17組のアイドル達による魔法のような時間。【Cinderella Fes.2nd Live参加レポート】

3/5 7時 訂正

Milleneigeさん、ぴぴこグミさんの曲目リストに誤りがあったため訂正を行いました。

去る2月10、11日の両日、VRChat内のアイドル達による音楽イベント『Cinderella Fes.(シンデレラフェス)2nd Live』が開催されました。

当日はYouTube配信やライブビューイングも行われ、VRChat内の会場ではqueue待ち(順番待ち)の人数が筆者が確認した限りでも『最大100人』という盛況ぶりでした。

DAY1のライブ中に撮影したもの

『バーチャルライフマガジン』では以前、今回のイベントのゲネプロの様子を紹介した記事(下記『関連記事』参照)を掲載しましたが、本記事ではその際非公開だった各アイドルの演出や演奏曲目を中心に本番当日の様子を紹介していこうと思います。よろしければ最後までご覧ください!

DAY1

会場エントランスにあったDAY1出演者の集合写真

ELfα

オープニングを務めたのは『Cinderella Fes.』の主催でもあるELfα(えるふぁ)さん。
可愛さあふれる歌声と踊りで観客を盛り上げていました。

3曲目の『Stellar Stellar』が流れた瞬間、観客席から歓声ともどよめきともつかない声が漏れていたのが個人的に印象に残っています。
そうだ僕がずっとなりたかったのは/待ってるシンデレラじゃないさ/迎えに行く王子様だという歌詞に、前回の『Cinderella Fes.』から半年以上かけて今回のフェスに向かって突き進んできたELfαさんの姿を重ねた人が多かったのではないか、と想像してしまいました。

曲目リスト

1.乙女のススメ♡!/さくらみこ 
作詞:伊藤和馬、 真崎エリカ 作曲:伊藤和馬
2.ヒロインたるもの! feat. 涼海ひより/HoneyWorks
作詞・作曲:HoneyWorks
3.Stellar Stellar/星街すいせい
作詞:星街すいせい 作曲:TAKU INOUE

ちべたろー

「ちべビーム!」

『ゆめかわメスガキな世界観』とYouTube配信の字幕でも紹介されていたちべたろーさん。1曲目の『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』から、その世界観を存分に発揮していました。観客席の皆さんも『ちべビーム(リンク先は原曲における『ういビーム』の解説)』を浴びて『うわああああ」と叫んでたりして盛り上がっていました。

ちべたろーさんが所属しているアイドルグループ『ShinY☆FanTasM(シャイニーファンタズム)』の仲間である『桃小姫ストラ』さんと『ろすぽぽ』さんが参加した2曲目に続き、3曲目はちべたろーさんオリジナルの『最高てっく♡本気しっく』。曲の途中で座り込む演出が素敵でした。

曲目リスト

1.粛聖!! ロリ神レクイエム☆/しぐれうい 
作詞:まろん(IOSYS)作曲:作曲:D.watt(IOSYS)
2.サインはB/B小町
作詞・作曲:大石 昌良
3.最高てっく♡本気しっく/ちべたろー
作詞:ちべたろー 作曲:姫之宮ゆきえ

Clair♡Ailes

みゃのんさん、久世ぬぬさんからなるアイドルユニット『Clair♡Ailes(くれいるえいる)』。3曲ともアイドル感溢れる選曲で、2曲目の『Daydream Cafe』では「懐かしくてしにそう……」という声が漏れるなどしてました(そういや、この曲の歌詞が発祥のネット流行語もありましたね)

3曲目には綺麗なドレスに衣装替え!客席からは『わー…』『プリンセス…!』といった感嘆の声があちこちで漏れていました。

実はこの二人のライブは音声トラブルでいったん中断しており、復帰後も『みゃのんさんの声が久世ぬぬさんに聞こえない』状態だったらしいのですが、それを全く感じさせない息の合ったパフォーマンスでした。

