バチャマガ読者の皆様、明けましておめでとうございます(遅)。
今年もいろんな記事を書き、皆様に「VRChat内で感じた素晴らしいもの」をお届けしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さて新年ということで、去年を振り返ってみれば、ああ、2023年はそれこそメカ好きにとって激動の年だった。特に某メカカスタマイズアクションゲームの待望の新作が十年ぶりに発売されるという大事件があり、界隈が非常に盛り上がったのは記憶に新しい。
SNSや動画投稿サイトを中心に話題となり、日頃メカに興味のなかった人達にも露出の機会が増え、気になって動画を視聴したり実際にプレイしたりした人も多いのではないだろうか。多少なりともその魅力に触れてもらえたならば、ファンとしては嬉しい限りだ。
なぜそんな話をしたかと言えば、その某メカカスタマイズアクションゲームのように、自分のアバターをメカパーツでカスタマイズ出来るという、メカ好きな人にとっては天国みたいなワールドが公開されるという情報が入った。そしてその魅力を皆様にお伝えするミッションを受注したので、一足早くお邪魔させていただくことになった。
全世界のメカ好き達よ、集え!あ、もちろんメカ興味ない人も是非見ていって!
では前置きはこのくらいにして、「CUSTOM LAB-カスタムラボ-」を早速見ていこう!
目次
愉快な遠足の始まりだ!
ワールドに降り立つと、そこは格納庫のような場所。メカを弄るのに相応しい雰囲気だ。
入り口にはコトブキヤ様から発売されている、プレタコンポジッタ系列のアバターが展示されている。ワールド制作者であるA-tuyさんが製作されたアバター「鬼操転鎧」シリーズもその一つだ。
横にはA-tuyさんの制作したアバターや、コトブキヤ様×悪役結社ヴァリアールとのコラボで生まれたアバター「シガラキ」のアバターペデスタルが置いてある。メカカスタマイズのベースに迷ったら使ってみよう。
前提として、現在このワールドに設置されているパーツ群は「鬼操転鎧」シリーズ向けのパーツがほとんどだ。とはいえ他のアバターでもなんら問題なく装着できるので安心してカスタマイズを楽しんでほしい。
通路を進み次の部屋に行くとそこには・・・・メカパーツ!さまざまなテイストでデザインされた、メカパーツが多数展示されているのだ!
パーツは大まかな部位で分割されており、Attach-To-Meによるアタッチギミックで、全て自由にアバターのHumanoidボーンにアタッチすることができる。
パーツを持ち体の部位に近づければ、アタッチする候補のボーンが青く見えるようなる。この状態でトリガーを引けばボーンの色が緑色に変わり、その部位にアタッチされてボーンに追従して動くようになる。取り付けたパーツをいじりたい場合は右スティックを下に倒しつつパーツを持てば位置を再編集できる。取り外したい場合はその状態で逆側のコントローラーのトリガーを引けばOKだ。
色々なワールドでよく見るアタッチギミックだが、意外とこれが難しい。とはいえ何度か試してみればコツが掴めるだろう。
各所に設置されているモニターパネルはローカルミラーのスイッチになっているので、フィッティングをする場合はミラーを見ながら行うと良い。上で説明したアタッチされるボーンもしっかりミラーに映るので非常にやりやすい。
中央には、「鬼操転鎧」の素体が設置されている。自分だけでなく、素体に盛る遊びもできるのだ。
そして次の部屋もまたテイストの違うパーツが!
さらには「シガラキ」がプラモデルのランナー状態で展示されている。シガラキのパーツもランナーから捥いでパーツとして使うことができる。
パーツの中にひっそりと用意されているタイヤ。背中とか足の横とかにつけると変形できそうな気分になってくるが、もちろん踵につけても良い。
一番奥の部屋には・・・撮影ブース!「わかっている」としか言いようがない、隙のないワールド構成だ。部屋を奥に進みながらパーツを選んで取り付けて、最後の部屋で撮影を行う。完璧な流れだ。
今回準備はしていなかったが、フルトラやアバターにポーズを取らせるギミックを入れておけば、より映える写真が取れそうだ。
ちなみにこのワールドは複数人で訪れることを推奨。無理ではないが一人では背中側のパーツのフィッティングが難しいので、他の人にパーツフィッティングを手伝ってもらうとスムーズに行くだろう。
メカアセンブルの時間だ!
