『株式会社V』が資金調達を実施。出資元にスクウェア・エニックス、伊藤忠、ソニーグループなど大企業も名を連ねる。『VRChat』で“あの作品”が楽しめる日が来るかも?

スクエニ!? ソニー!? 伊藤忠!?

2024年9月4日(水)、メタバース領域で事業を展開する『株式会社V』が資金調達の実施を発表。これにより、同社の累計調達額が約2.4億円を達成したことも明らかとなりました。

株式会社V』は、8月29日にアニメ『無職転⽣Ⅱ』との公式タイアップを発表したばかり。このニュースは現在も『バチャマガ』週間ランキングでも1位を獲得しており、多くの注目を集めていた企業です。

そんな勢いの中で、今回の発表。

驚くべきは、資金調達の引受先として株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス、Sony Startup Acceleration Program(ソニーグループ株式会社)、伊藤忠商事株式会社と、超有名な大企業が名を連ねていることです。

エンタメ的な視点で無意識的にでも注目してしまうのが、スクエニ、ソニーグループ、伊藤忠商事の名前。各社のコメントでも『株式会社V』に対して期待の眼差しが向けられている事に加えて、アバターやアイテム、IPに関する文言があるほか、業務提携の話も確認ができます

過去、『株式会社V』はオリジナルアバター『キール – kir -』の販売や初心者向けワールド『VRC-JP 初心者プラザ』のほか、大丸松坂屋百貨店の公式アバター・ワールド、SUZURI byGMOペパボのオリジナルアバター・『墨澄(スミスミ)』、VTuber・犬山たまきとのコラボレーション衣装劇場版『きんいろモザイクThank you!!』の衣装・ワールドMARK STYLER株式会社とのファッションプロジェクト、

そして『無職転⽣Ⅱ』などなど、多くの企業タイアップコンテンツを『VRChat』向けに展開してきた実績のある企業です。

……つまり、スクエニ、ソニーグループ、伊藤忠商事が関わるIPも、『株式会社V』によってメタバースないし『VRChat』の世界で楽しめる可能性が一気に高まったという事! スクエニといえば『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』なわけですが、これらの公式ワールドやアバター衣装・アイテムの登場も夢ではないと考えたら凄い話です。

余談ですが、株式会社アニプレックスもソニーさんのグループ会社なわけでして、ここにも可能性があったりするのでしょうか……? だとすれば、『鬼滅の刃』や『Fate/Grand Order』なんかがあるんですけど、どうなんでしょうか『株式会社V』さん。公式衣装とか出せちゃうんでしょうか! 期待しちゃいますよ!?

メタバース収益化の株式会社V、スクウェア・エニックス、伊藤忠などを引受先として資金調達を実施。日本の「メタバース」新時代をリードする存在へ 〜メタバース領域で通期黒字達成。収益の成り立つメタバース事業立ち上げ支援〜

※以下、PR TIMES引用

(写真左から)スクウェア・エニックス・ホールディングス、日本ベンチャーキャピタル株式会社、伊藤忠商事株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、Sony Startup Acceleration Program(ソニーグループ株式会社)

株式会社V(本社:東京都品川区、代表取締役兼CEO:藤原光汰、以下 V)は、日本ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ等を引受先とする第三者割当増資を実施しました。これにより金融機関からの融資等を含めた弊社の累計調達額は約2.4億円となりました。

本ラウンドにおける投資家・事業会社 ※順不同

日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
Sony Startup Acceleration Program(ソニーグループ株式会社)
伊藤忠商事株式会社

今回の資金調達により、出資元各社との事業連携、事業の拡大に伴う人材採用、取引先企業への提供価値を最大化させる技術的投資を進め、国内の様々なメタバース領域での取組みを推進していきます。

2024年時点でみるメタバース市場の現状と課題について

総務省の世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測※1によると、2021年に4.2兆円まで拡大を続けており、2030年には78.8兆円規模になることが見込まれています。

総務省、情報通信分野の現状と課題、仮想空間市場、世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測

しかし、国内のメタバース市場においては拡大に対して収益化が大きな課題となっています。※2そのような状況下の中、弊社は自社でも通期黒字化を達成し、お取組みしているクライアント様とのプロジェクトにおいても数多くの収益化を達成しています。

メタバースビジネス 調査レポート(Metaverse Business Research Report)

