VR機材のレンタル事業を行っている『アストネス』さん。Oculus Questや Oculus Rift S、 VIVE COSMOS 、Valve IndexなどのVR HMDからVR Ready / VR対応ゲーミングノートPC、VIVEトラッカーなどのVR周辺機材まで、個人法人問わず気軽にレンタルが出来るサービスを展開しています。
そんなアストネスさんにVRレンタル事業を始めたきっかけや、今後のVRデバイスの未来についてお話を伺ってきました。
アストネスVRレンタルについて
ーーまず店長さんがやっていらっしゃる『アストネス』について、どういった事業なのか簡単にご説明頂いてもよろしいですか?
yoshi店長ː今メインの事業はVR機材のレンタル事業をやってますね。レンタルと、アストネスタイムズっていうブログメディアですね。あとは『アストネスVR体験会』っていうものがありまして、これまでに4回やっているんですが、大体月1くらいで、うちのレンタル機材の在庫を活用して、VRやってみたいって人に向けてリアルでイベントを開催してます。次回は1月25日に名古屋で、その次は2月8日に東京で開催します。
あとはこれも最近やりはじめたばっかりなんですけど、うちの機材を活用して全国各所でVRをテーマにしたイベントに、スポンサーとして機材の貸し出しをしています。
ーーこの事業を始めようと思ったきっかけっていうのはどうしてでしょうか。
yoshi店長ː 2019年の3月に前職を退職して、起業の準備を始めたんですが、そこから数ヶ月どんな事業をやるかずっと考えていたんですよ。それで、2000社くらいのベンチャー企業をずっと調べてて、その中でHoloLens 2(ホロレンズ 2)を知って、そこからMRに興味を持って、それで買ったのが Oculus Quest なんですね。
そしたらOculus Quest にめちゃくちゃ衝撃を受けて、そこからはVRの事ずっと調べたり、友達とかに、常に Oculus Quest 持ち歩いて人に見せて回ってたんです。
ーーなるほど。 Quest が衝撃的だったっていうのはどういった理由からですか?
yoshi店長ː 被って、もうなんか、映像も音も立体的に体験が出来た。で、見たものに対してコントローラー使って触れたり、VR空間内で動ける訳ですけど、もう、本当にそれが凄かったです。
めちゃくちゃすごいなと思ったし、今でもすごいって思ってるんですけど、 人に見せてもみんな同じ反応をして衝撃を受けていました。
ーーやっぱり被るとその魅力がわかる…と!
yoshi店長ː だって自分の体動かしたり、頭、手、足を動かして、その情報がこの空間に反映されるって体験は普通に今まで僕たち、体験したことが殆ど無いじゃないですか。
ーーそうですよね、もう未知の体験ですよね。本当に自分の分身と言うか、まさにバーチャルリアリティって感じの。もう1つの世界ですよね。
yoshi店長ː まぁもう、VRChatの世界の人たちにはそんなの当たり前の世界なんでしょうけど(笑)
ーーもう本当、そうなんですよ。僕もそうですけど、この世界に魂を置いて生活している人たちっていっぱい居ます(笑)
yoshi店長ː コントローラー回して、こんな手首がぐりぐり動くなんてありえなくないですか!?
…っていうのが僕の背景なんですけど、やっぱり事業を始めるとなると他の業界の事も知っておかないとと思ってすぐには始めなかったんですけど、でもほかの業界の事も調べている中でも、どうしてもVRの衝撃は忘れられなくて…
でもVRの開発が出来るわけじゃないし、そういう人材もいないし、何やろうかな、自分が出来ることで世の中に必要そうなVRの事って何だろう?って思った結果、誰でも気軽にVR機材を借りれるレンタルサービスを始めました。
ーーそうなんですね。でも本当に、VRって技術は革命的だなと僕も思ってて、今こうして店長さんと対面でお話しできるってすごいじゃないですか!
これ現実だったらじゃあ、お話ししましょうってなったらアポ取って日程調整して電車乗って打ち合わせ場所に行って…ってなるのが、これがもう一瞬で会えるわけじゃないですか。移動手段の革命ですよね。
ただやっぱり高いじゃないですか、VR機材って。
yoshi店長ː まぁ高いって言ってもね、何と比べて高いかじゃないですか?
