「身内ノリだけじゃないと分かった」外の世界へ言葉を放つ、なみびとのリリックと美学を共に紐解く!【RHYME BEHIND】

どんな曲にも、“言葉が生まれた瞬間”がある。
しかし、その瞬間を、私たちはあまり知らない。

「RHYME BEHIND」は、アーティストが自身のリリックを語る場所。

曲の背景、作詞時の心境、そしてパンチラインに込めた“言葉の裏側”にあるリアルを追う。
音楽の表層を超え、創作の“核心”に迫る。

本記事では、なみびとさんが自身のリリックを語ります。

VRChat歴1年の心情を

[Hook]
開ける視界 新しい世界へ
翼広げて高くFly
夢の世界 上の次元へ上がって
Going metaverse 非日常の体験
君の背を追いDiving VR
最先端 走り続けて進化
このままみんなで抜け出す銀河
Fly far away Just I’m Freedom Man

[Verse]
初めまして ここはグローバルな世界
一体何語を話せばいいのか分からない
聞くに堪えない拙い
英語使い取ったコミュニケーション
独自進化ぶいちゃ論 皆話してる謎の言語
お砂糖もお塩も俺にとっては
濃すぎる調味料さ 興味はあるが
薄味の人生 でも楽しいんで
各所フレンドが居るインスタンスへ

Runnin’ up Runnin’ up
駆け上がれ Higher Higher
さらに上 義体飾り付け
Unityさんと仲良くね

[Hook]
開ける視界 新しい世界へ
翼広げて高くFly
夢の世界 上の次元へ上がって
Going metaverse 非日常の体験
君の背を追いDiving VR
最先端 走り続けて進化
このままみんなで抜け出す銀河
Fly far away, Just I’m Freedom Man

なみびと:2023年の2月くらいに書いた曲なんですが、GrenadeっていうVRChatのHIPHOPイベントに出てよって言われた時に、イベントの開催時期がちょうど俺がVRChat始めて1年経ったくらいで、その1年間で感じたことや「自分のVRChat感」をそのまま書きました。

なみびと:Quest2が値上がりした直後にVRゴーグルを買ったんですけど、VRゴーグル被った瞬間「これは画面で見るのとは全然違うわ!」ってめっちゃ感動しちゃって。職場の先輩後輩にVRゴーグル買ったことをすげー自慢してたんですよ。大体「エッチなビデオみた?」って聞かれるんですけど。

そして初めてVRゴーグルでVRの世界を見た時の感動たるや。今はすっかり当たり前になってるけど、当時はまだ「非日常」って感覚でしたね。


なみびと:「君の背を追いDiving VR」の“君”を指してる人が2人いて、
ひとりはanubasu-anubasuさんっていうDJの方なんですが、俺がVRChatの存在を知る前から好きで聴いてるDJで、anubasu-anubasuさんのVRChatでライブします!ってツイートを見て初めてVRChatを知ったんですよね。
だから最初はanubasu-anubasuさんのDJが観たくてVRChatを始めました。

もうひとりがてれかすさんで、てれかすさんもVRChat始める前から知ってて。アバターのミーシェちゃんを見かけた時に「そっか!てれかすってVRChatの人か!」って色んなものが一気に繋がりました(笑)


なみびと:事前に調べてない俺が悪いんですけど、VRChatってめちゃくちゃ初心者に不親切な設計じゃないですか。HOMEに置いてあるポータルに何も分からないまま突っ込んでどこの国かも知らない言語に翻弄される経験をしました。感動と怒りと理不尽さをみんなも味わった方がいい。

「お砂糖」「V睡」とか日本語だけど当時はよく知らない言葉もあって。
Mー1のバッテリィズみたいに「全部聞き取れたのに何言ってるのか分からん!」ってなってました。ガラパゴスというか、本当に独自に進化してるんだなと。

