唐突だが、バチャマガ読者の皆様は「遊園地のお化け屋敷」というものに行ったことがあるだろうか?
そもそも自分は遊園地なるものにもうめっきり行っていないので、最近の「遊園地のお化け屋敷」事情には詳しくない。覚えているのは、小さい頃に家族で行った地方の遊園地の、その中の「お化け屋敷」だ。中に脅かし役の人がいるわけではなく、恐怖を煽るオブジェクトや演出、音楽やカラクリで怖がらせてくる昔ながらのものだった。今思えばあんまり怖くはないのだが、当時は心底怖く、父親の足にしがみついていたことを覚えている。
そして最近、そんな古き良き「遊園地のお化け屋敷」を彷彿とさせるワールドが公開された。ホラーワールドにちょくちょく行っている自分としてはこれは行かねばと思い、罪の無いフレンド(犠牲者)を捕まえて、きっと怖くないよと宥めすかして突撃してきた。
早速紹介させていただこう!
ここは地獄
入り口全景。おどろおどろしい看板に、雰囲気を掻き立てるBGMが外にまで流れている。ああ、これだこれ。これが現実のお化け屋敷なら、定期的に中から悲鳴が聞こえていることだろう。
プレイするにあたっての注意書きをちゃんと読もう。ここに書いてあるがジャンプスケア(大きな音や急な動きでビックリさせること)の類はないので、そういうのが苦手な人も安心して入場してほしい。
命綱のスマホ。中は暗いのでライトが必要というのもあるが、道中の進行ギミックに必要なので無くすと詰む。お化け屋敷内の青い光を放つ灯籠でリスポーンさせられるので、無くしたら青い光を探そう。
お札を剥がしてスタート。同時に突入できるのは2人までなので、3人以上できた場合は後述する待機場所で待っててもらおう。
最初の廊下。雰囲気があってもう怖い。
廊下の窓からお墓が見える。誰のものなのだろうか?
先に進むと畳の部屋で行き止まりになり、どこにも行きようがない。
おや・・・スマホが・・・!?
真っ黒な闇。さぁ、ここからが本番だ。
色々な所から怨嗟の呻き声がする・・・スマホのライトを翳すとそこには・・・!
少し進むと謎の男が立っている。闇の中に佇んでいるのでちょっと怖い。どうやらこの男、この屋敷と縁のある男のようだ。
以降はある罪を犯した男の顛末を追いかける形で展開していく。この男がどんな罪を犯し、そしてどうなってしまうのか。ネタバレになってしまうのでそれは自分の目で確かめてほしい。
ネタバレにならない程度で写真をいくつか。ヒヤッとさせてくる演出や、地獄みたいな光景が随所に散りばめられている。ワールドの特性上、写真が全体的に暗いのはご容赦いただきたい。
はぁはぁ・・・生きて出られたのか・・・?
ああ、これだこれ!(2回目)こんな展示コーナーがあるのも古き良き「遊園地のお化け屋敷」ならでは!
生還者として記念撮影できるミラーがある。生き残ったことを喜ぼう。
そしてようやく出口だ!脱出した後のこの開放感、「お化け屋敷」ならではだ。
待機所で高見の見物を
前述したが、このワールドは同時に二人までしかプレイすることが出来ない。では3人以上で遊びにきた時はどうするかというと、入り口左側の方に待機場所となる建物がある。プレイしない人はこちらに上がって待っておこう。
ここには右の壁にモニターがあり、中の様子をリアルタイムで映し出している。
どこかで見たことあるような、昔のホラーゲームを彷彿とさせる斜め上からの固定視点がとても良い。ここでは中にいる人たちの声を聞くことができるので、ここでリアクションを見ているだけでも十分に面白い。
作者様のパネルもある。楽しませてもらったなら拝んでおこう。
「ホラー」ではなく「お化け屋敷」ワールド
このワールド、歯に衣着せぬ言い方をするなら、そんなに怖くはない。ホラーワールド好きの「怖くないよ」は欠片も信用できないと思われるだろうが、本当だ。実際に行けばきっと理解してもらえると思うが、このワールドはホラーワールドではなく、「お化け屋敷」ワールドなのだろう。そもそもの目指した体験がきっと違うのだ。
露骨なジャンプスケアもなければ、幽霊や化け物に追われたりもしないので、極限の恐怖体験を求める人や本格的なホラーワールドを好む人にはちょっと物足りないかもしれない。逆に、ホラーが苦手な人の入門にはぴったりだし、「お化け屋敷」の世界観が好きな人にはきっと刺さるのワールドだ。あと「子供の頃に遊園地のお化け屋敷に行ったことがある」人にも是非行ってほしい。懐かしい気持ちになれるはずだ。
残り少なくなった夏を乗り越えるために、ちょっとヒンヤリする体験をしたいならうってつけなワールドだ。フレンドと誘い合わせて遊びに行こう。
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