だってみんなが持ってるスマホだって10万とかするでしょ。高いっていうか、高いものは世の中にいっぱいあるんですよ。車だって高いし、家だって高いし。もちろん、全員持ってるスマホだって高いし。TVだって冷蔵庫だって高いし。
…なんだけど、その対価に見合う効果をみんな知っているから買うんですよ。
車だって100万とか200万とかかかりますけど、それを使ってこんなことが出来るってみんな分かってる訳じゃないですか。
VRの場合は、高いのに何が出来るか知ってる人が一部しかいないから高いって思うわけで、よくツイッターとかでVRが普及しないのは高いからだっていう意見を見ますけど、そうじゃないと思うんですよ。高いって思う人はそれで何が出来るか分からないから高いって思うわけで、それで出来ることが自分にとって必要だって思ったり、それこそVRで遠くにいる人と誰とでも会えるって分かれば、じゃあそれ、普段払ってる交通費節約できるから安いじゃん!って思うじゃないですか。
ーー確かに安い!!
yoshi店長ː 今スマホ買う人だって『これ買ったら何できるんですか?』なんて聞かないじゃないですか。みんなLINEとかやってるし、みんなSNSやってるし、それで仕事も出来るし。株の取り引きとかなんでも出来るし。VRで何が出来るのか分かってないから普及してないと思うんですよね。
ーーああ、確かに。僕も聞いててそうだなって思います。僕、今使ってる機材がVIVE Proなんですけど、まぁ16万くらいするんですけど、で、PCも持ってなかったから、それも合わせると30万以上はかかってるんですよ。
でもそれでも僕は安いと思いました。これには価値があるって思ったから。
yoshi店長ː 買う前から思いました?
ーーそうですね。まぁ一番強く感じたのはやっぱり僕も体験したからなんですけど。秋葉原のTUKUMO VRでVIVE Proの体験会がやってて、それ被って『あ、これはすごいな!』って思って買いました。
yoshi店長ː でも体験だけでそれだけ買えるってすごいなぁ。
ーーいやでも、VIVE Pro自体のスペックが相当凄くて、実はこれまでVR体験したことが無かったってわけじゃないんですよ。僕、ゲームセンターとか大好きなんですけど、ゲーセン行くとたまに企業の巡回でVRアトラクションの体験会とかあったりして、そこでノーマルVIVEとかwindowsMRとかでアトラクションやったりとかはちょこちょこ体験してたんです。
でもノーマルVIVEだとどうしても映像がスクリーンドア現象(※1)起こしてて映像が荒かったり、面白くはあるんですけど、まぁゲーセンでアトラクションとして遊ぶ分には楽しいかなーって。そんな程度だったんですけど、VIVE Proは違いましたね。全然。
※1 スクリーンドア現象…ブラウン管のテレビめっちゃ近くで見た時みたいな、映像がトンボの目のような網目状に映る現象。
yoshi店長ː 確かに僕も6月に Oculus Quest 買いましたけど、HMD被ったの初めてかって言うとそうじゃないんですよ。なんか韓国行ったときにそういうVRのゲームセンターみたいなところに行ったことはあったし、新宿とかでもアトラクション施設行ったことあるんじゃないかな。
ただ、その時はそれをVRとしてあんまり見てなかったんですよ。全然印象にも残ってなくて。
なんかちょっと変わったゲームしたなってぐらいの感じ。
ーーあぁ!僕もそうです。
yoshi店長ː で、その時それを被って身体が動かせる云々とか、なんかその時はあんまりそういう事感じなかったんですよ。
ーーそうなんですよね。ゲームセンターって言うとどうしてもアトラクション寄りになっちゃって。自分の分身があるってわけじゃないんですよね。アバターがあって…とかじゃないし。
yoshi店長ː そう、なんかコースターみたいなのに乗ってお化け屋敷突っ切ったりとかね。で、キャーとか言いながら恋人とか友達とかとやる、みたいな。
多分、僕らが感じてるようなVRのすごさみたいなのを教えてくれる人いないっすもんね。ああいう所って。
VRを普及させるためには…
yoshi店長ː でもみつあみさんと話しているとやっぱりじゃあ、 体験会を開催したり、無料での体験を提供したり、何か工夫をして、今まだVRの魅力に気づいてない人たちの中に、その対価を払うだけの価値があるって1人でも多くの人たちに思ってもらわなきゃならない、みたいな話になってきますね。
ーーそうですね。やっぱり僕たちが感じてる魅力っていうのは、ここにもう1つの世界があって、ここで生活が出来るっていう風に確信できたっていうところなんでしょうね。単なるアトラクションやゲームではなく。
