伊達焼き屋のバーチャルなるままに第4回~相談を聞く依頼中に考えてる事~ 

はいどうも、バーチャル世界で自分の存在だけを貸し出すVRCなにもしない人こと伊達焼き屋です。

普段はゲームワールドの人数合わせ、一人だと行きにくいイベントの同行、話し相手などを「存在貸出依頼」として受け付けながらバーチャル世界でなにもしないで生きています。

各VRプラットフォームをうろついてそこにいる人達と曖昧に接触し、そこから得た知見や発見を気が向いた時に文章にしてバーチャルライフマガジンさんに寄稿しています。記事の感想とかをツイートや共有していただけると励みになります。

今回は「相談を聞く依頼中に考えてる事」を出来る限りかみ砕いて文字に起こします。

相談を聞くのが依頼なので解決案を提示したりアドバイスは原則しません。聞くのが依頼だからアドバイスをするのは存在貸出依頼の範疇ではないと考えています。ですが頭の中で僕なりの考えは練ったりしているので、ただボーッと話を聞き流している訳ではないって事は明記しておきたい。「なにもしない人はどう思いますか?」って聞かれれば気まぐれで答えるかもしれないけど、僕から提示することは決してない。

これまで相談を聞いてきて一番多かったのは自分はバーチャル世界に居て良いのか分からないという相談でした。

この悩みを抱えるまでのフローは人によってさまざまでしたが、ざっくり分けると

・近しいフレンドがなにかしら(イベントや創作)で一定の評価を得ている
・自分にはなんのスキルも秀でた部分も無い
・誰にも必要とされていない気がする

大体この三つでした。
これらを片っ端から無効化していくので興味ある方は最後まで読んでくれると嬉しいです。

では本編。

大前提、
どんな人間もバーチャル世界に居て良いに決まってる。その理由はない。居て良いから良い。

もう一度書く。

どんな人間もバーチャル世界に居て良いに決まってる。その理由はない。居て良いから良い。

本文はこの大前提を読者に説明するためだけに仕方なく脚色されている。

一つ目。近しいフレンドがなにかしら(イベントや創作)で一定の評価を得ているという現状。
かたや自分はそういった活動をしていないので評価が得られない。だからバーチャル世界に居ていいのか分からない。

僕はこの悩みに非常に共感してしまう。僕自身がコンプレックスの塊なので誰かに評価されないとすごい不安になっちゃう。僕だけかもしれないけど「評価される=認めてもらえた」と考えてしまうので、その安心感を得たいという気持ちは痛いほど分かる。
人間は安心したい生き物なのです。たくさん貯金したり良い大学入ろうと勉強するのって将来的に安心したいからなんじゃないかな。知らんけど。

でも大丈夫、なぜならどんな人間もバーチャル世界に居て良いに決まってるから。
そして居て良いと決めるのは僕ではなくあなた自身だから。

悩みを無効化するキーワードは寂静(じゃくじょう)。英語でNIRVANA(ニルヴァーナ)
仏教用語なので色んな解釈があるしスピリチュアルな要素も含むから文章という媒体で取り扱うには非常に相性が悪い。分かりやすく言語化するとどうしても自己啓発本じみた言い回しになってしまう。これ以上かみ砕けない僕の技量不足ですごめんなさい。でも便利なんで覚えて帰ってね。

寂静とは「なにもないまっさらで静かな部屋にいる状態」と個人的に解釈しています。
他の言葉に言い換えるなら”悟りの境地”とか、スポーツ用語だと”ゾーンに入る”とか。全集中!も似たようなものかもしれない。
欲望とか責任感とか感情とか、生きてると絡みついてくるゴチャゴチャしたものを全部そぎ落としてその先に見えてくるのが寂静。

寂静の部屋には最強の肯定感があります。「さっきなにもない部屋言うてましたやん」ってつっこまれるの分かってますよ。でも確実にあるんですよ。フィーリングです。言葉で説明できないものってつまり言葉で論破できないって事なんで。だから最強なんです。考えるな、感じろ。

