コンビニもレストランもロボットが接客してくれたらいいのになぁ~…
誰もが1度は考えたことがあるであろう、そんな想像。
50年前に藤子不二雄先生がお世話ロボットが家にやってくる漫画を描いて、現在においても大ヒットなわけなんだから、ロボットに給仕される夢って言うのは人類古来からの夢なんじゃないでしょうか。
そんな夢(?)を叶えてくれるレストラン、『Pepper PARLOR(ペッパー パーラー)』が東急プラザ渋谷に誕生したのを知ってますか?
ペッパー君が接客してくれるレストラン Pepper PARLOR
ロボットたちがスタッフと一緒に働き、お客さまをおもてなし…というコンセプトの『Pepper PARLOR(ペッパー パーラー)』
人間も働いているので完全無人レストランという訳ではないみたいだけど、ロボットも社会参画しているめっちゃ意識の高いレストランです。
各席にはソフトバンクのプロデュースするロボット“”Pepper(ペッパー)君“”が1体ずつ付き添ってくれるという、超豪華なおもてなし。
この時点で人件費…もといロボット件費がめちゃくちゃ高そう…!
…まぁ『Pepper PARLOR(ペッパー パーラー)』はソフトバンク直属のお店なので特にレンタル費とかは掛かってなさそうですが、仮にレンタル費用から時給換算するとPepper(ペッパー)君は月額基本プランが月/1万4800円、故障した場合の保険パックが月/9800円でレンタルできるので、1日8時間・22日計算で時給換算したとしても時給150円で働いてくれるのです。
なるほど。
これはロボットに仕事を取られる日が来ると日夜騒がれるのも納得なのかな。
レストランはカフェ形式での注文になっていて、先に席を取ってから注文しに行くスタイルのようでした。
注文受付はもちろんペッパー君がしてくれます。
注文は席に佇んでいるペッパー君ではなく、カウンターに行ってカウンターに鎮座しているペッパー君にお願いする様子。
あ、そこはちゃんと業務分担してるんだ。
カウンターのタッチパネルのメニュー表から食べたいものをチョイスしてペッパー君に注文をお願いします。
なかなか決められないよ~っていう方はペッパー君があなたに合わせたオススメを紹介してくれるサービスもあるので、全部お任せしちゃっても楽しい。
意思決定もロボットが判断してくれるの、なんかディストピアみがあって素敵です。
そうそう、『Pepper PARLOR(ペッパー パーラー)』のウリはワッフルで、世界中の国々をイメージしたコンセプトワッフルが楽しめるのが特徴になっているんですよ。
メニュー写真にの左下にはそれぞれのモチーフとなった国の国旗が書かれています。
ワッフルの大きさ的に2人~4人で食べるのがちょうど良さそうなので、お値段としては結構リーズナブル。
…ってなわけでいくつか料理を頼んでみました。
頼んだ料理は以下の通り
うわぁ、なんかテーブルの上がすごいことになっちゃったぞ。
めっちゃ美味しいので僕は良かったのですが、イワシは結構魚介の香りが強いのでワッフルの甘い香りを楽しみたい人は遠慮しておくか、後からまた別に注文したほうがよさそうでした。
お食事中はずっとペッパー君が食べるのを見守っててくれます。
それだけじゃなく、お客さんをおもてなしするミニゲームもしてくれる気心の良さ!
ミニゲームは占いとか記憶ゲームとか、ペッパー君がポーズを決めてくれるシャッフルポーズとか、いろいろバラエティがあります。
その中でも一番面白そうな占いを遊んでみました。
ペッパー君が運勢を占ってくれる『ペッパー占い』
どうやら6つのエレメントに分類して運勢を占う属性占いのよう。
画面中央のタッチパネルで生年月日を入力し、自分のエレメントが分かったら占い開始。
『来ますよ~~~~~、来ますよ~~~~~』
と、降霊術師のようなセリフを言いながら診断をするペッパー君…
(この手の動きは何なんだ…)
しばらくするとモニターに占い結果が表示されました。
偶数の誕生日と奇数の誕生日で占い結果が違うらしく、筆者は偶数日生まれなので『食事を見直そう』という占い結果に。
遠回しにさっきのメニューの注文の多さを指摘されているのかな…。
ワッフル、かなりボリュームあったもんね。
そんなわけでペッパー君とのコミュニケーションを楽しみながら食事を楽しむことが出来ました。
後半なぜか隣の席のお客さんの顔を認識してしまったのか、終始そっぽ向かれたままだったり、左腕がフリーズして動かなくなってしまうというバグもありましたがカフェ感覚でリーズナブルだし、結構お手ごろな値段で楽しめたかと思います。
個人的にはせっかく席にペッパー君がいるんだからわざわざカウンターに注文しにいかなくても席にいながら注文できたらいいのにな~って思いましたが、ペッパー君自身に決済機能がついてないのがネックなのか、席についてくれるペッパー君は場の盛り上げ役以外に業務らしい業務をこなしてなかったのが謎でした。
でもそれはそれで技術の無駄遣い感があって面白かったからよし。
そういえば余談ですが、席にいたペッパーくんの他に帰り際の出口にいたペッパー君もエラーでフリーズしていて、もしかしてなんだか不調ぎみの個体が多い感じ…?
筆者がたまたま行った日がそうだっただけかもしれませんが…。
それともう1つ気になる点があるんですよね。
1席1個体という過剰なまでの接客数。
どうしてこんなにたくさんのペッパー君が渋谷の東急プラザに集まっているのでしょうか…?
真相は分かりませんが、もしかしたらロボットにも天下り先があるのかも…。
・自家製ピーナッツバターとバナナのキャラメリゼ
・イワシのコンフィとハーブのサラダ
・トリュフフレンチフライ