だから本当、VRってゲームじゃないんですよ。スマートフォンに次ぐ次世代デバイスみたいな感じ。
yoshi店長ː いやぁね、そういう話がめちゃくちゃ面白くてね。僕もこういう話をリアルの友達に飲みに行った時に、『VRChatやってる人ってそんなゲームとかやってないんだよ』って言うと、みんなめっちゃびっくりしてます。VRってゲームだろ?みたいな(笑)
一般的にOculus Questを買う理由って、やっぱりゲームや動画視聴が目当てじゃないですか。
僕もBEAT SABERが好きで他にもVRゲームを時々するんですけど、続かないんですよね。どうしてもやらないといけないっていう理由がない。
ーーそう、僕も BEAT SABER 好きですけどそこまでガッツリやらない。やっぱりVRの魅力って人と会えるっていう、コミュニケーション手段の進化なんですよ。
yoshi店長ː だだその事をVRをやっていない人に言うと『何言ってんだコイツ』って思われちゃうんですよ。
多分、昔パソコンとかがまだ普及してなくてスマホとかが無かった時に、オタクの人がパソコンを買って部屋にこもっていろんな人とチャットやったりとかやり取りしているのを見て「あいつおかしくなったんじゃないか」って思う人も沢山いたと思うんですよ。 多分そのレベルですよね。今のVRって。
で、その時にその周囲のインターネット知らない人たちっていうのは『何やってんだ』って思ってたけど、今になってはインターネットはコミュニケーションのために欠かせないものだって、そこはみんな思ってるじゃないですか。そんな感じだと思うんだけどなぁ。
ーーもう本当、ひと昔前のインターネット文化みたいな、そんな感じですよね。
あ、ちなみに僕個人的に気になってたことなんですけど、店長さんはなんかVRレンタル業やっていらっしゃるのに最近になるまであんまりVRChatは店長さんの興味の範囲外だったようにTwitterとか見ていて感じたんですけど、それはなぜですか?
yoshi店長ː おっしゃる通りで、まず僕がVRChat初めてやったのが、自宅で1人でやったんですけど、その時 Oculus Quest 持ってて、Quest持ってるけど、 BEAT SABERとか Superhot とかやって、結局何やればいいの?ってなったんですよ。
僕にとっては買うのもどれも高かったんですよ。1つのゲームに3000円とか。で、ネットとかで調べてて、 moguraVRさんとかでVRゲームのおススメとか記事が何個かあって、そういうの見てどれ買うか吟味してて、その時にVRChatの紹介記事があったんですよ。 Quest の対応アプリとして。
で、インストールしたんですよね。で、入ったんですけど、速攻離脱したんですよ。なんか訳分からなくて。
なんかあの、たぶんホームみたいな所に行って、そこから次、HUBみたいな所行くじゃないですか。で、知らない人と『Hi!』みたいな。で、なんかよく分からん!みたいな。
それが僕の最初の体験で、僕の中でVRChatっていうのはその知識だけだったんですよ。そっから特に調べることも一切しなかったし、これで何が出来るんだろうっていうのは一切知らなかったんです。
で、そこから9月にアストネスを始めようってなった時に、Twitterをやろうと思って、僕Twitterデビューしたんですよ。それまでTwitterやった事ほぼなくて。
それでVRに関連する情報を集めようとTwitterでVRに関係してるアカウントを探したんですよ。そしたらプロフィールとかに結構みんな『VRC』みたいなことを書いてる人が結構いて、いっぱい写真とかでみんな集まってるし、なんだろうって思って、それがだんだんVRChatだってことに気づいて、『あぁ~、アレ?』みたいな。
で、その時の僕がどう思ったかっていうと、なんかみんな二次元の女の子みたいだし、なんかすごいオタクっぽいなと思ったんですよ。
ーーはい、まぁ確かにオタク文化ではありますね。
yoshi店長ː で、そう思って、『何これぇ?』って。しかも、僕がフォローして、あと下手に絡んだりとかもしたんですよね。『うちVRのレンタルやってるんですよ~』みたいな。もう、全然やり方分からなくて。
そしたらVRChatユーザーらしき人たちに『いや、もうVR持ってるのにそんなレンタルとかいらんし』みたいな事結構言われたんですよ。
で、その時全く意味が分からなくて、その時『VRC』って、Twitterに上がってる写真とか見る限り、VRやってなさそうだったんですよ。
ーーああ~~、写真だと分かんないですよね。
yoshi店長ː だって、分かんないじゃないですか!