肯定しか出来ない寂静の部屋であなたは「バーチャル世界に居て良い」っていう肯定を自分自身で行う。考えるな。なぜ自分の存在が即肯定されるかの理由なんてない。感じろ。黙って肯定しろ。

ハイ一つ目の悩み終了。自身の肯定。フレンドが周りから評価され認められていようが、あなたはあなたを寂静の部屋でひたすらに肯定し認めまくりましょう。自分が嫌い?それも肯定し認めましょう。寂静は最強の肯定です。

二つ目です。
「周りはみんな何かしてる人ばかりだけど自分は何も出来ないんです…」って人ですね。
大丈夫!僕も何も出来ないから。同じなにもできない人同士仲良くしようぜ。

そもそもバーチャル世界でなにかしなければいけないっていう義務ないし。
バーチャル世界は「全て自分で選択できる世界」だと僕は捉えているので、忙しい状況も自分でアレコレ選択した結果だし、それでしんどくなっても「お前が選んだ事だろw」ってウケてしまう。

イベント運営サイドは真面目な人が多いから「どの辺がウチのと違うんだろう」とか「このアイデア面白いからウチのイベントでもやろう」ってどうしても運営目線でみてしまう。そういう性だから仕方ない。

だからイベントをイベントとして100%楽しめるのはなにもできない人にしか出来ない特権です。全力でイベントを楽しんでください。感想をツイートするとか写真を上げるとかそういうのでいい。なにもできない人でしか遂行できない役割がある。なにもできない人は間違いなく役得ですよ。

もたらされる遊びを享受してるだけで良いのかってまた悩んでません?
良いに決まってるじゃん。寂静だよ。肯定しろ。

ラスト三つ目。
自分は必要とされていないっていうやつ。これも分かる。誰からもインバイト来ない時とかね。
大勢に囲まれてるフレンドとか遠目にみて「なんかあいつ充実してんな~」つって疎外感に苛まれたりする。フレンドがキラキラして見えんのよね。いいな~ってなるんだよね。

定期的にTwitterでバズるから飽き飽きしてる悩みでもあるんだけど「だったらインバイト送る側になったらよくね?」って思うんですよね。なんで待つだけなんだろうって。
二つ目の悩みでも書いたけどバーチャル世界は全てを自分で選択できる世界なので、インバイトを送るっていう選択を取ればいい。逆に今までインバイトを待つだけで自分から送らない選択を取り続けた結果そうやって悩んでるんだから、もう一つの選択をすれば今とは違う結果を得られる確率は上がる。

よく「夢は言葉にすると叶う」っていわれるのは、頭の中で持っている夢を第三者から分かるように言葉として外部出力してるから「お、じゃああいつ誘ってみようかな」って見つけてもらえて声がかかりやすくなるって仕組みになっているからです。

インバイトも同じ。自分から送っていれば相手からも送ってもらえるようになるから。
みんなして「インバイト送ってもらえない…」って悩んでるなら、じゃあ自分が送る側になろうってインバイト送れば誰かの悩みを解決してあげてるし実質ヒーローですよ。インバイトを送るだけであなたは1人救えるっていう超コスパの良い人命救助。やるしかないね。

自分からインバイト送っていいか分からない?
今の君には寂静がある。送っていいに決まってるじゃん。理由はない。自分を肯定しろ。

はい、悩みを無効化していきました。寂静の汎用性には感謝しかない。
解決じゃなくて無効化です。寂静を上手に使ってガンガン肯定していきましょう。

バーチャル世界は全て自分で選択できる世界です。誰からも強制されず好きな選択ができる。
アバターも、声質も、性別も、振る舞いだって全部自分で選んで決めてきたハズ。最強の全肯定で未来を選択しよう。

どんな人間もバーチャル世界に居て良いに決まってる。その理由はない。居て良いから良い。