手品みたいな不思議な空間。VRChatで楽しむ“トリックアートミュージアム”

あれあれ?
止まってるのに動いて見えたり、大きさが変わったり…

VRChatに登場した不思議なミュージアム『Virtual Illusion』

今日は不思議な錯覚を楽しめるVRのトリックアートミュージアムで遊んでみましょう。

あなたは何に見える?不思議な柱のオブジェ


ワールドに入り口から進んで最初に登場するのはギリシャ建築の柱のようなオブジェ。
一見するとおしゃれな大理石の装飾のようですが、少し距離を離れて眺めると…

柱の隙間に人のシルエットが…!

白い部分に注目すると柱の彫刻に見えますが、隙間の部分に注目すると人のシルエットが見えてきます。

こちらは図(ず)と地(じ)の反転図形と呼ばれるものの一種。
人は形を知覚する際、対象を背景から分離し、1つのまとまりとして認識しています。

つまり人間は何か1つを知覚した際、自分が知覚をした対象以外を自覚できなくなってしまうのです。

こちらと同じような錯覚を用いたアートとしては『ルビンの壺』が有名です。
この現象は人間の脳がどのように物事を捉えているかを考える認知心理学やゲシュタルト心理学で盛んに研究がされています。

肖像画に隠された秘密

男性2人が描かれている肖像画。
たくさんの装飾品が描かれている中、床の模様だけなんだか違和感が…

こちらの絵にはいったい何が隠されているのでしょうか?

答えは肖像画を右下から眺めると分かります。

右下から覗くと絵の中に頭蓋骨が!

これは『アナモルフォーシス』という、ゆがんだ画像を角度を変えて見ることで正常な形が見えるようになるデザイン技法のひとつなのだとか。

移動してみたり、しゃがんでみたり、見る位置を変える事で隠されたメッセージが現れる、バーチャル空間だからこそ楽しめるトリックアートです。

大きさが変わる!?不思議な部屋

最後はこちら。

壁の穴の向こうにはどうやら部屋があるみたいです。

この穴にVRChatのメニューからカメラを出し、定点カメラで動画撮影してみましょう。

壁の向こうのお部屋に行くとあら不思議。

左から右に歩いていくと、自分の姿がどんどん大きくなっていきます。

もちろんアバターの大きさを変えている訳ではありませんよ!

こちらは『エイムズの部屋』と呼ばれる、錯視を起こすように作られた歪んだ部屋。
部屋は不規則な四辺形で出来ているのですが、覗き穴から見ると正方形に見えるため、奥から手前に移動している動きが平行移動しているかのように見えるのです。

その他にもワールド内には不思議な錯覚が楽しめるアートがいくつか用意されています。

お友達と一緒に是非遊びに行ってみて下さいね。

ワールドに遊びに行く