なんかね、なんかの世界で集まってなんかやってるのかなぁ、みたいな。でもそんな世界無いしな。って。
ーーそこがリンクしてなかったんですね
yoshi店長ː でもVRって書いてあるからVR関係ありそうなのに、この人たち一緒にいるからVR被ってるわけでもなさそうだしなぁとか、ほんと分からなかったんですよ。
でもそれ、今になって考えると、その人たちって、PCVRでフルトラッキングとかで遊んでるから、当時の僕って Oculus Quest だけだったんですよ。アストネスにあった機材って。
だからその人たちには Oculus Quest いらないじゃないですか。
ーーまぁそうですね。
yoshi店長ː だからアストネスにとってのお客さんって基本的にはVRChatユーザーのような既にVRをガッツリ楽しんでる人たちじゃないんですよね。
僕がやりたいことは、まだVRを持っていなくて、VRに興味はでてきたんだけど、まだ購入するほどの価値を見出せていない人に対して、とにかく一度VRの魅力を体験してもらうことなんです。
だからこそ、VRChatってまったく蚊帳の外というか、理解不能だったんです。
で、VRChatの人たちオタクっぽいし、怖いし…(笑) そう、怖かったんですよね。
ーー独特の世界観が出来上がってますからね
yoshi店長ː Oculus Questのレンタルとかフォローする人間違ってるやろ、とか結構言われたんで(笑)
でもアストネスVR体験会#2を開催した時に来られた勇夢さんという方が、『VRChat面白いんで、ここに来てる人たちに体験させてもらってもいいですか』 ってインストールして、他の参加者の方にVRChatの体験をさせてくれたんです。
そしたらなんか、僕が今まで思ってたVRChatと違うなと。
で、この間の柳さん主催のVRC大規模オフ会のイベントや、xR Tech Nagoyaのイベントスポンサーになった時に、打合せをVRChatでやりましょうという話になって。
ちょうど同じ頃に、東京クロノスの岸上さんと日本のVRの未来について語り合うイベントがVRChatであったので参加してみたんです。そんなことがきっかけで少しずつVRChatのイベントに参加したり人と会いだしたんですよ。
ーーなるほどなるほど。じゃあキッカケとしてはイベントスポンサーを始めた事がきっかけでVRChatをやり始めたんですね。
yoshi店長ː 今度xR Tech Nagoyaっていうのを1月25日にアストネスも協賛で出るんですけど、その打ち合わせはほんともう、むろまちさんという方とか、天文仮想研究所の『ろれる。』さんと、VRChatの中で打ち合わせしましたね。
ーーそれでVRChatがどういうものなのかっていうのが体感として分かってきたって感じですかね。
yoshi店長ː 自分の中ではちょっとずつ分かってきたって感じです。だから協賛の打ち合わせとかで必然的にVRChatにログインする時間が増えたって感じですね。
ーー店長さんの話を聞くと、本当にもうこれゲームじゃないですよね。VRChatって。ここでもうビジネスが出来てるじゃないですか。
yoshi店長ː そういった意味では僕最先端行ってるのかな(笑)
ーーそうですよ、もう技術の最先端ですよ。
yoshi店長ː そういえば僕、Vケット4で出店する予定なんですよ。
まだ構想とかそんなに練れてないんですけど、僕がやろうとしてるのはVR HMDのお店です。まぁアストネスだからそれやらないとダメだろうって。VR HMDのアップルストアみたいな。
ーーいいですね。いわゆるVコマースですよね。現状はEコマース…インターネットで、平面のディスプレイ越しで商品を購入するって形が一般に浸透してますけど、もう次の時代ですよね。VR空間上で実際に物を手に取って見れて、で、その空間上で物が買えると。
yoshi店長ː みつあみさんはそういった意味ではなんか普通に遊んでるだけじゃなく、それ以上の何かを見出してる感じしますよね。
ーー僕もこの世界に可能性はすごい感じてて、でもモデリングとかが出来るわけじゃないから何が出来るかなって模索してる中でのWEBマガジンなんですけど、ただ遊ぶだけの空間じゃないなと。
で、実際、他の方が作り上げているコンテンツとかももう、趣味の範囲を超えるようなクオリティの物を作り上げてるんですよ。みなさん。
