バチャマガ読者の皆様、ごきげんよう!
年が明け1月も終わる昨今、いかがお過ごしだろうか。
今回、多数のVRChatゲームワールドを制作されているとみーさんが新しいゲームワールドを期間限定で公開する、という情報をキャッチした。どうやら最大40人vs40人で対戦出来るシューターワールドということだが、果たしてそんなことは可能なのか……?
その真偽を確かめるべく、先行体験プレイをさせてもらった。早速レポートしていこう!
目次
本格的シューターゲームワールド『VRCHAT BATTLE FIELD』
百聞は一見に如かず、まずはどんなゲームなのか見ていただこう。
このワールドではこんな大迫力のシューティングゲームが楽しめるが、このワールドの凄いところはそれだけではない。武器のカスタマイズはもちろん、ガチャやデイリークエストといった、様々なお楽しみ要素があるのだ。
そんなお楽しみ要素も楽しめるゲームの待機場所は、3つのエリアに分かれている。ゲームの基本的な設定を行うワールドロビー、武器やモジュールの設定が可能なクラフティングルーム、そして手に入れた武器を試すことができるシューティングレンジだ。
基本設定はこちらから!SFな雰囲気が楽しめるワールドロビー!
ワールドロビーの全景。戦艦のブリッジのようなSF調のロビーは非常にかっこいい。
ロビーには各種設定を行う端末が複数あるので紹介。
こちらはゲームセッティングメニューで、後述するマップやBOTの数や強さ、制限時間などの設定を行える。
ゲーム参加を行う受付ターミナル。アクセスすると赤・青それぞれのチームに所属することになる。
チームに登録されると武器が実体化し、戦闘用UIが表示されるようになる。テンションの上がる瞬間!
UIの位置調整は階段を上がったところにあるモニターから可能だ。表示位置が気になるようなら調整しよう。
なんとこのゲームワールドには、デイリークエストの要素がある!クリアすることで経験値を取得でき、経験値はクラフトで大量に消費するので意識して達成するようにしよう。
さらにこのワールドにはセーブの概念まである。VRChat APIによって作られた機能で、経験値や装備の収集状況を保存することが出来るのだ。スロットも4つあるので、使い分けも出来るのがうれしい。
クラフティングルームで装備を整え、戦力を強化せよ!
ロビーの後ろの部屋はクラフティングルームとなっており、出撃の準備で頻繁に来ることになる。
このゲームワールドでは、プレイして入手した経験値を消費してランダムな武器・モジュールを制作することが出来る。
そう、いわゆる『ガチャ』だ。
これがガチャマシーン…ではなくクラフトテーブル。
武器・モジュールの好きな方を制作できるので、狙っている方を選んで作成しよう。
とりあえず武器ガチャを回してみた。3Dプリンティングのようなエフェクトがかっこいい。
テテーン!『NANO BOT』を手に入れた!これはMEDICというクラスを選ぶと使用できる、回復支援武器だ。
…もっと派手な武器が欲しかったが、思い通りにならないのもガチャの醍醐味。
武器名の後ろにある数字(この写真の場合は上限のMAXではあるが)はその武器の強化値となる。同名の武器をクラフトすると、自動的に数字が増え、0からMAXの10段階まで性能が強化される。
そう、いわゆる『限界突破』だ。
こう書くと敷居が高そうに見えるが、そこまで劇的な性能差にはならないらしい。
ついでにモジュールも制作。
JETPACK!これはいい!
JETPACKを装備すると、ジャンプ回数が増え、本来なら登れない場所にも登れるようになる。モジュールも同名のものをクラフトすることで強化されるが、後述するコスト制ということもありこちらの方が強化の恩恵が大きそうだ。
手に入れた武器やモジュールを早速装備しよう。ARMORY(武器庫)にアクセスすると装備メニューを開くことが出来る。
武器装備画面・モジュール装備画面を切り替えて好きな物を装備しよう。
武器にはクラスの概念があり、GUNNER・SNIPER・MEDIC・RIFLEMANに分かれている。それぞれで選べる武器種が異なり、クラス毎に装備の組み合わせを用意しておくことが出来る。
先述したようにモジュールにはコストの概念がある。高レベルのモジュールを装備すればするほど、コストが重くなっていくという仕組みだ。上限コストは100なので高レベルのモジュールを少数装備するか、多くの低レベルモジュールで満遍なく強化するか悩みどころだ。
手に入れた武器がすぐに試せるシューティングレンジ!
装備した武器は早速試そう。クラフティングルームを抜けた先にはシューティングレンジがあり、所持している武器の試射が出来る。
武器やモジュールを変えながら気軽に性能を試すことが出来るので、お気に入りの武器・モジュールの組み合わせを見つけよう。
遊び方に迷ったら“彼”に聞こう!
