【VRChat 2025.3.3】ここでは今どんなことをしてるのかな?「インスタンス名」が設定可能に!

9月23日朝(JST)、VRChatはバージョン2025.3.3(Build 1711)をリリースしました。

今回のアップデートでは、インスタンス名の設定などの機能が追加されました。
この記事では、バージョン2025.3.3(Build 1711)のアップデート内容と前回のアップデートからのあれこれをご紹介します。

動画でもご紹介

今回のアップデート内容

VRC+限定「インスタンス名」の設定

インスタンス作成時に、インスタンスに「名前」(Instance Naming)を付けることができるようになりました!
例えば、「○○さんの誕生日会」や「○○アバター集会」などのインスタンスで何をしているかといったことをVRC+ユーザー限定で設定することができます。

インスタンス名 設定の様子
インスタンス名を設定したインスタンス
未設定の場合は、従来通りインスタンス番号が表示されます。

ちなみに「インスタンス名に任意のインスタンス番号を名付け」たとしても、インスタンス番号とは別扱いとなります。(例え「#77777」と名前を付けても、実際に割り当てられているインスタンス番号は変わりません)

なお、インスタンス名に関する通報機能も併せて実装。そして、外部のAPIからもインスタンス名に関する情報が取得も可能とのこと。

インスタンスの通報画面

カメラ関係

露光は「E」で調整。ズームは「Z」で。
  • カメラに「露光(Exposure)」が追加されました!適切に設定すれば、デフォルトカメラでも白飛びがなくなる?
    動画・ストリームモードやドリーでも利用できます。
  • OSC(Open Sound Control)でカメラ操作ができるように!詳しくはリリースノート参照。

そのほかのアップデート

  • アバターマーケットプレイスに「フィルター機能」実装。
    タグやプラットフォーム・アバターパフォーマンスランクから絞りができるように!
アバターマーケットプレイスに追加された「フィルター(漏斗)」のマーク
パフォーマンスランクから絞り込み「Good and up(Goodを含む負荷の軽いランク)」などの絞り方も
  • ネームプレートに表示される「手」のマークは、干渉(インタラク)不可の場合のみ表示されるようになりました。(干渉可能の場合の黄色の手は表示されません)
「手に斜線」のマークがあるとPhys Boneなどの干渉は出来ません。
  • 取り込み中(Do not disturb)や配信者モード(Streamer Mode)起動中は、グループの通知が来ないように。
  • 全ユーザーに開放に伴い、VRC+メニューから「上半身カメラトラッキング(Selfie Expression)」を削除。詳しくは後述。
  • 「Bean Counter(豆カウンター)」が時計に登場。英語で「豆を数えている(≒数字の計算ばかりしている)人」を皮肉った言葉。
    場面ごとにニュアンスが変わりますが、日本のことわざに例えると意味合い的には「木を見て森を見ず」や「糠に釘」に近い?
時計に追加された「Bean Counter」不定期?に増えていきます。

そのほか、紹介していないバグ修正などはリリースノート参照。

2025.3.2リリース以降に公開されたあれこれ

「上半身カメラトラッキング」全ユーザーに開放!

9月6日朝(JST)、これまでサブスクリプションサービス「VRC+」加入者限定の機能だった「上半身カメラトラッキング(Selfie Expression)」がすべてのユーザーに開放されたことがアナウンスされました。

クイックメニュー左下に登場した「上半身カメラトラッキング」ボタン

9月11日のデベロッパーアップデート

  • 2025.3.3オープンベータ実施中。
  • 前述の「上半身カメラトラッキングの全ユーザーへの開放」のお知らせ。
  • アバターマーケットプレイスにフィルター機能が実装予定。
    スタイルやパフォーマンスランク・プラットフォーム別にフィルタリングできるようになります。
    アバターマーケットプレイスで販売を考えてる人は、適切なタグを設定してください。
  • 9月10日(PST)に発生したサーバーダウンについての調査報告。
Grafanaでの当該時間のユーザー数推移(時刻はJST)
  • Spookality 2025がまもなく詳細発表。

「Flight Week」開催!

9月12日から19日(PST)の期間、VRChatでは「Flight Week」を開催。
厳選された「フライトワールド」がピックアップされています!詳しくはtwitchの配信で。

この「Flight Week」は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の企業「Negentropic社」が、オーストラリア政府とアメリカの航空機大手「ボーイング社」と協力し、VRChat上に教育用航空ワールドを制作するのを目的に開催されました。

Negentropic社は、オーストラリア国防省が支援する、業界のコンソーシアム「AROSE(The Australian Remote Operations for Space and Earth consortium)」が主導する「AVISTA(AROSE’s Virtual and In-person STEM Training and Awareness)」プログラム向けにVRコンテンツを開発しており、オーストラリアでの7年生から12年生の生徒(日本での中高生に相当)に防衛産業やSTEM(科学・技術・工学・数学)分野についての学びの場を提供しています。

Flight Week – Test Flightに設置されているクレジット

森カリオペ 5周年記念「Mori Lightstick」登場!