yoshi店長ː ふぅん、見てみたいな。
ーーそれこそ『ろれる。』さんの天文仮想研究所なんかすごい。
yoshi店長ː あれ、マジすごいですよね。僕も宇宙とか好きなんで感動しました。
ーーほんと Quest 版もすごいですし…というか Quest に対応させたその技術力もすごいですし、PCで体験したらもっとすごいですよ。
yoshi店長ː 宇宙のワールド巡ったり、スペースシャトルに乗ったりとかね。
ーー本当、あれなんか体験してもらったら『あっ、これすごいな』って思ってくれると思うんですよ。
yoshi店長ː そう、で、僕がこの事業やってる理由は、とにかく手軽にVRが触れるようになってほしい。で、1回触れば欲しいって思う人は欲しいし、いらないって言うならそうだし、そこの判断が出来る物を僕はやりたいって思ってるんです。
だからレンタルやってるし、体験会もやってるし。
だから今VRの魅力を知ってる人たちはどんどん情報発信していくべきだと思ってます。で、そのためにVR機材が必要ってことであれば、うちとしても広告になりますから、機材をイベントとかに協賛させていただくって事は前向きに検討はさせていただきます。
だから、そういうことやりたいけど機材が無いから出来ないよなぁ…って思ってる人はうちに声かけてほしい。
うちもVR機材を普及させていくにあたって色々取り組んでますけど、やっぱりみなさんの助けが必要です。だからこの記事を読んで、共感してくださる方がいて、何か提案してくださる方がいたら声かけてほしいですね。
そうそう、僕のお客さんのうち、95%以上くらいの確率でもうVRド初心者ですよ(笑)
僕のサービスのレビュー欄とか興味ある方は見てくださったら分かると思うんですけど、マジで初心者。
ーーへぇ~、どんな感じの初心者ですか?
yoshi店長ː なんかもう、『スマホVRやったことありますけど…』とか、『これでなんかエッチな動画が見れるんでしょ』みたいな(笑)
VR被ったことも無い人が殆どだと思います。
だからこの記事を読む人たちはVRChatユーザーだと思うから、ほぼその層じゃないですね。
ーーそうですよね。そのユーザー層の乖離っていうか、それは僕もすごい感じます。
yoshi店長ː だからね、Twitterで色々キャンペーンとか告知してるのが果たしてそれが本当にいいのかなって思っちゃったりするんですけどね。
ーーそう、そのVR知らない層にどうやって認知させるかっていうのはみんな模索してる所ではあると思うんですよね。
yoshi店長ː みんなね、アストネスのお客さんがどんな人が借りてるのか知ったらびっくりすると思いますよ(笑)マジでド初心者だから。
だからね、めちゃくちゃ嬉しいんですよ。本当に僕がやっててよかったなって思う。
で、この前Twitterで、アストネスで借りて初日にVR購入を決断しました!とかね。マジか!みたいな。僕のレンタルのやつで買った人がいるんだとか思うとね、めちゃくちゃ嬉しいですね。
ーーもうそういった意味ではアストネスさんは一歩先行ってるというか、そういう全くの、VRChatの世界の人じゃない人たちにアプローチできてるっていうのは本当凄いと思います。
yoshi店長ː あとね、これは僕が常々思ってることなんですけど、そういったVR知らない外から来る人たちのお金をVRの中に還元したいんですよ。
だからね、僕Twitter見てて思うんですけど、モデルとかの販売も素晴らしいと思うんですけど、でもあれってあくまでも身内の中でお金が回ってるんじゃないですか?
ーーあぁ~~!そうなんですよ~~~!!分かりますそれは!
yoshi店長ː で、僕はね、記事を書いて頂いた人にお支払いしてるお金なんて5000円とか3000円とかくらいなんですけど、僕の中で誇りに思ってるのは、僕はそのお金をどこから持ってきたかって言うと、外から持ってきたって確信を持ってるんです。
外の世界の人たちがVRの価値を認めてくれて、それでアストネスにお金を払ってくれて、そのお金から僕は払ってるんで、だから少ない額でも外からちゃんとお金を引っ張ってきてるって自負があるし、それをもっと大きくすることによって、中にいる人たちが潤うようになるんじゃないかって思ってるんです。
ーーああ!素晴らしい!!!僕も本当それを考えてます!