曲目リスト

1.Choco♡Melty/癒月ちょこ 夜空メル
作詞・作曲:涼木シンジ
2.Daydream Cafe/Petit Rabbit’s
作詞:畑 亜貴 作曲:大久保 薫
3.ファンサ/mona(CV:夏川椎菜)
作詞・作曲:HoneyWorks 

本イベントをはじめとする多くのVRChat内音楽イベントにおいて、各出演者はステージ上に実際に立って演奏や振り付けを行う一方、音声は会場となるワールド内に『配信』する形式を取っています。
難しい話はさておき、『出演者の姿が見えていても声が聞こえない』『(逆に)出演者の姿は見えないのに声だけが聞こえる』事態が起こりうる環境だった、という事を頭に入れてこの後の記事を読んでいただけるとありがたいです。

空舞蒼空

『Cinderella Fes.』初の男性出演者となった『空舞蒼空(くうま そら)』さん。『武士でGIGOLO』というか、ホストってこんな感じなんだろうなって思いながら見てました(筆者はホスト職の人を実際に見たことは無いのですが)

大きいステージに敢えて椅子を置き、そこに座ったまま歌唱する空舞さん。格好良かった……

とにかく、観客との掛け合いに至るまでナルシシズム全開の振舞いをする方でした。「抱いてくれー!(男声)」という観客席からの声に「抱いてくれって?じゃあ楽屋まで来てもらおうかなっ」と返す姿を見ながら『キザっぽさもここまで行くと格好いいなあ』と思うなどしてました。

……この写真、視線が合っているような。ライブ中カメラを飛ばして大量の写真を撮影してましたが、撮影中に『うわ目が合った』と感じたのは空舞さんだけでした。サービス精神が凄い。
曲目リスト

1.虎視眈々/梅とら
作詞・作曲:梅とら
2.俺無しじゃ生きていけない?/HoneyWorks
作詞:Gom、shito 作曲:Gom 編曲:HoneyWorks
3.YELLOW/HoneyWorks
作詞:Gom、shito 作曲:Gom 編曲:HoneyWorks 

七篠さよ

「歌姫」の名の通り、歌で魅せてくれた七篠(ななしの)さよさん。

1曲目の『サヨナラキドリ』の次は現在PV制作中という新曲の『Altanative』。そしてそれに留まらず……

「七篠さよ、サプライズがとっても好きなんです!」

最後の3曲目は、今までどのライブでも歌ったことのない完全新曲である『starry』を披露してくれました。今回の『CinderellaFes』への意気込みを強く感じました。

曲目リスト

1.サヨナラキドリ/七篠さよ
作詞・作曲:西森夢理
2.Altanative/七篠さよ
作詞・作曲:イヌガミユキ 
3.starry/七篠さよ
作詞・作曲:None Longfield 

特上あどれちゃん

前回のゲネプロの模様を紹介した記事で『今回のイベントがアイドルデビュー』とお伝えした『特上あどれちゃん』。……その際、彼女についてある情報をお伝えしていなかったことをお詫びしないといけません。その情報とは、『今回のイベントで、特上あどれちゃんはVR上でアイドルデビューした』ということ。

司会のABC(あべし)490さんによれば「(リアルで)地下アイドルをやっていた」という特上あどれちゃん。VR越しでも伝わるそのパフォーマンスを見た客席からは「かわいい」「ファンサいい」『ダンスキレキレ……!」といった声が上がっていました。

ゲネプロの時には無かった衣装替えも見せてくれました。自作3DモデルのショップをBoothで開いている彼女。自分で自分の衣装作ってアイドル活動するって、凄いことに思えます。

曲目リスト

1.わたしの一番かわいいところ/KAWAII LAB.
作詞・作曲:ヤマモトショウ 編曲:HoneyWorks
2.美少女無罪♡パイレーツ/宝鐘マリン
作詞:ナナホシ管弦楽団 作曲:岩見 陸 
3.fancy baby doll/田村ゆかり
作詞:三井 ゆきこ 作曲:太田 雅友 

