伊達焼き屋の、バーチャルなるままに。第3回~VRCなにかしてる人の生き残り術~

どうも、バーチャル世界で自分の存在のみを貸し出すVRCなにもしない人こと伊達焼き屋です。

普段はゲームワールドの人数合わせ、一人だと行きにくいイベントの同行、話し相手などを「存在貸出依頼」として受け付けながらバーチャル世界をなにもしないで生きています。

各VRプラットフォームをうろついて、そこにいる人達と曖昧に接触してそこから得た知見や発見を気が向いた時に文章にしてバーチャルライフマガジンさんに寄稿しています。

今回は「活動し続けられる人とそうじゃない人」の違いについて書いていこうかなと思います。
特にVRchat上にはたくさんの活動家がいます。活動家っていうのは政治的なヤツじゃなくて積極的に行動する人を表す言葉で、○○forceとかのグループや個人単位で創作活動諸々をしている人のことです。かなり大きな括りでいえば僕も活動家に分類されます。なにもしないをする活動家とは一体。

ありがたい事に二年近く活動を続けてこれたんですが、この二年間で色んな団体や個人が現れては消え現れては消えていったのを間近で見てきました。
そんな消えていった人達にはある共通点があったので、生き残っている側の人達との違いを文章に残します。
自身の活動を振り返ってもいいし、これからなにかしらの活動をしたいと思ってる人は参考にしていただければ幸いです。

早めに脱落していく活動家は「目の前しかみていない」事がとにかく多いです。
自分が行った仕事やアクションがどれくらいのスピードで報酬として返ってくるかしか見えていない人、短期的報酬を求め過ぎている人が消えていってます。

「報酬」は色んな言い換えができるんですが、分かりやすい例でいえばTwitterのいいね&RTの通知数。投稿したツイートなり動画がどれくらい早く大きく伸びるかを一番に考えだすと最後は墜落していきます。

長距離マラソンを走る状況をイメージしてみてください。スタートした瞬間全速力で走れば簡単に一位になってカメラがあなたをズームアップにして実況が「○○番!いきなり飛び出した!」って目立ちますけど、すぐバテて脇腹痛くなって失速しますよね。表彰されるのは最後まで走り切った人で、その上でタイムが早い人がメダルという栄光を手に入れられます。

中には『たった一回一瞬でも目立てれば良い、最初から表彰台なんか狙ってないぜ!』って人もたまに見るんですが、本当に一回で済んでる人ってみたことあります?
たまにバズったツイートを「まだ伸びてるんだけどwww」って自分で引用RTしてる人とか、わざわざ固定ツイートに設定してる人いません?

あれって完全に「一回一瞬でも目立てれば良い」で終わってないじゃないですか。引用RTはたまたま見られてなかった人に向けてワンチャン狙ってるし、固定ツイートなんかいつでもすぐに見られるようわざわざ目立つとこに飾ってますからね。「俺も若い頃はな~!」と過去の栄光を語る地元ヤンキーみたいで可愛いよね。本意は知らんけど。

報酬を求めすぎる理由はドーパミンが短いスパンでガンガン刺激されていくから。ドーパミンって麻薬より”ハイになる”らしいっすよ。そりゃやめられないよね。
人間は脳みそに支配されているんでいくら自分が「ドーパミン出すなよ!」と鋼の意思を持ったとしても、脳みそ自身がドーパミンを欲するから止められない。
出るものは仕方ないから「これは脳みそのせい」と割り切っていくしかない。

もちろん短期的報酬はモチベーション維持に役立つのである程度は必要です。ただ、短期的報酬だけを求めていると息切れしやすいよって話。

話が逸れました。
じゃあどうしたら長く活動できるかというと短期的報酬の逆、長期的報酬の割合を増やしていくだけです。長期的報酬とは「それ今すぐ報酬になるの?」ってもの。

僕の短期的報酬は「存在貸出依頼」で長期的報酬はこの「コラム」です。
依頼ツイートとその通知数が報酬になるので貸出依頼数を増やさないと報酬は得られませんが、定期的にコラムを書くことで報酬を得るので報酬が全く入らない月はありません。