そうなんですよ。本当にこの世界で第一線で活躍してる人たちって、趣味でやってて、これでお金稼げてるわけじゃないんですよね。だからいつ崩壊してもおかしくない文化なんですよ。
『もうしんどいからうや~めた!』って辞められちゃったらもう、この世界が一瞬で消えるような。
だからこそ、続けるにあたってのモチベーションと言うか、やっぱり外に働きかけるためにはどうしてもお金っていうのは必要だと思うんですよね。この内々でやってる分には同人の範囲で、小さいコミュニティの中で完結も出来るかもしれないんですけど、それだともう頭打ちになって縮小していくだけだと思いますし、これを外に向けて発信するとなると、お金っていうアイテムは絶対必要になってくると思うんです。
そのマネタイズをやってるっていうアストネスさんは本当にすごい。
yoshi店長ː みつあみさん、今の現状でも、VRヘビーユーザーじゃない人でも、VRのためにお金は十分払いますよ。僕のお客さんそうですもん。VR今までやったことない人たちでも何千円、何万円ってお金を払って、しかも物も残らないのに満足してる。
これは僕はもう確信してます。
でもその人たちはまだ、何やっていいか分からないし、魅力も十分には分かってないし、現状のままだとそれで離脱しちゃうんです。
だからそこに対して『VRってこういう風に面白いんだよ!』っていう魅力を、興味のある人にこそ伝えなくちゃいけなくて、みつあみさんのメディアとかそうですし、そんな風に僕は思ってますね。
僕のお客さんはTwitterからはお客さん来ないんで、ほぼ。在庫の管理とか便宜上Twitterでやってるだけで。あっちはもうね、半分僕の趣味です。
ーーそうなんですよね。Twitterってある意味クローズドなコミュニティで、興味のある人しかフォローしないじゃないですか。だから僕のTwitterなんかもう全員VRChatユーザーで。そのコミュニティ内で情報が完結しちゃってるんですよね。
オープンなようで実はクローズドっていうか。
yoshi店長ː そうね、もうGoogleに乗っけないと意味がないんですよ。もう、Googleに乗っければいくらでも外から来る。
で、例えば僕ラックさんに記事書いてもらったりとか、あと、サツキトウカさんに記事書いてもらったりとかしてますけど、あれ外からめっちゃ人来てますからね!
VRChat初心者の方にオススメしたいワールド7選『ラックさんː著』
【Oculus 比較】Quest・Rift S・Goの3台持ち筆者がOculusのVRゴーグルを徹底解説!【サツキトウカさんː著】
Twitterでも拡散はされたけど、Twitterからの流入よりもWEBからの流入なんですよ。まぁnoteはちょっとクローズドではありますけど。あれSEOそんな強くないし。どっちかっていうとあれTwitterで拡散されて、中で関連記事とか関連ユーザーで読みあうみたいな。
ーーそうなんですよね。noteも若干クローズドではありますよね。
yoshi店長ː だから、やるんだったらとにかくGoogleとか動画とか、そっちで行かないと。
これってVRの外の人たちを呼びこまないといけないから。VRのコミュニティの中でやっても仕方がないんですよ。結局外のメディアなんですよ。 情報発信は、よりパブリックなWEB上でやらないといけないし 。
このあいだのバ美肉の…『ねほりんぱほりん』とかね。ああいうのがめっちゃ効果あるはずなんですよね。
だからバ美肉が出て、バ美肉についてみつあみさん記事書いてるし、ラックさんも記事書いてるし、そういうのはめっちゃいいと思うんです。
だからみなさん結構、タイトルとかでがっつり内輪な感じの記事を書こうとされてますけど、もう僕は外向けに、こういう検索ワードで引っ掛けたいからこういう内容にしてくれって書いてもらってます。ごめんなさいね、なんでも熱く語っちゃって。
ーーいやいやいや!熱い気持ち伝わってきましたよ~!本当僕もおんなじ考えです!
そう、外に向けて発信したい!だからこそTwitterやwikiとかnoteとかじゃなくサーバー借りてちゃんとサイト作ったんですから!
今後もVRの普及に向けてお互い頑張っていけたらいいなって思います。