せっかくメカパーツまみれの世界にやってきたので、早速メカカスタマイズを試してみた。パーツを付けて外してしながら試行錯誤するのも楽しいが、先に取り付けたパーツを誤って触ってずらしてしまう、ということが何度かあった。
色々試してみた結果、先に自分の体型に合わるようにパーツを空中に配置し「抜け殻」を作った上でイメージを固め、決まったら一気に取り付けてしまう、という方法が一番やりやすかった。
取り付けるときは体の末端から、あるいは小さなパーツから取り付けて行くとうまくいきやすい。胴体への取り付けや大物パーツは判定が吸われやすいので、最後の仕上げとして慎重に取り付けよう。
上に張った「抜け殻」をまた調整して自分に盛った例。白系のパーツを中心に、あえてメカっぽくではなく騎士のようなイメージで。
剣を持ってみたり。フルトラ準備してくればよかったと後悔しつつ撮影。
しかし、自分にパーツを盛った状態で自分の写真を撮るのがすごく難しい!パーツを誤って触らないよう、カメラを操作するのに四苦八苦してしまった。パーツフィッティングだけでなく撮影も人に頼んだ方が良さそうだ。
ワールドに置いてある「鬼操転鎧」素体に盛った例。これは素体のオブジェクトにそれっぽくパーツを配置しているだけなので、素体オブジェクトにアタッチしているわけではないが、こういう遊び方もできるという例だ。
さらに素体も使わずパーツだけで構成した例。この状態でも運用しつつ、必要とあらば武装を取り外して使える支援メカのようなイメージで。素体やアバターに盛らなくても、パーツ同士を組み合わせればオリジナルメカが作れてしまうのだ。
今回はあくまで例ということで、「こんなの使うしかないじゃん!」となりそうな大物パーツを我慢してあまり使わず、比較的シンプルな構成でカスタマイズしてみた。
当然皆はそんな我慢をせず、大物パーツもガンガン使って「肩のパーツだから肩につけて、足のパーツだから足につけて・・・」なんてパーツの役割や形状に縛られず、思う様に組み合わせを楽しんでほしい。
インタビュー
ワールド制作者のお二人に話を聞かせてもらった。
どうせならパーツを盛った写真を撮ろう、ということでお二人にはお好きなようにパーツを盛ってもらって写真撮影。同じ「鬼操転鎧」素体を使いながらも、全然違う方向性に行っているのが面白い。
あははは、よろしくお願いします。
よろしくお願いします、緊張してきた。
ワールド制作の経緯
コトブキヤ様と「器機改会」という企画をやっていたのですが、昨年10月で終わってしまい、せっかく作ってもらったアセットを見る機会がなくなってしまうのはもったいないと思ったんですね。その後たまたま友人と話しているときにアタッチギミック遊んでいるのを見て、「これをアセットとしてワールドにおいて、パーツを付け替えられるようにしたら面白いんじゃないか?」という話に。そして「鬼操転鎧」を使われる人以外にもパーツを付け替える楽しみを広めたい、ということでワールドを作った感じですね。
滅茶苦茶楽しませてもらってます!(「鬼操転鎧」素体にパーツを盛りながら)
本来想定されている用途とは違うパーツのつけ方が出来るので、プラモデルのミキシング(いろんなキットを組み合わせること)のようにインスピレーション次第でいろんな使い方が出来るんですよね。
確かに・・・!(滅茶苦茶に盛られた素体を見ながら)
ワールドについて
僕自身、おもちゃ屋のショーケースを見るのが好きなんですね。実際にパーツを手に取って、ミラーを見ながらパーツを取り付けて、最後に写真を撮る。という流れを作りたくて商店街を進むように、一直線の動線にしてみました。
こういう感じのワールド、今までありそうでなかったんじゃないですかね?
その狙い、ものの見事に私にぶっ刺さりましたね・・・。こんなにボリュームすごいワールドなので、結構制作で苦労されたんじゃないでしょうか?
仕組みそのものはシンプルだしワールドを作ることは苦ではないんですが、とにかくパーツ数が多い!
紹介用の文にパーツ数が100を超えると雑に書いたんですが、数えてないけど超えてるんじゃないかな。
今後もパーツ数が増えていく感じになるのでしょうか?
そうですね、並行してもっと軽量化を進めないといけないのが今後の課題です。
今後は、前に展示されているものは消していく感じになるかもしれないですけどね。
シーズンで使えるパーツが切り替わる、という形式もアリかなと思っています。プラスでアセット提供してくれている方の新規リリースのパーツがあればピックアップされる、のような感じ。
アセットを作って提供する側にも宣伝になるのでありがたいですよね。
そうなれば時期を置いて何回も来るモチベーションになりますね!「鬼操転鎧」以外のパーツも展示されるのでしょうか?
今回「鬼操転鎧」のパーツを置いたのは、単純にストックがあって一発目として「パーツ数が多い」というところを見せたかったからですね。なので先に話したシーズン制で「鬼操転鎧」以外のパーツがいっぱいある、ということもあるのかなと考えています。
遊びに来てくれる方へ
出来ればお友達と来てほしい。同じ趣味を多少なりとも持っている人来るときっと楽しめるかな、と。メカものに興味があったけど、ちゃんと触れていなかった人とかには是非。
Unityで改変って結構大変じゃないですか。その反面このワールドは楽しいところだけを抽出して楽しめるワールドなんです。メカ系気になっているけどUnityに手が出ないな、という方には是非遊びにしてほしい。
今日はいろいろ聞かせていただき本当にありがとうございました!