依頼してくれと闇雲に宣伝してもそこに無ければ無いわけで。
依頼(仕事)が無い=活動が出来ないから報酬が得られない。その期間が日に日に伸びてジリ貧になり最後は息絶える。というのが活動家が息絶えるまでの典型的なフローです。
この負の連鎖を断ち切ろうとした結果、リアクションがすぐに返ってくる動画やツイート(短期的報酬)を求めすぎてしまうきっかけになる。

長期的報酬はいわば農業です。畑を耕して種を植えて実を収穫する。種を植えてもすぐにお腹は膨れないけど収穫の時期になればたらふく食べられるし貯蔵も出来たらきっと冬も越せる。
二種類の報酬をバランスよく組み合わせてなんとか生き残ってください。

バーチャルライフマガジンでコラムを連載しませんか?というお声がけを頂いたきっかけは僕がnoteを一年以上更新し続けたからだと教えてくれました。
noteも一回しか投稿してなかったらここで文章も書けなかったです。

僕の長期的報酬は一年かけてようやく回収できました。連載という大きな実をつけるなんて想像もしてなかったけど、この実のおかげでなにもしない依頼以外で報酬を得る事が出来てインターネットサバンナで生き残れる確率が少し上がりました。

長期的報酬はいつ回収できるかは分かりません。一年後かもしれないし、もっと先かもしれないし、もしかしたら回収できないかもしれない。
だけどどこかで長期的報酬を生み出していかないと絶対に息切れする。

消えてった人ってマジで一瞬で消えていった。Twitterでみたときはあんだけバズってたのに一か月後には消息不明とか、僕に活動方針を相談してきて別れ際に「絶対頑張ります!!」って、まるで天下取る勢いで息巻いてた人がいつの間にかアカウント消してたり。依頼を通して知り合ったとしてもフレンドが1人いなくなるのは正直寂しい。

組織的な活動もしくは定期イベントは、その組織が無くなったら行き場を1つ失う人が大勢いる事をキチンと理解してから始めた方が良い。
組織は会社でリーダーは社長。その下には従業員がいてそれぞれの生活がある。従業員やお客さんの生活に潤いを与えるのが組織が持つ役目のひとつ。社長がいきなり会社を畳んだら従業員やお客さんはどうなるかを想像できないのなら組織運営なんかしないほうがみんなの為だ。

アバター芸でいいね稼ぐだけじゃなくて、アニメーションの入れ方や芸の魅せ方を動画にするとかも同時にやってたほうが後々楽になるし、30秒のアバター芸より陳腐化しにくい。
動画なら消されない限り一生残るし自分が寝ててもお風呂入ってても知らない誰かが動画を再生すれば勝手に仕事して報酬を得てくれるんですよ。しかも再生した人が躓いた点をあなたがアップした動画で解決できたら人助けまでできて良い事ずくめ。まさに善行の自動化。天国行きも確実ですね。

VRSNSで遊ぶにあたって「なにかしらの活動をする」って正直無駄でしかない。
有名人になってチヤホヤされようが満員御礼大人気イベントをこさえようが運営からは何も送られてこないし財布が厚くなるわけでもないし言ってしまえば虚無。”報酬の代替え”としてファンアートを求めたり通知数を気にするのはあまりにも不健康かつ不純だと僕は思うし、なにより自分の活動を今現在まで応援してくれてる人を無下にしているようで失礼だ。

趣味だからそんなに気合入れてやらないって選択肢もあります。
趣味だからこそ気合入れてやろう。バーチャル世界でくらい好きな事を全力でやろう。
何年も前ですが、バーチャル世界を「第二の人生」と語る人が大勢いました。
生まれ変わって新しい人生を歩んでると思えちゃうくらい自由な世界なんだから、好きな事を好きなだけやっちゃいましょう。

報酬を求めるのは仕方ない。人間だもの。
短期的報酬と長期的報酬をバランスよく受け取りながらVRCなにかしてる人になりたいと思う人はなって無事生き残ってください。

情報が溢れかえる現代、流行るのも一瞬消えていくのも一瞬。せっかく勇気を出して旗を上げた活動だから長く楽しく続けてほしいのです。
「結果が全て」と偉い人は言いますが、諦めないことは勝つことよりも難しい。
あなたが諦めなければ諦めないあなたを応援してくれる人は必ずいます。

頑張ってる人に頑張れなんて言えませんが、100%のエールを込めて。

伊達焼き屋のバーチャルなるままに第二回~バーチャル美少女おじさんは実質モナリザ。好きな姿について。~