そうそう、彼を忘れてはいけない。ロビー中央には赤いNPCが立っているが、彼はチュートリアルキャラだ。こんな強面だが、意外と親切で気さくに話しかけてくれる。
説明を頼むとそれぞれの施設の役割を丁寧に解説してくれる。やさしい。
エリアでの説明が終わると、トコトコと何とも言えない愛嬌のある足取りでゆっくりと次の施設に向かっていく。
個人的に好きなキャラ。是非一度話しかけてチュートリアルを受け、この不思議な魅力を体験してほしい。
めっっっちゃ楽しい!体験してわかるゲームとしての完成度、クオリティの高さ
取り合えずもう前情報だけで色々とすごいが、ゲームは遊んでみないとわからない!ということで、協力者を仰ぎ総勢30人ほどで早速プレイ。
4戦ほど遊ばせてもらったのでどんな様子だったかレポートしていく。
1戦目:NEON CITY
1戦目はサイバーな様子のビル街のマップ。暗めのライティングにネオンカラーのライトが非常に映える雰囲気のあるマップだ。
ゲームが始まったらまずは出撃地点を選択。最初に出撃可能な地点はステージによって異なり、このステージでは『ベース』『アルファ』『ブラボー』のどれかから出撃することになる。
拠点を制圧して自軍のものにすることによりポイントが入り、そして再出撃地点として使えるようになるという仕組み。拠点の制圧はこのゲームワールドにおいて非常に重要な要素だ。
リスポーン地点を選択しカウントが完了、フィールドへ。
「GO!GO!GO!」
周りを見渡すと同じチームの仲間たちが方々に突撃していく。どの拠点を制圧しに行くのか、はたまた敵を迎撃しに行くのか。常に全体をイメージしながら戦略的に動こう。
ゲーム開始して早速マップ中央の『チャーリー』地点で小競り合いが勃発!大体のマップで『チャーリー』地点は中央にあるため激戦区になるのだ。
拠点制圧のために踏みとどまっているプレイヤーがヒールエリアを展開し耐えているところに、容赦なく打ち込まれる銃撃の雨。
各地の中立拠点もなくなり、『チャーリー』地点を中心に混戦模様になっていく。
チーム内ボイスチャット無線上では、
「『チャーリー』敵来てる!」「『アルファ』制圧に行ってくる!」「とみーさん居た!」「カバー!」「回復頼む!」「『ベータ』制圧!」「死んだー!」
と各地の戦況が続々と報告されてきて非常に臨場感がある。
今回自分はメイン武器にグレネードランチャーを持ってきていたので、遠目から曲射弾道で『チャーリー』地点を爆撃。敵がいそうな場所に適当に撃ちまくってみたが、銃撃や爆風がヒットするとダメージの数字が表示され戦果を確認しやすいのがいい。
今回のマップはビル群なので、モジュールのジェットパックを高レベルで装備しているプレイヤーは高所から攻撃してくる。マップに合わせた武器モジュール選択も重要そうだ。
激戦の末、赤チームの勝利。決着がつきロビーに戻ると、ある意味ここからが本番。そう、ガチャの時間だ。
「ガチャタイム!」「ガチャガチャガチャ!」
と雄たけびをあげながらプレイヤー達がクラフトテーブルに突撃していく。
以降1戦毎にクラフトテーブル前で歓声や悲鳴が上がっていた。経験値が溜まったら即ガチャして戦力強化するのがこのゲームの鉄則だ。
2戦目:THE OUTPOST
所変わって2戦目。マップは砂漠の基地のようなマップ。
ここは広くて見通し自体は良いが、マップ中央近辺は背の低い建物が多く、意外と射線が通りづらい。
更にマップ中央の『チャーリー』地点が砦のように守りやすく攻めづらい構造になっており、他マップ以上に『チャーリー』地点が重要な拠点となっている。
今回はショットガンを装備。一般的なシューターの例に漏れず近距離に強く遠距離が苦手な武器だ。
マップの特性を知らずに選んでしまい、広いマップに射程の短いショットガンはどうかと思ったが、建物をジャンプで飛び越えた至近距離からの射撃が意外と決まり、思ったより悪くない。
近距離での火力を活かすべく、遠方への制圧射撃は味方に任せて建物沿いに拠点へ。これがマップ中央の『チャーリー』地点。立てこもり戦術が非常に強力。
突入してみたが当然敵だらけ。何度もトライしたが結局制圧することは出来なかった…無念。
3戦目:QUANTERION
このマップはジップラインが設置されており、簡単に建物の上に移動できる。敵の頭上を押さえ、有利な位置に移動することが非常に重要なマップになっている。
マシンガンで高所から撃ち下ろし。拠点だけでなく高所の奪い合いも熱いマップになっている。
ここでBOTについて説明しておこう。事前にゲームセッティングメニューでBOTの数を設定することが出来、一緒に戦ってくれるようになる。BOTもプレイヤーも最大上限まで参加すると、なんと80vs80に…!
