「バーチャルライブマガジン第3号」ライブレポート

このライブは2023年3月から不定期で開催されているバーチャルライフマガジンの公式ライブ企画「バーチャルライブマガジン」の第4弾(別冊含め)として開催された。今回は通常回として2組のロックバンドによるライブイベントとなっていた。

https://twitter.com/vrlife_magazine/status/1832335505108955236

無線衝突 vol.1」から2日経って3連休が明けた火曜日、平日の夜だというのに会場は21時の開演までに満員となっていた。

1組目「KAGARIHI」

開幕後、音の確認を軽く済ませて始まった1曲目は「ハシルハシル」。KAGARIHIの曲の中でもサビの疾走感があり、つかみから盛り上がる曲だ。そのままの勢いで2曲目は「Blue Flame」、太ももが吊りそうになりながらも一気に駆け抜けていた。その後のMCではメンバー紹介や間もなく活動開始から1年経ってライブは記念すべき10本目となっていること、VRバンド界隈への思いを語っていた。

MCの後は「エンドロールに花束を」「何でもない今日の日に」と続けて演奏。個人的にはKAGARIHIの最近のライブでもよく演奏されている「何でもない今日の日に」はサビのフレーズが耳に残りやすい、KAGARIHIイチ押しの曲だと思っている。

今までのライブではKAGARIHIのオリジナル曲はここまでに演奏された4曲となっていたが、最後のMCを挟んで新曲「シュガーロス」が披露され、オリジナル曲のみで構成された初のライブとなった。この時のMCではインターネット・リアル問わず数多ある出会いと別れに触れ、推しは推せるときに推せ!と叫んだ流れからVRChatの文化としてある別れ”お塩”を題材とした新曲へと繋げていた。KAGARIHIの曲としてはBPMが控えめだが他の曲にもひけを取らない、アツい1曲が仕上がっていた。

2組目「Inferno Liberta」

KAGARIHIのアツいライブでタイムテーブルは5分程度押し、ギターの福井柚華をそのままにステージはInferno Libertaへ移った。tomo3chanのドラムとしろ・こなーのベースによるイントロはステージの幕開けを告げ、Inferno Libertaの1曲目「壊音」が始まる。KAGARIHIから継いだ熱気を絶やさぬ勢いで2曲目「Inferno Libertaのテーマ」、曲名の通りバンドを象徴するような、ライブで毎回演奏されている定番曲だ。

MCでは身代亜土夢とtomo3chanの、まさにInferno LibertaのMCといえばこれだよな!というが掛け合いをしていた。続いての「河流るる所以」は1stアルバムに収録されていたがライブでは初披露となる、後半で拍子が変わる変拍子曲だ。

4曲目の「イデアと月」の後のMCでは何NEY HENRYの何MADAがラジオ配信で語っていたハードコアパンクの話に触れ、”身の程を弁えろ”という名の曲「Know Your Place」に繋げていた。とは言いながらも次のMCでは先のKAGARIHIにも類してリスペクトを持ち、VRバンド界隈に対する思いを語っていた。リアルライブ結成1周年記念公演の告知もそこそこにInferno Liberta最後の曲「Too Late To Cry」を演奏しての演奏終了となった。

その後のアンコールでは”アンコール”に対する文化的な解釈の話や旧知の友人の話を挟み、歩幅を合わせるのって大変だよねという題材で書かれた曲「歩幅」で締めとなった。

アンコール終了後、イベント企画者の私とバーチャルライフマガジン編集長ゆーてるより今後の展開や集合写真の案内があってからバーチャルライブマガジン第3号は無事全ての演目を終え解散となった。最終的には当初のタイムテーブルより20分近くも押しての終演となったが、ライブハウスの閉場時間を気にしなくていいVRライブらしさを感じることができた。また、全体としてMCの中でVRバンド界隈の連帯感のようなものを感じられる、非常にアツいライブだった。

毎度のことではあるが、今回も大きなトラブルなく無事に終われたことは多くの関係者の協力があったことも理由の一つに他ならない。バーチャルライフマガジンの関係者様方、出演してくださったKAGARIHI、Inferno Liberta、照明・配信をしてくださったV-kitazawa AWAKEのStaff、そして来場してくださった観客の皆様に本当に感謝しかない。また、今回のライブの感想は是非 #バーチャルライブマガジン のハッシュタグをつけて投稿してくれるとありがたい。今後もバーチャルライブマガジンを開催していきたいと思っているので、次回以降も楽しみにしてくれると嬉しい。

投稿者プロフィール

nusa
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VR音楽イベントに出没するリスナーです。

好きな音のなるほうへ、気ままにVR生活を楽しんでいます。