※1参照:世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html

Statista(Grand View Research)
https://www.statista.com/statistics/1295784/metaverse-market-size/

※2参照:Metaverse Business Research Report
https://www.qunie.com/pdf/service/QUNIE_NewBiz_report_summary_20230523.pdf

株式会社Vの事業概要

株式会社Vは大きく3つの事業を展開しています。

株式会社Vの3つの事業、①メタバース領域参入支援事業、②Discord立ち上げ運営支援事業、③バーチャルアイテムEC事業

①メタバース領域参入支援事業

VRChat、ZEPETO、Roblox、Fortinteなど、メタバースにおける主要プラットフォームでのワールド制作やアバター/衣装アイテムの制作・国内最大級のコミュティを活用した販売プロモーションまでを一気通貫で支援する事業です。

既に数億人単位のユーザーがいる、数千億規模の経済圏があるプラットフォームで事業を展開することで、0からプラットフォームを構築してユーザーを集客するコストをなくし、早期に実施したい事業を展開していくことが可能になります。

(写真左から)株式会社ARROVA、伊藤忠商事株式会社、UUUM株式会社、EMODA、GeekOut株式会社、GMOペパボ株式会社、GYDA、株式会社スカパー・ピクチャーズ、大日本印刷株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社DEVLOX、株式会社テレビ朝日、TOPPANクロレ株式会社、NAVER Z Corporation、株式会社パルコ、横須賀市

②Discord立ち上げ運営支援事業

世界で月間2億人が利用し、メタバース領域での取組みにも多く活用されている急成長中のSNS「Discord」の立ち上げ運営支援事業です。

Roblox国内最大の「ロブコミュ-JP」やVRChat国内最大の「VRC-JP」など複数タイトルで国内最大ユーザー数のDiscordコミュニティを運営する弊社の知見を活かして運営をおこなっています。

③バーチャルアイテムEC事業 

バーチャルコマース領域においてニーズが増加しているバーチャルアイテムの制作・販売

アニメ等のIPライセンサーから許諾/新規IPを共同開発したプロジェクトは大きな反響を生みました。

バーチャルコミュニケーション市場主要4プラットフォームへの販路も所持しており、特に次世代ソーシャルプラットフォーム「VRChat」には、自社事業の「メタカル最前線」「kaihen」含め、網羅性のある顧客接点を持ち、多角的に消費者に届ける販路を持っております。

資金調達の背景と目的

2024年3月度、通期での黒字化を達成しました。今回の資金調達を契機に、人材採用、技術・組織開発への投資を積極的に実施することで事業をさらに拡大し、多くの企業の皆さまが抱えるメタバース領域の事業展開における課題を解決していきたいと考えています。また、バーチャルアイテムのEC市場「バーチャルコマース領域」国内最大シェア獲得を目指してまいります。

「メタバース」というワードが一般化する中で、既存のコミュニティを越え、仮想空間を生活の一部とする消費者は増加し続けています。「暮らす」人々の生活を豊かにするため、”メタバースに取り組む全ての企業と共創”していく事業に更なる投資をしていきます。

株式会社V、2024年3月期通期黒字化を達成

投資家・事業会社の皆様からのコメント(順不同)

日本ベンチャーキャピタル株式会社
取締役 副社長執行役員 桑園 寛之様

既存投資家の白川さんからご紹介を受けて藤原さんと面談させていただき、タダ者でない雰囲気を感じてご支援を決めさせて頂きました。先端的な事業領域で急拡大中ですが、経営に関してはむしろ堅実で老練な印象で資金効率高く事業を軌道に乗せてきた手腕を高く評価させていただいております。大手企業中心にプロダクトのクオリティも高く評価されており、これからを楽しみにしています。

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
シニアマネージャー 矢野 真太郎様

メタバースに関連するハードウェアの進化・浸透も追い風となり、非常に大きな市場成長可能性を感じております。特に、メタバース空間で過ごすユーザー数・滞在時間の増加により、「自分らしさ」を表現するためのバーチャルアイテムのニーズは益々高まると考えております。V社は高い技術力と深い業界知見をフックに、メタバース領域への事業参入支援を数多く行っております。事業会社側からもユーザーコミュニティからも大きな支持を受けた結果、IPライセンサーの方々とのメタバース市場におけるバーチャルアイテムの共創も加速しております。我々はメタバース空間の発展を心より願っており、滞在するユーザーそれぞれが自分らしく心地良くあるために、バーチャルコマース領域の国内最大プレーヤーを目指すV社をFFGグループ全体で支援いたします。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
グループ投資・事業開発室 室長 植原 英明様