天才ちゃん


こちらは本当に今回が初のライブ出演となった天才ちゃん

ハート形のパーティクルを多く使ったパフォーマンスはとてもかわいかったです。

可愛さだけでなく、2曲目の『ぎゅっと。』ではしとやかさを、3曲目の『ラヴィ(Lavie)。』では格好良さをも併せ持った歌唱も見せ、そのポテンシャルの高さを見せつけてた天才ちゃん。VRChat上のメイドカフェ『どりーむぷらねっと』内でメイドとしても活動しているという天才ちゃんの今後の活躍が期待されます。

曲目リスト

1.シル・ヴ・プレジデント/P丸様。
作詞:ナナホシ管弦楽団 作曲:岩見 陸 
2.ぎゅっと。/もさを。
作詞・作曲:もさを。
3.ラヴィ(Lavie)。/すりぃ feat.鏡音レン
作詞・作曲:すりぃ

めるもこ

きゃらめる』さんと『まるもこ』さんからなるユニット『めるもこ』。

見た目も歌声も大変かわいい二人ですが、EDMの要素を感じた1曲目の『ワーワーワールド』を筆頭に、選曲センスと(それを歌いこなす)実力をセットリストから感じました。

ダンスも膝をついたり飛び跳ねたりといった大きな動きが多くてとってもキュートだったです。とにかく、可愛さのための表現の追求ぶりが凄かった。

曲目リスト

1.ワーワーワールド/Giga × Mitchie M
作詞:Mitchie M 作曲:Giga & Mitchie M 編曲:Giga
2.マオ/まふまふ
作詞・作曲・編曲:かいりきベア まふまふ
3.だいしきゅーだいしゅき/femme fatale
作詞・作曲:佐々木 喫茶

mokz×Vivi

mokzさんとVivi(ビビ)さんという二人の実力派シンガーによる、本イベント限定のスペシャルユニット。1曲目から素晴らしい歌声とハーモニーで観客を魅了してくれました。

2曲目の終盤でViviさんの姿が消える(ライブ会場から退出してしまう)というハプニングが有りましたが、そのままViviさんの声のみでライブは続行。トラブルに際しても堂々とした立ち居振る舞いに驚くと同時に、「大丈夫だよー」「ちゃんと(心の目で)見えてる見えてる」と優しい声をかけ続ける観客の皆さんの姿が印象に残りました。ここまで大掛かりなフェスでもアイドルと観客の距離が近いのはVRならではなのかもしれないですね。そして皆さん優しい……。

3曲目の後半でViviさんが再び姿を見せ(その姿は劇的ですらありました)、無事DAY1のトリを締めてくれました。

mokzさんが持っているのはパイ。3曲目である『愛包ダンスホール』に合わせたギミックです。
曲目リスト

1.soldier game/西木野真姫x 園田海未x絢瀬絵里
作詞:畑 亜貴 作曲:若林 充
2.サヨナラノツバサ ~ the end of triangle/シェリル・ノームxランカ・リー
作詞:Gabriela Robin 、河森正治 作曲:菅野よう子
3.愛包ダンスホール/HIMEHINA
作詞:Gohgo 作曲:涼木シンジ、Gohgo 編曲:涼木シンジ

エンディング

最後に、ゲネプロ時点では秘密になっていたとっておきの演出が。

女性出演者全員が専用の衣装(!)に着替え、出演者全員によるエンディング曲を披露してくれました。

エンディング曲は『青春アーカイブ』。フェスティバルのテーマソングとして、そしてこれから先のライブに向けた決意をも感じさせる最高の選曲だったように思いました。

曲目リスト

1.青春アーカイブ/HoneyWorks
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks

公演時間3時間近くに及んだ(でも筆者にとってはあっという間でした……)DAY1はこれにて終了。

この後もDAY2の様子をお伝えします!