ソーシャルVR空間を用いた音楽活動の可能性を模索する2人組アーティスト『memex』が共創進化型バーチャルライブプロジェクト『Serial live experiments』を発表

ソーシャルVR空間を用いた音楽活動の可能性を模索する2人組アーティスト「memex」が、ソーシャルVR時代の音楽活動を体現していく共創進化型バーチャルライブプロジェクト「Serial live experiments」を発表しました。

当プロジェクトは、ソフトウェア開発プロジェクトの手法をなぞらって音楽イベントの改良を加えていく、来場者とライブの共創を図っていく新しいプロジェクトとなります。

来場者と作り上げるライブ『Serial live experiments』

「Serial live experiments」キービジュアル Illustration by 漆藤よもぎ

「Serial live experiments」は、良質なバーチャルライブ体験の継続的な提供をmemexの活動の主軸に置き、ソーシャルVR時代の音楽活動を体現していくための共創進化型バーチャルライブプロジェクトです。

「何度でも足を運びたくなるバーチャルライブ」を実現する空間の創出を目指し、まずは1ヶ月を目安とした期間(=イテレーション)でライブ・企画・開発の3つのステップを繰り返します。

この進行手法はアジャイル開発と呼ばれるソフトウェア開発手法群を元に着想し、ライブの場の開発という領域への適用・皆様との共創に向けたアレンジを行ったものです。

イテレーションについて

・ステップ1「ライブ」

memexによるバーチャルライブを開催します。前期間で開発した要素を投入し、前回のライブとは異なる体験を試行します。

・ステップ2「企画」

「memex presents バーチャルライブ研究所」 ロゴ Design by pengu

YouTube memexチャンネルにて生配信番組「memex presents バーチャルライブ研究所」を行います。

配信内では映像・データ・来場者アンケートを用いたライブの振り返りや、新規に投入した要素の評価、他ライブ事例の紹介、次回開発内容の提案などを行います。

視聴者とのリアルタイムのコミュニケーションを通じて次回開発内容を検討します。

・ステップ3「開発」

memexの所有するバーチャル空間上のライブハウス「Club Adaptation」に対し新規機能および新規オブジェクトの投入・保守を行います。

「Club Adaptation」は本プロジェクトのために新規に用意したライブハウスです。既存のライブ会場を参照する概念を廃し、0からmemexのバーチャルライブの継続的な運用に最適化された空間の創出を目指します。

memexコメント:繰り返し足を運びたくなるバーチャルライブへ

## プロジェクト実施の背景

memexはこれまで、楽曲のリリースといった通常の音楽活動に加え、オーディオリアクティブなVRライブシステムの開発、演奏可能なVRワールドの公開、ソーシャルVR空間での路上ライブなどを通して、ソーシャルVR空間を用いた音楽活動の可能性を模索してきました。

新しい表現方法の試行に確かな手応えを感じる反面、新規性を持ったコンテンツの提供はその性質上高頻度に行えません。より活発に活動を行っていくための手段として、汎用的な表現力と強い一回性を持ったライブ環境の構築を検討してきました。

検討の末、大きなシステムを完成させてから運用することは目的にそぐわないという結論になりました。価値ある体験を提供できたかどうかは来場者の皆様が判断することであり、明確な要件定義のもと設計できるものではないからです。

そこで、「繰り返し足を運びたくなるバーチャルライブ」という大目標を掲げ、それを実現する空間をアジャイル開発することを考えました。

皆様との企画検討を通じてより良いライブを共創すると共に、その進化自体も楽しんで頂ければ幸いです。

また、その過程をオープンにすることでバーチャルライブに興味を持つ方々へ知見を共有し、ソーシャルVR空間を用いた音楽活動の発展に微力ながら貢献していきたいと考えております。

## 今後のスケジュール

5/30(日) YouTube memexチャンネル(https://www.youtube.com/c/memex_am)にて生配信「memex presents バーチャルライブ研究所 Vol. 0」

6/19(土)バーチャルライブ「Serial live experiments Vol.1」

memexについて

2019年1月1日活動開始。

ソーシャルVR空間を用いた音楽活動の可能性を模索する2人組アーティスト。

ボーカルのアランと、作曲・技術開発を担当するぴぼの2人組。自作システムを用いたVR空間での全世界同時ライブ「#解釈不一致」がTwitterトレンド入りするなど、次世代の音楽活動を自ら切り拓いている。 邦オルタナティブロックとインターネット音楽シーンに影響された楽曲とアランの歌唱力は高く評価されており、SOUND VOLTEX、pop’n music、Muse Dashを始めとした数々の音楽ゲームに楽曲提供を行っている。

memex ボーカル アラン

memex 作詞曲・開発 ぴぼ

投稿者プロフィール

みつあみ やぎこ
みつあみ やぎこバーチャルライフマガジン元編集長
やぎこだよっ!バーチャルの楽しいことたくさん発信していくよ!