【8月末まで!】自分のアバターで名刺や缶バッチを制作できるオンラインサービス「アバター印刷所」!【寄稿】

前回の Vketリアル2024 Winter で大好評を博した、自分のアバターを使ってオリジナルグッズを作成できる「アバター印刷所」が、今年の Vketリアル2025 Summer でも継続展開されました。
今回からは、より多くの方が利用できるように、リアル会場に加えて オンライン版「アバター印刷所」 が開設されました。

注文サイト:
https://avatar-print.nocoso.net/qr/vket
受付期間:2025年7月12日(土)10:00 ~ 8月31日(日)17:00
ラインナップ:名刺 / 缶バッチ / パネル

協賛:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
サービス運営:ヤマゼンコミュニケイションズ株式会社

「アバター印刷所」とは?

「アバター印刷所」は、メタバースの住民が自分のアバターをリアルなアイテムに落とし込み、オフラインの交流イベントや日常のコミュニケーションで活用できるサービスです。
今回のラインナップは 名刺・缶バッチ・パネル の3種類。
自分のアバターで作った名刺をオフ会で配ったり、推しの姿を缶バッチにして持ち歩いたり、大型パネルを自宅やイベント会場に飾ったりと、楽しみ方は多彩です。

特に名刺は、昨年の池袋サンシャイン文化会館で開催された VketReal2024 Winter にて大きな話題となりました。
当時はリアル会場でデジタル印刷機を稼働させ、2日間で約300箱の名刺を受注。日曜午前にはオーダーストップとなるほどの人気を博しました。

その反響を受け、今年の夏は Webから画像入稿・発注・納品まで完結できるオンライン版へと進化。
これにより、会場に足を運べない方も気軽に利用できるようになりました。

Vketと同時開催!世界最大級のVRフェスと連動

本企画は、株式会社Hikkyが主催する 「バーチャルマーケット2025 Summer」(7月12日~27日)の開催とあわせて展開されました。
「バーチャルマーケット(通称Vket)」は、世界最大級のVRイベントとして知られ、VR空間での展示・販売・交流を目的に、国内外から多くのクリエイターや企業が参加しています。

「アバター印刷所」のWeb展開は、こうしたVRイベントに参加するユーザーが オフラインでもアバターを通じてつながれる体験 を提供することを目的としています。
運営を担う富士フイルムビジネスイノベーションジャパンヤマゼンコミュニケイションズは、デジタル印刷技術を駆使して、VRコミュニティに新しいUX価値を届けることを目指しているとのことです。

今後の展望とユーザー参加型の発展

「アバター印刷所」は、ただの印刷サービスにとどまらず、ユーザーの声を反映しながら進化するプラットフォームを目指しています。
「こんなアイテムも作りたい」といった要望を受け付けながら、今後はさらに多様なグッズ展開を計画中です。

デジタルとリアルの垣根を越えたこの取り組みは、

  • オフ会やイベントでの自己表現
  • アバターを通じたファン同士の交流
  • 世界中のVRユーザーとのコミュニケーション強化

といった役割を担い、メタバース文化の広がりとともに成長を続けていくことでしょう。

「アバター印刷所」で名刺を作ってみた!

かくいう私も、実際に「アバター印刷所」で自分のアバター名刺を作ってみました。
これまでVRChatで仲良くなった友人たちとリアルで対面する機会はありましたが、アバターの名刺を持参している友人を見て「いいな」と思いながらも、なかなか0からの自作に踏み切れずにいまいた。デザインを一から考え、印刷所に依頼するには手間も費用もかかるな、そう思っていたところ、このサービスを知り、驚くほど手軽に、そして高品質に「バーチャルの自分をリアルに持ち出す」ことができました。
早くいろんな人に配りたくてうずうずしています。

名刺が「身分証明」から「自己表現」へ

ビジネスの場において、名刺はこれまで「会社・所属・肩書き」といった属性を示す、いわば公式な身分証明の役割を担ってきました。しかし、メタバース時代における名刺は、その枠組みを大きく超えています。

例えば、

  • アバターの姿 → 自分がバーチャル世界で「どう在りたいか」を伝える。
  • SNSやVRChatのID → 会社名ではなく「居場所」を示す。
  • クリエイティブなデザイン → 趣味や価値観そのものが名刺の一部となる。

こうした情報は、従来の名刺では伝えきれなかった「自分らしさ」を直感的に相手に届ける力を持ちます。
つまりアバター名刺は、所属を伝える道具から、アイデンティティを表現するメディアへと進化しているのです。