藤原さんの事業に対する熱意とスピード感、事業の方向性に感銘を受け投資をさせていただくことになりました。これまで、仮想空間はオンラインゲームを中心に拡大してきました。そして今後も私たちが仮想空間で過ごす時間は長くなっていくと思います。そこでの「なりたい自分」を表現するアバターやアイテム等、仮想空間での自己表現手段を多くのユーザーに届けさらにユーザー同士の交流を促進するVの今後のビジネスに期待しています。

ソニーグループ株式会社
事業開発プラットフォーム Startup Acceleration部門Business Acceleration部
統括部長 寺井 岳見様

V社は、メタバース領域で企業の抱える課題に対しユニークなサービスを複合的に行っています。Sony Startup Acceleration Programは社内外の事業開発の課題解決とオープンイノベーションを推進するプログラムとして、V社のさらなる成長に向け、連携や支援を行っていく所存です。

伊藤忠商事株式会社
情報・金融カンパニー 情報・通信部門 フロンティアビジネス部
マネージャー 齋藤 隆文様

V社は、早期に収益を創出してきた藤原さんの堅実な経営手腕はもとより、ビジネスモデル、アイテム制作技術、マーケティング企画能力など、多方面に優れた要素を持っており、メタバース領域において、あらゆるお客様のニーズに応えることができると同時に、弊社の事業領域とも高い親和性があると感じております。弊社は、マーケットインの発想を持ちながら、VTuber、アニメ、キャラクターなどのライセンス事業に取り組んで参りました。今回の資本業務提携を通じ、同市場での顧客ニーズの知見を深めると同時に、日本が誇るアニメ・キャラクター・ブランド等のIPのさらなる世界展開をV社と共に取り組んで参ります。

株式会社V 代表取締役兼CEO 藤原 光汰(Alice)のコメント

株式会社V 代表取締役兼CEO
藤原 光汰(Alice)

この度は、日本を代表する名だたる投資家・事業会社の皆さまにご出資、応援をいただいたことに身の引き締まる思いを感じております。Vが取り組むこの領域は「メタバース」というワードがバズワード化されて以降、クリエイターやユーザーカルチャー文化と企業の経済論理が度々衝突し、実在するユーザー像と展開されるメタバースとが乖離していった2年間だったと思います。私たちは、このバーチャル世界に「元々、当たり前に暮らしている存在」として既に数億人単位のユーザーがいて、数千億規模の経済が成り立っている「実在するバーチャル世界」に、企業の皆さまと一緒に正しく参入し事業展開をすることで、この素晴らしい世界をより発展させていきたいと本気で考えております。また、バーチャル空間で生きる人々が、この世界でより良く生き続けていくために、暮らせる時間が増えるように、世界の仕組みをつくることで文化を守っていく会社を目指し、邁進してまいります。

株式会社Vとは

「バーチャル世界の暮らしをつくる」を目的とし、2019年に創業したスタートアップです。企業のメタバース領域参入/収益化支援事業を中心に、バーチャルアイテムEC事業などを開発・展開。メタバースの主要プラットフォーム「VRChat」「Roblox」での国内最大ユーザー数のコミュニティ運営の知見を通じて、企業のメタバース事業展開における課題解決をおこなっています。メタバースを活用したソリューションで、「よりよい社会を作りたい」と考えるすべての企業をサポートします。

■V 会社概要
会社名:株式会社V
所在地:〒141-0021 東京都品川区上大崎三丁目2−1 目黒センタービル8階
代表者:代表取締役兼CEO 藤原光汰
事業内容:インターネットサービスの企画・開発・運営
URL:https://v-inc.jp/

◼️事業連携・ご相談に関するお問い合わせ先
担当:ビジネスプロデュース部 深谷(ふかや)
メール:bizdev@v-inc.jp

◼️(企業様の事業連携等のご相談のみ)代表 藤原宛のご連絡先
facebookアカウント
https://www.facebook.com/kota.fujiwara.63/

Xアカウント
https://x.com/vinc_Alice

◼️本件に関する取材等のお問い合わせ先
担当:PR/広報部 平井(ひらい)
メール:pr@v-inc.jp

投稿者プロフィール

バーチャルライフマガジン編集部
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