現実に働きかけるっての本当大事だと思います。

ふららんさん

そう、まぁ僕の発信です、これが。さっきの、こういう風な使い方出来るんじゃないの?とか、こういうクリエイティブなことを明日から始めれるんですよって事をちょっとでも周りの人に理解してもらいやすいように…。

デバイスが進化して普及するのを待つのではなくって、こういう場所をもう積極的に今から発信していって、少しでも少しでも先に出来たらいいよね、楽しいよねっていう。

みつあみ

あの、体験会ってすごいアナログな手法かとは思われるんですけど、やっぱり、それが一番まぁ近道なのかなぁとは思ってて、まだ本当に存在を知らない人っていうのがめちゃくちゃ多いんですよ。

だから、いろんな人にその体験っていうのを伝えていって…。で、多分ある程度まで周知出来たら…。まぁ僕たちがやってるのはオセロですよ。オセロの駒を1個1個ずつね、裏返しているんですけど。多分ある臨界期を迎えたら一気に盤面がめくれると思うんですよ。

ふららんさん

それはあると思います。

この考え方、みんな持ってるはずです。同じような事感じているはずなのです。

みつあみ

そうなんです。みんなおんなじ事感じていると思うんです。みんなベースとして持ってるものは同じなので、それを情報共有したい。繋がればもっとデカいこと出来るから。

ふららんさん

そうなんです。1人だと何もできない。僕だって、すごいっていう人いるけど、僕はもうみんなのおかげでこうなっているような、僕1人じゃちっこい存在なんですけど、いろんな方たちと繋がることによって、はじめてもっと大きな1歩を踏み出せるのです。

私こういう事なら協力出来るよとか、そのちょっとしたことでいいのです。そのちょっとしたがたくさん集まると、大きな大きな夢を見ることが出来ます。僕らは。

夢、見たいですよね。

みつあみ

見たいね~~~~!!

この世界をもっと理想の世界にしていきたいですよね。



ふららんさん、お話しありがとうございました。今日も1日生き延びてえらい!集会は毎日開催されていますので、皆さんもぜひ遊びに来てくださいね。