ーーこの記事は20██年██月██日の報告書をまとめた記事です。
オカルト好きのネットユーザーの間で人気の創作ホラー『SCP』
海外の大手掲示板4chanに投稿された都市伝説から始まった、SF要素の強いユーザー投稿型フィクションホラーは、今や国境を越えて世界中のオカルトファンから人気を集めています。
SCPを題材にしたゲームはこれまでにたくさん発売されていますが、VRChatにもSCPをモチーフとしたワールドが多数公開されています。
今回は『SCP』を題材にしたVRChatワールドを3つ紹介します。
鏡を通じて異世界へ飛ぶ『SCP-093 紅海の円盤』
“既存の科学では解明できない危険な事象・物品・生物を安全に収容する施設『SCP財団』”
その収容所に保管されているSCP-093。
ワールドに置かれている資料を読むと、どうやらこちらのワールドに収容されているSCP-093は混合物の石から堀り出された赤い円盤状の物体のようです。
SCP-093は一番近くの鏡に吸い寄せられるという性質を持っていて、SCP-093を持った人が鏡に触ると鏡を入り口として私たちの世界とは異なる世界に移動できるのだとか。
スイッチを押して収容部屋内に入ると目の前には草原が映り込んだ鏡が置かれています。
無機質なコンクリート部屋の中に似つかわしくない大自然の光景。
こちらの鏡に触れると…
一面の大草原!
そしてその奥に何やら怪しい巨大な人影が。
SCP財団の報告書によると、過去に被験者が鏡の中に調査に訪れたそうですが、その際被験者が突然パニックを起こし、記録映像には映っていない何者かに向けて5発拳銃を発砲。
財団のスタッフがなんとか被験者を鏡の中から救出したそうですが、その際、鏡の中には通常の人間の50倍以上もの大きさの“何か”が映っていたそうです。
ワールド内にいる“何か”は特に動いたり脅かしてきたりする訳ではないですが、雄大な草原にポツンと佇む異物感は何とも言えない不安がこみ上げてきます。
ホラーというよりもどちらかと言うと不気味さや居心地の悪さを楽しむ感じのワールドなので、ホラーワールドが苦手な人でも遊びに行きやすいワールドです。
人の目をしたねこ…?『SCP-040-JP』
続いては日本発のSCP『SCP-040-JP』
どんよりした霧がかかっているワールド内には古い井戸小屋が建っています。
小屋の中にはサビれた井戸が。
この井戸を覗くと、見た人はみな『小屋の中にねこがいる』という幻想に憑りつかれてしまいます。
ねこ…?
こんなところにねこが…?
いた…!
ねこがいたよ!!!
こちらのねこ、通常のねこと違い、人間の目を持ったような怪奇なねこの姿をしています。
この猫を見たら最後、今後一生のうちに見るねこの姿がこの“人の目をしたねこ”の姿に見えてしまうのだそうです。
カレンダーに写っているねこ、テレビに映っているねこ、そこらへんを歩いている野良ねこ。
全部ねこです。ねこはいます。
さらにワールドに設置されているミラーを触ると…?
ねこです。
ねこはいます。
SCP-040-JPは██県の旧██村に放置されていた、井戸小屋です。
特筆すべきはその異常性で、小屋を覗くと対象は「ねこがいた」と動揺します。ねこです。ねこはそこにいました。ずっとまえからそこにいたのに、やっときづいたのですね。
この影響を受けるとイエネコにに対する認識が歪められ、毛がなく、人間のような目を持った生物に見えてしまいます。しかも、どの方向からでもこちらを見ているように見えるようです。ねこはいます。
https://dic.pixiv.net/a/SCP-040-JP
明かりのない階段『SCP-087-B』
最後はちょっと怖い探索型のワールド『SCP-087-B』
SCP-087はとある大学にある地下へと続く階段です。
延々と続く階段を進んでいくと、途中どこからともなく物音やうめき声が聞こえてきます。
この階段内には何者かが彷徨っている様子。
ちなみにうめき声の正体なのかは不明ですが、SCP-087の内部にはSCP-087-1と呼ばれる存在がいるそうです。
SCP-087-1は人の顔に見えるものの、その顔には瞳・鼻孔・唇が存在しないのだそうです。
SCP-087-1に遭遇した人は疲労により死亡・静観しても後遺症が残る、ということなので極力遭遇しないように進んでいきたいものです。
途中気になる壁の穴を見つけても決して覗き込んではいけませんよ。
同じような道が続くのでループしているんじゃないかと不安になりますが、ゴールはちゃんと用意されています。
無事生還できるといいのですが…
他にもVRChatでは有志によるSCP再現ワールドが公開されています。
お友だちと一緒にワールドを巡ってSCPの世界観を楽しんでくださいね!