ホロライブEnglish所属の森カリオペ(Mori Calliope)さんの活動5周年を記念して、VRChatで「Mori Lightstick」をリンクにアクセスした人限定でプレゼント!(執筆時点では終了)

5周年記念の配信はこちら!

9月のアイテムプレゼント!

どこでもキャンプファイヤー&焼きマシュマロセット!

新たなアイテム(Items)9月のVRC+加入者限定特典として登場!どこでもキャンプファイヤーが出来ます(インスタンスの設定により設置不可の場合を除く)

受け取ってない方はお早めに

Spookality 2025

今年も「Spookality」の季節がやってきました。9月22日から10月13日(PT)の期間で、「アナログホラー」をテーマとしたアバターとワールドの応募を受け付け中。
なお、アバター・ワールド共にクロスプラットフォームPCAndroidiOS対応が求められています。

詳しい内容はこちらから

ビデオパッチノートの質問コーナー

前回のビデオパッチノートから登場した「ユーザーからの質問の答える」コーナーを意訳を交えて紹介。

質問コーナーは5:05~

――説明のために私が表示してるメニューを他のユーザーにも見せたい。そういった機能が欲しい。

いいアイデアですね。録画中にはある程度可能ですが、目の前にいるユーザーには見せられませんよね。
ただ、これはVRChatが抱える複雑な問題点を浮き彫りにしています。始めたばかりのVRChatで、体験を少しでも良くしたいと考えていますが、難解な点もあるので、今後改めてお話するかもしれません。

実はカメラで「UIマスク」をオンにして、VRC+のプリント機能を使えば出来ちゃいます。

――ワールドの探索・おすすめワールドについて、ユーザー数の多いワールドのみを表示させる現在のシステムを改善する予定はありますか?人気のワールド以外もおすすめしてくれれば、ワールド探索はよりよくなるかも。

現在のシステムでは、多くの素晴らしいワールドが注目を集められず、ワールドクリエイターが他のユーザーにワールドを見てもらえないことがあります。しかし、これは落とし穴でもあるのです。つまり、私たちは確実に改善したいと思っていることです。
短期的には予定はありませんが、社内で実験をしてみようと考えています。

――ワールドクリエイターは、いつになったら信頼できる人によって共同で管理・運営を手伝うモデレーターを割り当てられるようになる?

私たちは、過去にこういった件に関し、共同管理に対する様々な方法を見てきました。
グループとして管理するのか、アップロードの時に役割が割り当てらるのか、VRChatの動的システムになるのか。
私たちは考えていますが、決定事項はありません。

――通報システムはいつ更新されるのか?現在のシステムでは、報告する際のオプションは不足しており、適切に内容を報告できない。

つい最近通報システムを更新しました。私たちは、基本的に可能な限り更新を続けています。
(一例として、今回のアップデートにも「インスタンス名」の通報などを追加)
ただし、選択肢がすべてあるわけではありません。その場合は、可能な限り近いオプションを使用し報告しても問題はありません。
最善策は、VRChat Webサイトの通報機能を利用すること。VRChat内から通報するよりも、ビデオ映像やテキストなど明確にする可能性があるものを含めることが出来ます。

――「共通の友達」を教えてくれる機能はありますか?

それはいい考えですね。乞うご期待ということで。

――Phys BonesをQuest(Android)向けに対応させたように、Quest向けのアバターオーディオシステムは実装する予定はありますか?

Quest向けアバターオーディオを有効にしてほしいという要望は、多く頂いています。しかし複雑な問題で、可能な限り良いシステムを利用してもQuestのパフォーマンスが低下する恐れがあります。
Meta Quest 2を利用しているユーザーも多く、端末ごとにセグメント化することも出来ますが、そうしてしまうと他のシステムに負荷がかかってしまい、今回のこの要望などは、常にパフォーマンスを犠牲にして実現することになります。
Quest環境では、パフォーマンスに重きを置いているため、こういった機能を追加するのは困難です。しかし、私たちはこういった機能の追加が可能か常にテストをしています。なので、これは将来変更される可能性もあります。

――メニューでVRCatとVRRatのどちらかを選べるようにできませんか?

素晴らしいアイデアですね。運営チームに提案してみますね。

――いつになったらVRChatアプリ内でイベントを作成できるようになるのか?

こちらについても多くの要望をいただいています。ただ、優先度を下げている理由として、VRで入力するのは面倒…。
ほとんどの人は、パソコン(Web)で済ませる・済ませたいと考えているのです。そうはいっても望まれているのは理解していますし、私たちも検討しています。

リリースノートはこちら(英語)

https://docs.vrchat.com/docs/vrchat-202533

関連リンク(英語)

9月11日公開 Developer Update – 11 September 2025
Spookality 2025 Jam!

Negentropic社
AROSE(The Australian Remote Operations for Space and Earth consortium)
AVISTA(AROSE’s Virtual and In-person STEM Training and Awareness)

前回のアップデートはこちら!

投稿者プロフィール

Note(のーと)
Note(のーと)
VRChatに住む無言勢。
主に鏡文字とVRChatのアップデートについて書いてる人。