終わりに
どういうワールドか説明された時点で半ば確信していた、このワールドは沼であると。
豊富なパーツ選択肢、装着位置を自由に選べるというギミック、そして素体となるアバターの選定。一度遊び始めたら終わりが見えない。次はこのパーツを使って・・・次はこのアバターに似合うように・・・と次々に試してみたいことが湧いてくる。
ベースとなるアバター自体が自由なので、スタンダードにメカアバターを持ってきてガチガチに装甲を施してもよし、美少女アバターに武装を施してメカ×美少女のロマンを追求してもよし、ゆるふわマスコットアバターに重火器を取り付けてギャップを楽しんでもよし、なんならアバターを使わずにメカパーツのみで組み上げてもよし。
この手のものでよく使われる煽り文句である「可能性は無限大」を地で行く遊び堪え満載のワールドだ。事実、撮影のためにああでもないこうでもないとやっていたら平然と数時間溶けていたほどだ。記事を書かねばならないという制約がなければ、いまだに連日弄っていた可能性もある。
何より良いと思ったのは、インタビューでも言及されていた通り「複数人で遊ぶとより楽しめること」だ。このパーツは自分だけではなく他人のボーンにもアタッチ出来るので、他人のパーツフィッティングを手伝うこともできる。
「このパーツ似合うよ」と新しいパーツをつけてあげたり変なパーツをこっそりとつけられたり、一人で黙々と組み合わせを試すのとは違った楽しみが味わえる。フレンド同士で弄ったり弄られたり、ワイワイと童心に戻って楽しめるワールドになっているのだ。
メカカスタマイズを通していつもより気安く他人とコミュニケーションを取る・・・これがこのワールドの真の魅力なのかもしれない。
なお、このワールドで展示されているパーツは一部の物を除きboothにて販売されているので、気に入った組み合わせを見つけたら是非購入してアバター改変をしてみて欲しい。プラモデルのミキシング(いろんなキットを組み合わせること)でもそうだが、色のトーンを揃えると統一感が出てまた一段と良いものになるのだ。
パーツを取り付けたり色を変えるだけならそんなに難しい改変ではないので、今まで改変に尻込みをしていた人もアバター改変の第一歩として試してみてはいかがだろうか。
一人で行っても複数人で行っても、メカ好きでもそうでなくてもきっと楽しめるおすすめのワールドだ。ただし、時間がすぐ溶けるのには注意したほうがいい。時間に余裕を持った上で、遊びに行こう。
と、いつもならここで終わりだが。
なんと、
ワールド公開記念フォトコンテスト開催決定!
今回、ワールド公開記念ということでフォトコンテストが開催!
しかもなんと、あのコトブキヤ様・悪役結社ヴァリアールが協賛に名乗り出てくれているとのこと!
コンテスト概要は以下の通り。熟読すべし。
フォトコンテスト詳細
応募期間:ワールド本オープンの1月20日から、2月17日24時まで
結果発表:2月29日A-tuy氏のXアカウント及びウェブページにて公開
レギュレーション:
受付期間内に、カスタムラボでカスタムしたアバターの写真を、投稿ハッシュタグ「#カスタムラボ」を付けてXに投稿。 おひとり様何回でも応募可能!皆さんのご応募をお待ちしております! レギュレーション等の詳細はA-tuy氏のXアカウント及び以下のウェブページでも確認可能です。
URL:https://sites.google.com/view/customlabphoto
アバターショップコトブキヤ賞
審査基準:
・系統の異なるアセットを組み合わせた作品
・組み合わせの整合性が取れておりシルエットが整っている作品
・驚きを感じるモチーフや凄みのある品質
などを基に審査します。
対象人数:2名
賞品:
・鬼操転鎧3種それぞれのギフトコード(フレンドへの譲渡可)
・プログレスボディ(プラモデル)
・コトブキニッパー
のセット
ヴァリアール賞
審査基準:
・悪役や異形をモチーフにしたもの
対象人数:3名
賞品:ヴァリアール関連商品
最優秀賞
審査基準:リポストとイイネ数が最も高い物
対象人数:1名
賞品:
投稿作品の書下ろしイラスト化、及び全国のゲームセンターで印刷出来るカード化(イラスト:オムライス氏)
投稿にあたっての注意事項!
以下に該当する作品投稿は審査対象外となる可能性があります。
・VRChatの規約に違反するもの
・第三者の著作物を想起させるもの
・・・個人の感想だが、賞品が豪華すぎないだろうか。特に最優秀賞、投稿作品のイラスト化とかこの世に一点ものの賞品だ。
一人で何回も投稿可能ということなので、各賞を狙ってテイストの違う写真を複数投稿してもよし、吟味に吟味して一枚を投稿してもよし。自分が最高だと思えるアセンブル(カスタマイズ)を見つけて、ハッシュタグ「#カスタムラボ」を付けてXに投稿しよう!
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