『VRChat』で遊んでいると、日常生活では耳にしない単語に出会う機会が多いと思います。
コライダー、インスタンス、プラべ、フルトラ……これらの単語について「よく分かってないけど、今更他人に聞けない」「なんとなく意味は分かるけど、詳しくは知らない」まま過ごされている読者の方も多いと思います。
そこで今回、それらの『VRChat』内で用いられる“専門用語”について画像などを交えながら説明を行っていこうと思います!よろしければ最後までご覧ください。
目次
用語解説
インスタンス
『VRChat』上のワールド(World)は設計図や(TVゲームの)マップに例えることが出来ます。ユーザーが実際に利用するためには設計図を元にした“部屋”を作成する必要があり、その“部屋”がインスタンス(Instance)と呼ばれています。
上の写真を用いてもう少し具体的に説明します。日本語話者のVRChat初心者向けのワールドとして有名な[JP]Tutorial worldの場合、作者のたましこさんが作成した掲示物などの配置データ(“設計図”)は『ワールド』であり、その“設計図”を元にユーザーが開設した“部屋”が画面下側に複数ある『インスタンス』(の一部)という事になります。
コライダー
1.物体同士の“当たり判定” 2.ワールド内における“見えない壁や床”
現実世界と異なり、『VRChat』の世界では物体の見た目と当たり判定は同じではありません。私たちユーザーが『VRChat』の中で床の上を歩いたり壁にぶつかったりするのは物体の見た目とは別の『当たり判定』がワールド内に設定されてるからであり、この設定をコライダー(Collider)と呼びます。
コライダーは物体の見た目と関係なく配置可能ですので、動画のようにコライダーが目に見えない壁や床のように配置されていることがあります。『VRChat』のユーザーが『コライダー』という言葉を使う時は、このような『ワールド内にある目に見えない障害物』を指している場合が多いです。
関連:リアルコライダー
VRヘッドセット(Meta Quest 3やPICO 4など)を装着して遊んでいるユーザーの周辺にあるパソコン本体やテーブル、照明、……といった物理現実上の(遊んでいるユーザーからは)見えない障害物の事を『リアルコライダー』と呼ぶ人もいます。
VR上でのコライダーと違い、リアルコライダーに衝突すると物品の破損や怪我が生じる恐れがあります。お互い気を付けましょう……。
プラべ
「プライベートなインスタンス」の略称。ここにいるユーザーは他のユーザーから居場所が見えなくなる
メニュー画面でユーザーの現在地が表示されないインスタンスに居る人を「プラべに居る」と呼ぶことが多いです。
どんな時にユーザーが『プライベートなインスタンスに居る』と表示されるのか?大きく分けて二つの要因があります。
1.ステータスで『黄色』『赤色』の設定をしている時
メニュー画面で設定できる『ステータス』が黄色または赤色のユーザーは居場所が表示されず、『プライベートなインスタンスに居る』と表示されます。
2.ユーザーが『インバイト』『インバイト+』、(一部の)『フレンド』『グループ』インスタンスに居る時
『ステータス』を青色または緑色にしているユーザーであっても、『インバイト』『インバイト+』インスタンス、それと自分のフレンドではない人が作成した『フレンド』インスタンスと自分が所属していないグループが作成した『グループ』インスタンスに居るユーザーは『プライベートなインスタンスに居る』と表示されます。
『フレンド+』『グループ+』インスタンスは上記と異なり、基本的にインスタンス作成者に関わらず入場しているユーザーの居場所が公開されるようになっています。
パーティクルライブ
パーティクル(粒子)などを用いた、VR空間上で行われるパフォーマンス
パーティクル(particle)は英語で『小片』『粒子』を意味する言葉です。
このパーティクルをVR空間上に展開した映像表現を『パーティクルライブ』と呼びます……と言いたいところですが、パーティクル以外のモノ(物体や文字など)がVR空間上に飛び交う映像表現も『パーティクルライブ』と呼んでいる事が多いです。
写真は今年(2024年)3月に開催された『Sanrio Virtual Festival 2024』に出演した約束さんのパーティクルライブの様子です。ライブ中に約束さんも説明していたのですが、光などの『パーティクル』に文字やスクリーン、スピーカーなどの『モノ(オブジェクト)』を組み合わせたスタイルのパーティクルライブとなっています。
リクイン/インバイト
日本語メニュー画面における「招待をリクエスト」「招待を送信」のこと
この夏以降から『VRChat』を始めたユーザーの方には意外に思える話かもしれませんが、『VRChat』のメニューが日本語に対応したのは今年(2024年)の5月下旬です。
そのため、昔からのユーザーを中心に翻訳される前のメニュー表記を使った説明が行われることがあります。「招待をリクエスト」「招待を送信」が「リクイン(Request Inviteの略称)」「インバイト(Invite)」と呼ばれることがあるのはそれが理由です。
同じような言葉に「ジョイン(join)」もあります。これも日本語メニューでは『(インスタンスに)入る』と表記されていますが、「ジョイン」という言い方を好む人は今でも多いように感じます。筆者もそうですし…
フルトラ
「フルボディトラッキング」の略。専用の機器を使い、腰や足なども含めた全身を(『VRChat』上で)動かせるようにすること
『VRChat』内でトラッキング(tracking)という言葉を使う時、多くの場合『ユーザーの身体の動きをセンサーで読み取り、VR上のアバターの動きに反映させること』を意味します。
Meta Quest 3やPICO 4などのVRヘッドセットにもセンサーは付いているのですが、頭と両手の計3か所の動きしか読み取ることが出来ず(「3点トラッキング」と呼ばれています)、腰や下半身などの動きをVR上に反映させることが出来ません。
そのため、腰や下半身などの動きをVRに反映するためには別売りのセンサー(モーショントラッカー)を購入する必要があります。このようなセンサーを装備し、VR上で全身が自由に動かせるようになること(またはそうなったユーザー)を『フルボディトラッキング(FullBodyTracking)』略して『フルトラ』と呼んでいます。
『バーチャルライフマガジン』ではモーショントラッカーの紹介記事を随時掲載しており、記事中では記者が実際にモーショントラッカーを装着した様子の動画も載っています。「フルトラ」でどんな動きが出来るのかの参考になれば。
用語説明は随時追加予定!
用語説明は以上となります。今回紹介した6つの項目以外にも『VRChat』の内でだけよく聞かれる“専門用語”はまだまだありますが、それらについても随時追加出来れば良いなと考えております。
読者の皆様で説明を知りたい“専門用語”がありましたら、バーチャルライフマガジンの公式DiscordサーバーやX(Twitter)アカウントなどに投稿していただけると助かります!
以前に掲載された『VRChat』初心者向け記事はこちら!
『バーチャルライフマガジン』では『VRChat』初心者向けの記事も随時掲載しています。
その中でも以下の3つの記事は(今回紹介しきれなかった部分も含め)『VRChat』上のさまざまな設定や用語について説明した内容となっています。この記事と合わせて参考にしてもらえればと思います!
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ワールドを利用するために生成された“部屋”のこと