このライブは3月に第1弾が開催されたバーチャルライフマガジンの公式ライブ企画「バーチャルライブマガジン」の第2弾として開催された。今回はバンドとバンドの対バンではなく、ジャンルも異なる3組のアーティストによるライブイベントとなっていた。
6月9日(金)の夜21時、Invite+のインスタンスで集合していたアーティストやスタッフがFriend+のインスタンスへ移動するとだんだん観客が集まり始めた。この日は他のイベントも多かったためか、インスタンスの人数は30人前後で終演まで推移していた。21時15分の開演とほぼ同時に客電とBGMが落とされるとフロアは静まり、緞帳が上がると観客の目線はステージへ向いた。
1組目「猫塚大翔」
21時15分きっかりに緞帳が上がって始まったのは1組目の猫塚大翔のステージ。暗いステージでMCがあって、照明がつくと同時に1曲目「unrequited」、より人を引き付けるような演出となっていた。ダウナーな曲とAWAKEの少しアングラな雰囲気はとても相性が良くて、2曲目「夜の果て」は少しお洒落で夜に似合うかっこいい曲。間奏で軽く自己紹介をはさみつつ、だんだん会場の熱気を上げていく。3曲目はVR HipHopユニットCROWKのWisKと共作したラップナンバーNIGHT WALKERをソロでカバー。だんだんテンションを上げてきたここで治安の悪い曲を2連続、4曲目は「Beyond The Limit」、治安の悪い博打の曲で、客席からはお金のEmojiが飛び交っていた。
5曲目の「ヱデン」でも観客席から🔥のEmojiが飛び交い、会場はとても盛り上がっていた。6曲目は前回の記事の中で紹介した「Virtual Re-lation」の収録曲から「四季折々」。さっきまでのダウナーな雰囲気とは打って変わってアップテンポだけど少し切なげな曲調で、猫塚大翔の持つまた異なった側面を見せていた。
6曲ノンストップで披露してきたステージもここで1回MCを挟んで、ラストの曲のコールアンドレスポンスの紹介へ。何回か観客席とコールアンドレスポンスの”Say Hooh”を練習して、猫塚大翔ラストの曲「強がりな君へ」。本番のコールアンドレスポンスも観客と息ぴったりに合わさり、ステージは2組目のアーティストへ引き継がれた。
2組目「托 a.k.a Tokky」
インターバルの5分もあっという間に過ぎ去り、下がった緞帳の中から始まるMC、緞帳が上がると早速1曲目「モブゲーム」。VRChatに限らずClusterやNTT DOORなど、おそらくもっとも多くのVRSNSでライブをされているので、VRChatでは久しぶりでもつかみは完璧。その後のMCの中では自己紹介を挟んで2曲目「カオのないマチ」、繋げて3曲目の「それっぽいラヴ」。カオのないマチは見た目が固定されないVRのアバター文化をテーマにした曲で、観客も手を上げて盛り上がっていた。
乙女雨との「マネキネッコ集団」の紹介をしてからそんなマネキネッコ集団の理念をテーマにした「marble coffee」「無冠の才能」を続けて披露。「marble coffee」は、私たちは完璧じゃないけど、不完全なりに頑張ろうというような理念、「無冠の才能」は一人一人の生きる才能を肯定して、場所を作るような理念をテーマにした曲となっていた。
ラッパーということもあってずっと喋りっぱなしのライブも時間がいつもより早く過ぎた気分。M3で配布していた物理CDのEP「無冠の才能」を紹介を挟んで最後の曲「騒々しくなる」はEPのラストナンバーから選曲されていた。
3組目「StrollZ」
おしゃれなピアノがステージから聞こえ出したら緞帳が上がって3組目「StrollZ」のステージ。しあののピアノによるイントロからスムーズに1曲目「霧の帳」。StrollZはJazzのようなインストを得意とする音楽ユニットだが、ポップスの音楽の流れも汲んでいて、ノリやすいアップテンポな曲も多い。
霧の帳の次は再度しあのの間奏を1分ほど挟んでから「桔梗」。これはJazzメインで活動されているzakkがメインで作曲されたジャズナンバー。金曜の仕事終わりにジャズが聞けるならウヰスキーの一杯でも飲みたくなるなと思いながら、二人で即興の間奏へ。しあののソロパートではAWAKEの照明もしあのだけに当たるなど、Jazzらしい演出も見られた。
今回は2023春M3特集ということで「白露縁-shiratsuyu no en-」収録曲を順に演奏するセトリとなっており、最後に「夏手帳」が今回のライブのラストナンバーとして演奏されてライブは終わりとなった。最後にイベント企画者の私とバーチャルライフマガジン編集長代理ゆーてるより次回開催の案内や、アンケートの告知などがあって集合写真を撮ってからの解散となった。
最後に、まだまだ試行錯誤中のイベントが大きなトラブルもなく無事に終われたことは多くの関係者の協力があったことも理由の一つに他ならない。バーチャルライフマガジンの関係者様方、出演してくださった猫塚大翔、托 a.k.a Tokky、StrollZ、照明・録画をしてくださったV-kitazawa AWAKEのStaff、そして来場してくださった観客の皆様に本当に感謝しかない。また、今回のライブの感想は是非 #バーチャルライブマガジン のハッシュタグをつけて投稿してくれるとありがたい。
次回以降の開催にあたって、ライブのアンケートも行っているので、できればご協力をお願いしたい。今後もバーチャルライブマガジンの開催予定があるため、次回以降も楽しみにしてくれると嬉しい。
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猫塚大翔
托 a.k.a Tokky
StrollZ
V-Kitazawa AWAKE