イラスト×VRでコミッション文化を促進。『VisualFrontier2(ビジュアルフロンティア2)』が開催

イラストやマンガを展示・鑑賞できるVR展示会イベント『Visual Frontier2 (ビジュアル フロンティア2)が12月18日(土)よりVRChatにて開催中です。

昨年12月に開催された『Visual Frontier』に引き続き、第2回の開催となる当イベント。
前回は120サークルの出展がありましたが、今回は参加サークルを192に拡大しての開催となります。

イラスト×VRでコミッション文化を促進『Visual Frontier 2』

『Visual Frontier2 (ビジュアル フロンティア2) 』は、住んでいる国や地域、時間帯問わず、自宅から遊びに行けるVR空間を活用したイラスト・漫画展示会です。

各出展サークルではイラストレーターの作品が展示されている他、気になったクリエイターの公式サイトやSNSをチェックしたり、イラストレーターによってはコミッション(※1)を依頼することができます。

(※1 コミッション…イラストを個人に有料で依頼する事)

日本では漫画文化が根強い影響もあり完成品のコミックの展示販売が多いですが、海外ではコミッション文化が主流となっています。

Visual Frontier』ではそうしたコミッション文化に着目し、世界中からアクセスが集まるVRChatを活用し、イラスト展示会を行っています。

展示会場は『第1会場』『第2会場』『第3会場』の3つのワールドに分かれています。
それぞれの会場には西ホール・東ホールがあり、現実の同人即売会のような感覚で会場を回ることができるので、VR初心者の方でも迷うことなく展示を楽しめます。

世界中のユーザーとの交流を楽しめる

第2会場西ホール A5にイラストを展示している 武本碧衣さん (@A01_koromo)

メタバース空間で展示会を開催することのメリットは時間や場所の制約がない事だけではありません。
共有の空間を通して会場内のユーザーと交流を図ることができる事も当展示会の魅力です。

運が良ければ会場内で出展者の方と出会うことも。
筆者が偶然知り合った、第2会場西ホールにイラストを出展している武本碧衣さん(@A01_koromo)は、自身の作品を見た来場者がどのような反応をするか調査するため展示ブースの前で様子を伺っていたそうです。

武本さんは自身の作品がVR空間で展示される事について、『自分の絵がこんなに大きく飾られるのは現実ではなかなか無いですから嬉しくてはしゃいでしまいました。現実だとイラストを印刷するだけだけで数万円かかっちゃいますからね。』と語っていました。

ユーザーイベントながらも多数の企業協賛・広告掲載も

VisualFrontierはユーザー発の展示イベントですが 企業広告出稿としてフィギュア・プラモデルメーカーのコトブキヤやVR用メガネフレームを販売するdiVRse、ウェブコミック配信サイトのコミックガルドなど、多数の企業協賛・広告掲載がされています。

日本でのイラストコミッション文化を開拓したSkeb株式会社も協賛を行っており、会場入り口にはSkebで依頼されたイラストの展示が行われています。

こちらのイラストは時間ごとに更新がされ、Skebで依頼された最新のイラストを鑑賞することができます。

VR空間においては現在アバター文化が一大コンテンツとなっています。
自身の使用しているアバターにアイデンティティを持っているユーザが多く存在し、こうした文化から、自身のアバターの似顔絵やイラストをイラストレーターに描き下ろしてもらうカルチャーが流行を見せています。

今回のVisualFrontierを通じて、VRユーザーとイラストレーターとの交流がより一層深まっていくことが期待されます。