【VRChat 2024.3.1】バインドの幅が広がる「SteamVR Input 2.0」導入・ポータルがリニューアルで、より「ポータル」っぽく!

日本時間8月15日、VRChatはバージョン2024.3.1(Build 1490)をリリースしました。

今回のアップデートでは、SteamVR Input 2.0の導入ポータルのリニューアルなどがされました。
この記事では、バージョン2024.3.1(Build 1490)のアップデート内容と前回のアップデートからのあれこれをご紹介します。

公式Xでのアナウンス
動画では、Straszさんがご紹介。今回は動画を見たほうがわかりやすいかも…?

今回のアップデート内容

  • ポータルがリニューアルされました!
    フォントから開く・閉じるアニメーションまですべてが新しくなり、ゲーム「Portal」のポータル感が増しスタイリッシュに。
ポータルの様子を比較
画像は「Portal 2」のトレイラーより
  • SteamVR Input 2.0対応!
    SteamVRのバインド機能を導入し、バインドのカスタマイズ性を飛躍的に向上させました。
    (しかし、Steam側・VRChat側で今まで設定していたバインドは、リセットされているので、改めて設定しなおす必要があります。)
    ※バインド編集画面での「アクション」については、英語表記です。

バインドを設定することで、コントローラーのボタンだけで「カメラを出す」「ネームプレートの表示の切り替え」「物をつかみ続ける」などの操作ができるようになります。

デフォルトの状態で、メニューボタンを2回押すことでメインメニュー(大きいメニュー)が開けるようにもなりました。

SteamVR Input 2.0について、詳しくはこちら(英語)
Q&Aも開設、こちらから(英語)

変更された「コントロール」画面(SteamVRのみ)

Avatar Use Finger Trackingが有効になっている場合
「リング(アクション)メニュー」→「オプション」→「アバター」→「ジェスチャー」
で、切り替えることでアバターに設定した手の形とSteamVR側の手の形とで切り替えることができます。

バインドの編集画面
ボタン一つで切り替えできる項目がたくさん!

オブジェクトなどの判定接触時、半透明のコントローラーが気になる場合は、設定の「ツールチップの表示」をオフにすることで消すことができます。

ツールチップとともに半透明のコントローラーが表示されるように
  • PCVRでのハンドトラッキング対応
  • VRChat Constraintを導入。
    UnityのConstraintに代わり、パフォーマンスの向上・PC以外での使用ができるように。
    詳しくはこちら(英語)
  • 起動速度の改善
    目に見えてロード時間が短くなりました!
オープンベータ時の計測(2.5倍速)
  • Dynamic Boneは、常にPhys Boneに変換されるようになりました。
  • 右から左に書く言語に適合させ、ヘブライ語に対応。

そのほかの細かな更新などはリリースノート

2024.2.3リリース以降に公開されたあれこれ

PICOユーザーへのお知らせ

Summer Music Fest Jam 2024

夏フェスをテーマにしたワールド&アバターJamが開催!
応募は7月8日から8月2日。審査後8月12日より入賞したワールドやアバターが紹介!