BOTは自動で進軍して戦い、拠点まで制圧してくれる。意外とタフなので味方としては思ったより頼もしく、敵としては地味に厄介。
数が揃うと普通にこちらがやられそうになるので、BOTは丁寧に処理した方が良さそうだ。
4戦目:Photon
最後は、今までのマップとだいぶ毛色の違う屋内マップ。狭い部屋をこれまた狭い通路で繋いだ非常に入り組んだ地形となっている。
不意の遭遇戦が多くなるので、接近戦で威力を発揮する武器を使うのが良さそうだ。
デスクトップで遊ぶとFPS気分を味わえる……!
ここで、このゲームワールドについて一つ紹介しておきたい要素がある。なんとこのワールドは、デスクトップでも遊べてしまうのだ。
「昨今のストリーマー界隈の動画を見てVRChatを始めたけども、HMDはまだ持ってない・・・」というそこのあなたも安心!
ということで実際にデスクトップで遊んだらどうなるかを検証するために、デスクトップで入り直して4戦目スタート。
おお…これは…普通にFPSゲームだ!!
WASDで移動し、マウスでエイム、左クリックで射撃。UIもデスクトップ用に最適化されており、FPSゲーム経験者なら特に違和感なく遊べそうだ。
FPSゲームは多少嗜んでいたので、自分の腕で狙うよりマウスで狙ったほうが正確なのがなんとも悲しかった。もっとVRシューターを練習しなければ…。
以上4戦、時間を忘れて楽しませてもらった。
市販のVRシューターと見まがうほどのクオリティの高さと面白さ
遊んだ感覚としてはまごうことなき本格的大規模PVPシューター。これは本当にVRChat上で動いているゲームワールドなのか…?そんな風に思ってしまうほどクオリティの高さを感じた。
それでいてデイリークエストやガチャなどソーシャルゲームライクな要素もあり、継続して遊びたいと思わせてくれる工夫が盛りだくさんある。
シューターとしての完成度も高く、最後まで気持ちよく遊ばせてもらった。機会があれば全員プレイヤーの40vs40を一度やってみたい、そう思った。
一緒に遊んでくれた皆さん、ありがとうございました!
開発期間は一年半!制作者のとみーさんへインタビュー
ワールド制作者のとみーさんへお話を伺った。
ーいくつもゲームワールド作成されていますが、どういったところからアイデアを得ているのでしょうか?
普段の生活で得る体験や、他ゲームワールドのプレイフィールから着想を得ています。
今までにないギミックやコンセプトを作ってみて、技術的な挑戦をしたり、VRChatユーザーの反応を見たりすることが多いです。
ー今回のワールドは構想から公開までにどれくらいの期間がかかったのでしょうか?
開発開始から、現時点で1年半ほどです。今後、まだまだ新しいコンテンツが追加される予定です。
ーゲームワールドとしての特徴やここに注目してほしいというポイントを教えて下さい
なんといっても、VRChat最大級のシューティングゲームなのがウリです。
複数の本格的なマップ・NPC・装備ガチャ・デイリークエストなど、他のゲームワールドにない要素がそろっています。装備がそろうと遊び方の幅が広がってくるので、ぜひ繰り返し遊んでもらいたいです。
ーゲームフィールドの広さはどれくらいでしょうか?
ものによりますが、1マップあたり400-500m四方ほどです。
マップによって活躍できる装備が違うので、いろいろ試してみてください。
ー(話せる範囲で)80人対戦をどうやって実現しているのでしょうか?
一言でいうと、スクリプトやモデルの最適化技術です。
VRChatで80人入れるワールドを作っても、同期が多すぎたり、データが重すぎたりしてゲームになりません。これまでのゲームワールド作成で得たノウハウを活かし、様々な無駄を省くことで、超大型ゲームを実現しています。
また、超大型ワールドを作っていると、VRChatの仕様による壁にぶちあたることもあります。こういう場合も、都度システムを改良して解決しています。
ーVRChatユーザーへ一言お願いします!
サポーター登録すると、全コンテンツで遊べるようになります。また、意見をワールドに反映させる・新しいコンテンツへの早期アクセス、などの特典もあります。ご興味がありましたら、ぜひ登録して頂けると嬉しいです。
https://www.patreon.com/TommyVR
ーとみーさんありがとうございました!
公開期間は1/30〜2/10の約10日間!忘れないうちに遊びに行こう!
VRChat最大級の本格的シューターワールド『VRCHAT BATTLE FIELD』は1/30より2/10まで期間限定で公開中だ。是非とも一度遊んでその凄さを体験してほしい!
SNSのいいね&リポスト数で公開期間延長!さらにはイベントも開催!
このワールドは期間限定公開ということで1/30~2/10の間のみの公開となっているが、X(旧twitter)の先行公開告知ツイートをいいね&リポストすることで、その数に応じて公開期間を延長するキャンペーンが開催される。1日でも長く遊びたい、という人は忘れずにチェック&ポチっと押しておこう!
また、公開期間中は定期的に特別ゲストや団体を招待したイベントが開催される予定だ。気になる人はこちらもあわせてチェックしておくべし!
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