なみびと:まあ、恋愛感情ゼロではないので興味ない訳ではないが、俺には無理だなと思いますね。アレはVRChatを極めし者しかできない。

HIPHOPカルチャーに触れたキッカケ


なみびと:親がなんでかジャパニーズレゲエとHIPHOPを聴いてて、車の中でRYO the SKYWALKERとかFIRE BALLがずっと流れてました。親戚もZeebraとか聴いてて、ちっちゃいミラジーノから『俺がNo,1 ヒップホップドリーム』とか聞こえてきて「怖えーよ!」って。
そんな感じで割と身近にHIPHOPがありましたね。

作詞とかも全くやったことなかったし、VRChatに来るまではただのリスナーでした。
音楽活動でいえば小学校のときにトロンボーンやってたくらい。

そうなんスよ。俺トロンボーン吹ける。めっちゃ頼み込めばStrollZ入れるかもしれない。
「俺トロンボーンはイケるんで!」って。いつの日かのリアルライブでやったろうかな。

“Selfmade”って俺のことやん


奪い取るチャンピオン
持ってる覚悟
邪魔する奴らは全員 Fuck off
ぶち壊してきているくだらん慣行
徹底的なまでに こだわってやってない音楽
全てfeeling
鼓膜にスッと浸透してるのは
俺がずっと芯通してるから
VRChatヨレた奴らの迎合
なら今この場でGame on
俺が相手なら 一切画角に収まることない映像
悪りぃなSkillも態度もDEKKA
スケール通りに叩き出す結果
ちゃんと見てるか馬鹿にした奴ら
Friendsとステージ立っているセンター

Beat上Spit Namibito on the microphone
has arrived Namibeatsからここ上がる火元
SRA +N 落とすshit 皆に言わせてーな
God damn 最終章 全て掻っ攫う
ここが秘密の場所
No FlexいらないDrugにBitch
常歌うことは等身大
背伸びして得た富や名声は
泡となり手元から消えてた
No FlexいらないDrugにBitch
常歌うことは等身大
自身の経験で歌詞を生成
仮想で仮装してもI don’t care

Sinceは00から 俺 trickstar
DNAに刻まれた価値観
FromはC3サイファー VRChatter
立つ時代の最先端

なみびと:この企画の主催者のアマトプa.k.a.LilTOP99からビートメイクの依頼があって、ついでにバースも蹴らない?って誘われました。

イントロのラップは、アマトプa.k.a.LilTOP99主催のV-POP 4 LIFEってイベントがあって、そのイベントのサブタイトルが“Self madeするMy style”だったんですよ。それ見て、「ビートもリリックもMIXも全部自分でやってる俺のことじゃん」って思ったのでボースティングも兼ねて引用させてもらいました。

徹底的なまでに こだわってやってない音楽
全てfeeling
鼓膜にスッと浸透してるのは
俺がずっと芯通してるから

なみびと:ここ一番気に入ってます。
俺は音楽に対してあんまりガチガチに理論とかで固めたくないというか、音楽ってそういうのじゃなくない?って思ってて。だから自分のスタイルとかもないと思ってるし、その時々の感覚でやってます。
こんなちゃらんぽらんな感じでもちゃんと芯を通してやってるから、リリック通りみんなの鼓膜に浸透してるんじゃないかな。

常に誰かを刺しにいってる


なみびと:『螺旋っぽい奴』はVRChat外の人達にもたくさん聴いてもらえたんですよ。○○上手いとか○○カッコイイとか褒めてもらえたのはとても自信になったし、仲間内ではみんな上手い上手いって言うけど、外の目に晒されてコメント欄で色々忖度のない意見が飛び交ってたのを見て身内ノリだけじゃないんだって思いました。

なみびと:空砲があったらだめでしょ。それこそ浮足立ったボースティングになっちゃう。
刺しにいってる当人とはそんなに関わりがないけど、やっぱり良い噂聞かないし、その人の曲を聴いてもう~ん?って思っちゃいます。


なみびと:任せてくださいよ~。
今はまだ地固めなんで、あと2年くらい待っててもらえればもっとデカくなってます。そしたらこの記事もスゴイことになりますよ。着々と準備してるものもあるので楽しみにしててください。マジで損させません。

出演者について

なみびと

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コラボや制作依頼はこちら:https://t.co/HuZk8bJI6S

投稿者プロフィール

dateyakiya
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バーチャル世界でなにもしないをしています。