Webの特集タブ

入賞したワールドやアバターはこちらから!そのほか、VRChat内からも入賞したワールド・アバターを見ることができます。

入賞のワールド一覧
入賞のアバター一覧

7月11日のデベロッパーアップデート

  • アバターのダウンロードサイズについてのお知らせ。
    7月17日ごろに制限を引き下げました。
PCプラットフォーム

ダウンロードサイズ(圧縮後のサイズ)
現在:500MB→変更後:200MB

非圧縮時のサイズ
現在:1.2GB→変更後:500MB

Andoidプラットフォーム

ダウンロードサイズ(圧縮後のサイズ)
現在:10MB→変更なし:10MB

非圧縮時のサイズ
現在:40MB→変更なし:40MB

数字での上限は、195MB・490MBとなりました。
  • Dynamic Bone の変換の切り替えがまもなく廃止。
    PhysBone が導入されてから設定に Dynamic Bone の変換が追加され、切り替えをできるようにしていましたが、今後は変換の切り替えの項目が削除され、すべての Dynamic Bone は自動的に PhysBone に変換されるようになります。
    これはアバターにのみ適用され、ワールドでは今まで通り Dynamic Bone を使用でき、PhysBoneに自動変換はされません。
  • VRChatのウェブサイトでグループの監査ログが詳しく絞り込めるように。
グループ管理画面内の絞り込めるログ
  • Impostors機能がオープンベータ機能ではなくなりました。
1日に10アバターの制限
  • Mipmappingについて実験中。
  • 新たなConstaintシステムがほぼ完成。まもなくパブリックベータへ。
  • 年内に年齢確認の機能を実装予定。

ランダムなユーザーのインポスター(Impostor)を自動生成

8月8日、公式Discord上でtupper氏がImpostorについて言及しました。
内容は「ランダムなユーザーに対してインポスターを自動的に生成する。けれど何も気にしなくていいよ」とのこと。

7月25日のデベロッパーアップデート

  • 2024.2.3p2(Build 1472)のセキュリティパッチは、実はリッピング対策。
    最近では、リッピングツールを利用した1900人以上のユーザーをBANしたが、今後も対策をしていく。
  • SDKロードマップは8月更新予定。
    来月は、Persistence、Udon 2、Character Controllersについての続報を公開予定。
  • VRChatドキュメントを書く人へのお知らせ。
  • Unity AI Navigationを開発中。
Unity AI Navigationについての画像(デベロッパーアップデートより)
  • VRChat Constraintsについての続報 詳しくはこちら。※
  • SteamVR Skeletal Hand Trackingが実装。※
  • SteamVR Input2.0 VRChatに組み込むことで、バインド・カスタマイズが広がります。※
  • Webを更新。※
  • ポータルを一新。※

※=今回のアップデート内容

8月8日のデベロッパーアップデート

  • 運営チームのGold氏が死去。彼をしのびVRChat Homeに金色の花瓶を設置しました。詳しくはこちら
  • iOS版クローズドベータがTestflight経由でまもなく開始。
    それに伴い、VRChat SDKでiOS向けアバターのアップロードが出来るように。
    すでにアップロードされているAndroid対応アバターの一部をiOS向けに変換したりしました。
iOS向けアップロードが出来るようになったSDK3.6.1
iOS向けのアップロード方法
  • セキュリティアップデート。リッピングに対する対策を実施継続中。
  • VRChatのWebサイトからフレンドのお気に入りリストが編集できるようになりました。
  • WebまたはモバイルでVRChatを見ているフレンド用のステータスが登場。
  • 今後、オフラインのフレンドを招待できるようになる予定。
  • カメラが縦向きに対応予定!
    いままでは縦横の検知はして画像を保存していましたが、縦向きのUIには非対応でした。
  • ウクライナ語のローカライズが対応決定。

ローカライズに貢献した人へのバッジ付与

ローカライズに協力してくれた人のプロフィールに表示されています。

iOSクローズドベータ開始!

iOSのクローズドベータの参加希望をした一部のユーザーに、TestFlight経由でのクローズドベータが開始されました。
フィードバックなどを前提としているため「非アクティブ」とされた場合、テスターから除外されます。

詳しくは8月8日のデベロッパーアップデート参照。

リリースノートはこちら(英語)

https://docs.vrchat.com/docs/vrchat-202431

関連リンク(英語)

7月8日公開 The Summer Music Fest Jam Starts Now! – VRChat公式ブログ
8月6日公開 In Memoriam: Gold – VRChat公式ブログ
8月13日公開 Summer Music Festival Jam Winners Announced – VRChat公式ブログ

7月11日公開 デベロッパーアップデート
7月25日公開 デベロッパーアップデート
8月8日公開 デベロッパーアップデート

前回のアップデートはこちら!

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Note(のーと)
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無言勢として、鏡文字を描いてます。