VRCに彗星の如く現れた期間限定アイドルユニット「メテオライトギア-MeteoriteGear-」、そのこだわりぬいたMVとその楽曲を紹介します!
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目次
メテオライトギア-MeteoriteGear-とは?
すべてVRChat内で撮影されたものとは思えない、VRの新たな可能性、ミュージックビデオ制作現場の新しい形を提案する本企画「プロジェクトナガレボシ」による期間限定ユニット。今回の楽曲とそのMVの制作のために組まれたグループで、1年間の製作期間を経てこの度ついにMVが完成。楽曲から振付、MVのカメラワークや演出などこだわりぬいたその裏側を今回紹介していきます。
Twitterーメテオライトギア
Youtubeチャンネルーメテオライトギア
BOOTHーmeteoritegear
メンバー紹介(メンバー紹介動画より)
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mokz
メテオライトギアの猫耳担当
普段から一人で歌ったり踊ったりしている
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sous すー
メテオライトギア黒髪ストレートボブ担当
おしゃべりしたりおいしいものを食べるのが大好き
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柚-yuzu-
UTAU音源の闇音レンリの中の人
ダンスは初心者
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MinaFrancesca
おはようからおやすみまで美味しいグルメとお酒で起きる
酒テロワールドクリエイター
メインカラーは紫
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秋風木乃葉
唯一メンバーの幼女兼男性ボーカル
メインカラーは赤
こだわりぬいたMV撮影の仕組み
1つのワールドですべて完結
MVに際してワールド、楽曲、演出を担当したのは謎解きワールド『Pandora』などで有名な「MinaFrancesca」さん。楽曲『Starlight Story』のMVはいくつかの場面転換やエフェクトが使われていますが、その全てが1つのワールドに集約されています。アイドルの面々が各々の初期ポジションに立ち、Consoleの開始ボタンを押すとそれぞれに設定されたアニメーションがアイドル達のアバターに反映されダンスが開始され、そしてそれに合わせた多彩な演出が繰り広げられ、そのワールドは本当にMVのために作られたMVの世界となっていきます。
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演出の効果などはアフターエフェクトなどの映像ソフトで付加することが多いのですが、こちらはパーティクルなどで全てワールドに実装済み。楽曲のタイミングに合わせ自動で動いてくれるので、映像ソフトでの編集は最小限で済むようになっています。
Unityでやらない理由は、まずひとつにワールド制作者がみんなの持っているアバターや衣装をそろえなければならないのと、ふたつめにUnityで撮影すると完璧になりすぎるということが理由。この手法だと全員が一寸の狂いなく同じ動きをするので、あえてアナログな手法で揺らぎを持たせることによりリアリティが生まれます。
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ダンスモーションの作成
ダンスのモーションは、VRCのワールドでモーションを撮る仕組みが実装されているところがあるのでそこで各自踊り、書き出されたログファイルをUnityでアニメーションクリップに変換。それをワールドに搭載しています。
ここでのモーションはフルを一発撮りでなければいけません。繋ぎ合わせてしまうとそこの繋ぎめの動きが不自然になってしまうからです。もちろんVR機器の調子などによって飛んでしまったりすることがあるので、特にセンターのmokzさんは機材トラブルもあり綺麗に踊り切るまで何度も撮り直すことになったそうです。
ですがこれにより、Unityなどで組んだ完璧すぎる動きではなく、少しずつブレたり各々のタイミングがあるリアルと同じ様な自然な動きをすることが可能となっています。
そしてこれをワールドに実装したことにより、撮影のため何度も踊るということをしなくて済みメンバーの負担が減り、しかも何度踊っても同じ動きをしてくれるのでカメラアングルが決めやすいというメリットがあります。
カメラでの撮影
実際カメラを回したのは十数回。最初はカメラを同時6台ほどで回していましたが、ワールドが高負荷なため録画した映像がガックガクになってしまい、ハイスペックPCを持っているメンバーのみに絞って撮影をし直したそうです。