それに、バーチャル世界で築いた関係や活動は、サービスの終了やアカウント消失といったリスクに常にさらされています。
しかし、アバター名刺や缶バッチといったリアルグッズは手元に残り続ける。
この「物質化」は、デジタルでの活動を記録・保存する行為でもあり、たとえば10年後に振り返ったとき、「この名刺をきっかけに、あの人と出会ったんだ」といった形で思い出を物理的に再生できる強力なアーカイブになるでしょう。

リアルとバーチャルが交錯する「第三の自己」

メタバースを生活の一部に取り込む人々の間には、いろいろなタイプが存在します。以下にその一部の例を示しました。

  • リアルとバーチャルを区別するタイプ
    •  「現実の私」と「仮想の私」を明確に分ける。
  • リアルとバーチャルを融合させるタイプ(筆者はこちらに近い)
    • 現実と仮想をほぼ同一視し、アバターを自分そのものとして扱う。
  • 場面に応じて人格を使い分けるタイプ
    • オフ会ではアバターを強調、ビジネスではリアルを重視する、など。

リアルな名刺にアバターを載せることが、自分の「本当の姿」を提示する最も自然な手段と感じる人もいるでしょう。
心理学的には、こうした動きは 「拡張自己(Extended Self)」 の表れといえます。これは、人が所有物やデジタルアバターを通して自己を拡張し、それを社会とのつながりの中で承認されることで、自己肯定感や所属意識を強める現象です。

また、リアルイベントやオフ会の場で、アバター名刺を差し出すと、そこには従来の名刺交換にはない特別な空気が流れます。
「あ、このアバター知ってる!」と会話が弾んだり、デザインから趣味や活動内容が一目でわかったり、名刺をきっかけに、SNSやVRChat上で再びつながれたりします。
従来の名刺が「仕事の入り口」だったのに対し、アバター名刺は「共感と信頼を生むための扉」といえるでしょう。

名刺から広がるバーチャル身分証

今後、アバター名刺は単なる交流ツールにとどまらず、より多機能な「バーチャル身分証」として進化していく可能性があります。たとえば、

  • NFCタグやQRコード搭載:読み取ると即座にSNSやVRChatプロフィールにアクセス。
  • 限定イベントの入場証:アバター名刺がデジタルパスの役割を兼ねる。
  • コレクション性:推しのアバターやコラボデザインを交換・収集する文化の誕生。

こうした動きはすでに世界中の同人・サブカル文化とシンクロしており、メタバースコミュニティが拡大するにつれ、その需要は飛躍的に増すでしょう。

また、今後メタバース経済が拡大すれば、

  • メタバース上の会社で働く人のビジネス名刺
  • バーチャルの肩書きをリアルで共有する社会
  • 国際イベントでのアバター名刺による交流

が一般的になる未来も考えられます。
つまり、アバター名刺はオフ会の便利グッズを超えて、新しい社会基盤ツール へと進化するかもしれません。

今こそ、あなたのアバターを「リアルに」届けよう!

アバター名刺は、オフ会での会話のきっかけになり、あなたの世界観を伝える最強のツールです。
さらに、缶バッチやパネルといったアイテムは、飾ったり持ち歩いたりすることで、日常にアバターを根付かせることができます。
「こんなグッズも欲しい」という声も、今後の展開に反映される予定。
アバター印刷所は、ユーザーと共に成長していくサービスです。

名刺とは、単なる紙のカードではなく、時代ごとに 「自分をどう見せたいか」を映す鏡だと思います。
そして今、アバター名刺は「もう一人の自分」を社会に示す新しい文化を形作ろうとしています。

今年の夏、あなたのアバターをリアルに届けてみませんか?

サービス詳細

サービス名:「アバター印刷所」
注文受付期間:2025年7月12日(土)10:00~8月31日(日)17:00
制作アイテム:名刺 / 缶バッチ / パネル
注文サイト:https://avatar-print.nocoso.net/qr/vket/
協賛:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
運営:ヤマゼンコミュニケイションズ株式会社

寄稿者紹介

大将

Steins Inc. |エストニア タリン工科大学物理修士卒(Econophysics & Literature)|私立VRC学園設立|VR美術館 ARTLINK|元テニスコーチのギャ男

投稿者プロフィール

バーチャルライフマガジン編集部
バーチャルライフマガジン編集部