バーチャルマーケット2021の連動企画として2021年12月16日に行われたVRCボクシング大会。
世界中の人々が集まるメタバース空間、VRChatを通じて熱い戦いが繰り広げられました。
大会は迫力の殴り合いが見られるVRの現地会場観戦・YouTube配信に加え、VRChat内でのpublicビューイングも執り行われるほどの大盛況!
チャンピオンのとり選手と山田聖武選手の一騎打ち、そしてゲスト選手のリーチャ隊長、メタバースなにもしない人ことだてやきや氏。まさかの参戦、大田区議会議員おぎの稔氏も活躍した本大会をレポートします。
Alibaba Cloudをスポンサーに迎えた過去最大の大会に
これまで過去11回に渡り開催されている人気のVRe-スポーツ大会、VRCボクシング大会。
今回の大会ではアリババグループの子会社である『Alibaba Cloud(アリババクラウド)』が協賛。
優勝者にはAlibaba Cloudのロゴ入りの優勝ベルトが贈与されるという事で、ゲスト選手も交え、総勢18名の選手がリングで熱い戦いを見せました。
VR会場内は満員の観客で埋め尽くされ、試合前から観客の熱気が渦巻いていた本大会。
1回戦目のまゆた選手(@mayuta_04)VSうなさけ選手(@unasake)の試合では、お互い2ダウンずつ取り合いイーブンな試合が続く中、僅差でうなさけ選手が勝利。2回戦進出を果たしました。
VRCボクシングは仮想空間での戦いとはいえ、選手はそれぞれ実際に自身の身体を動かして戦っています。
拳を繰り出す音、選手の息切れの声もリアルタイムで反映されるため、見ている観客としてもかなり没入感の高い試合観戦を体験することができます。
つまり単なるゲーム配信と異なり、“そこにいる感“が強く感じられる新しいe-スポーツなのです。
惜しくも初戦敗退してしまったまゆた選手ですが、客席へ戻ってきた際筆者が声を掛けると、息を切らしながらも笑顔で呼びかけに応えてくれました。
先程までリング上で戦っていた選手をすぐ隣で見られるとは…!
格闘技ファンはもちろん、戦う漢(おとこ)が好きなマッチョフェチな人の心もくすぐられそうです。
初戦で特に注目を集めていたのが3戦目のは、るぷ選手VSいのちやすだ(@LifeMeiji)選手の戦いです。
いのちやすだ選手がノーガードで猪突猛進に突撃するも、るぷ選手のテクニックに放浪され惜しくも敗退。しかしながら最終ラウンドはダブルノックダウンでるぷ選手に拳を入れるという、少年漫画さながらの熱い戦いとなりました。
決勝戦は現チャンピオンとり選手と新人王山田選手の一騎打ち!
白熱の戦いを経て迎えた最終戦。
これまでの激戦を勝ち抜き、決勝の舞台へ上がったのは現チャンピオン兼大会主催者のとり選手と山田聖武選手。
3連覇中で絶対王者とも言われるとり選手の固いガードを物ともせず、積極的にパンチを繰り出していく山田選手の姿は観客を大いに盛り上げさせました。
しかしながら山田選手は王者のガードを破ることができず、惜しくも敗退。
冷静な試合でヒットを稼いだとりさん選手が大会4連覇を果たしました。
優勝を果たしたとり選手は今回の大会について『VRCボクシングはゲームではあるのですが、みんな勝ちたいという思いを持って今日という日を迎えました。その“勝ちたい”という気持ちはゲームではないと思うので、そういった思いをこれからのVRの世界でも大切にしていけるような活動を続けていきたいです』と語り、本大会の幕引きとなりました。
ゲスト選手の戦いにも注目
各選手の熱いドラマが垣間見られた本大会でしたが、ゲスト選手同士の戦いも大盛り上がりを見せていました。
ゲスト選手枠の1回戦目のVRCなにもしない人(@Metananimo)ことだてやきや氏とリーチャ隊長(@rietzscha)の対決は終始コミカルな試合が続き、試合中盤のリーチャ隊長が命乞いをするシーンには会場内が笑いに包まれていました。
“議員でも合法的に人を殴りたい”というおぎの稔氏(@ogino_otaku)は会場内で給付金(の絵文字)を投げ、観客一同を味方にしてのリング登場。白熱の試合の結果はバーチャルマーケット公式アーカイブで視聴することができます。
VRCボクシング大会Vket杯2021
https://www.youtube.com/watch?v=t3tU0DGWKYY&t=2764s