撮影のカメラにはDollyというシステムを使用。舞台上を動き回るDollyに乗って録画することでVRCのカメラの癖のある動きでなく自然でスムーズな動きでの撮影を可能としています。
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撮影のこだわりポイントとしては、カメラワークはUnityで先に組んでしまうことが多いがそれだと動きが硬くUnityで撮っている感がでてしまうので、“手持ちで撮影するカメラマン”というのを大切にしたいと思っていた。今回手持ちのブレなど手持ち独特の音楽に合わせた激しいカメラワークを再現することができたと思う
Dollyに乗ってさらにそこからカメラを傾けたり動かしたりして、あえて手ブレを残すことでリアリティのあるカメラワークが完成されています。
楽曲とダンスについて
アイドルグループ、と銘打っていますが、イントロの歌とピアノが静まった後鳴り響いてくるのはゴリゴリのギターサウンド。ロックな感じに敢えてしてあり、VRCに数あるアイドル達のアイドルソングがたくさんある中、尖った曲でやりたいと思ってのこの曲調とのこと。けれどアイドルらしさを捨ててはおらず、サビではアイドルっぽさのあるメロディが残り印象に残る二面性のある曲となっています。アイドル達の衣装もカワイイ全振りではなくスチームパンクのような少しかっこいい要素も入った衣装で揃えられています。
ダンスについては初心者が多かったため、この度振付を考えてもらったコレオグラファーとしてVRでダンスレッスン講師などで活躍している「たみ」さんには「難易度を下げつつも要所要所で魅せるような振付を」と注文したそうです。幾度かのレッスンののち、後は各自で練習して覚えていったそうです。
ここは見てほしい!注目ポイント
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全部!世界観かな。演出しかりワールドしかり曲しかりで世界観をきちんと構築できたのが達成したかったことなので。
MVのカット的にはイケボの幼女のところへのカメラワークがわりと好きです。ギュンとパンアップするところ。それとアイドルグループみたいなことしてるのに突然イケボの幼女が出てくるっていう意外性も!
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個人的に好きなカットはサビ前のmokzさんの手からパーティクルが出てくるところがすごく印象的でいい感じに撮れてて後ろに残りのアイドルもいい感じに入っててカット的に好きなのと、男性陣の方へ向くとき手で持ったカメラでちゃんと動かしたように撮れたのがお気に入りポイントです。
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私もサビ前の指の動きのシーンです。実はこのパーティクル勝手に入れたんですよね。当日シレっと入れてたらいい感じに使ってもらえて嬉しかったです。あとは動きはアニメ―ションなんですけど目の動きは自分でやってて、地味に表情はそれっぽいものになるようにしているので注目して欲しいです
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メテオライトギアの今後
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メテオライトギアは現(~9/3迄)開催中のMusicVketにもちろん出展中。場所はB – Fuz.B.11。期間中にはメンバーが売り子をしていることもあるので、気になる方は是非のその日に行ってみてください。
1年間という長い期間を走り抜けられたのは、総勢12名のメンバーがきちんと役割分担で来ていたからこそ、とMinaさんは語っておられました。”MVを完成させる”が達成された今、今後はBOOTHで販売している楽曲についている招待コードをGETすると、後々開かれるオフショット写真などを飾ったMV撮影ワールドへ行くことができるそうです。メンバーがいれば踊ってもらうことも可能にする予定だそうなので、気になる方は早めに楽曲をGETしましょう!。
BOOTHーmeteoritegear『Starlight Story』
投稿者プロフィール
![降谷椎](https://vr-lifemagazine.com/wp-content/uploads/2022/12/fdUhFpcC_400x400-1-150x150.jpg)
- VRChatで主に言の葉堂(FM言ノ葉)に小説や詩を投稿。またイベントのワールド制作、ツイッター告知文などのキャッチコピーを考えるコピーライター的な活動も行っている。
私は製作期間中に機材トラブルがあって、トラッキングが何度も飛んでしまい何度も撮り直しました……