夢のVRオーバーレイアプリ『VRHandsFrame』がリリース!VR上で翻訳・QR読み込みが瞬時にできるよ

VR史に残る一大革命です!

我々VRユーザーが夢に見た機能が遂に現実になりました。

VR空間の文字を自動翻訳したり、QRコードを読み取ったり。
わざわざ文字入力をしなくても、目で見ているものそのままをキャプチャしてくれるオーバーレイ『VRHandsFrame』がBOOTHにて無料配布中です。

導入かんたん。オーバーレイアプリなのでUnityを触る必要もなし。『VRHandsFrame』

VRオーバーレイアプリ『VRHandsFrame』の開発を行ったのはエンジニアのぶるげ(@Eureka_Works)さん。

こちらのアプリはハンドジェスチャーで画面を切り取り、写真を保存したり、画像内にある文字やQRを読み込んでくれるアプリケーションです。

オーバーレイアプリなのでVRChatを始め、様々なVRゲームやアプリで使用することが出来ます。

アプリをDLしたら起動するだけですぐに使えちゃう。
アバターに組み込んだり、Unityでギミックを導入したりする必要はありません。

世界中どこでもトラベル!ほんやくコンニャクのようなアプリ

VRゲームやアプリは海外製のものが多いのが現状。

日本語対応がされていないのは日常茶飯事だったりするわけですが、こちらのアプリを使えば言語の壁も瞬く間に消えてしまいます。

試しにVRChatにある海外のワールド『Putt Putt Pond』『VRHandsFrame』の翻訳機能を試してみましょう。

こちらはVRでゴルフが遊べるワールドなのですが、入り口にある看板の説明は全部英語で記載がされています。

英語に詳しくない人だと、これまでは1度カメラで写真を撮って、ブラウザでGoogle翻訳を立ち上げて文字を入力して…とかなりアナログな行為をしなくてはなりませんでした。

かく言う筆者も英語は疎いので、いきなり英語がバーンと掲げられている海外のゲームワールドは入り口の時点で尻込みしてしまいます。


ですがこれからはそんな心配は無用です。

ハンドジェスチャーで翻訳したい枠を囲って…


囲んだらトリガーボタンを押しましょう。

するとあら不思議!


目の前に自動翻訳された文章が出てくるではありませんか!

これはすごい!

まるでドラえもんに出てくる秘密道具、ほんやくコンニャクのようです。


一連の動作としてはこんな感じ。

翻訳が表示されたオーバーレイはグリップを押したまま手を動かすと大きくしたり小さくしたりすることが出来ます。

ページめくりをする際はグリップしながらトリガーを引けばOK。
操作はかなり直感的です。


オーバーレイは手でカメラを撮るようなポーズをしてグリップを押すと出現します。

こちらはあくまでもリアルの手の動きを読んで起動するオーバーレイ。
アバターのハンドサインではないのでご注意を。


慣れないときは実際に手でカメラのポーズを取ってからコントローラーを持つと良いかもしれません。


VIVEコントローラーならこんな感じ。


Quest2ならこんな感じでポーズを取ってみてください。

感覚としては手をひねるような感じです。

日本語→英語の翻訳も可能


もちろん英語→日本語の翻訳だけではありません。

設定から選択すれば、日本語→英語の翻訳も可能です。


試しにワールドに展示されているバーチャルライフマガジンのVRC内新聞を英語に翻訳してみましょう。


翻訳したい場所に狙いを定めて枠を出せば…


じゃーん!

一瞬で翻訳完了!

これなら海外の人も日本人のコミュニティのポスターや看板を読むことが出来るね!

対応言語は他にも中国/台湾/韓国があるので、たくさんの海外ユーザーとコミュニケーションを図ることが出来そうです。

便利なQR読み込みモード


そして『VRHandsFrame』のもう1つの目玉機能がQRコードスキャン。

先ほどと同じようにハンドサインで読み込みたいQRコードを囲むと、ブラウザにQRコードのリンク先が表示されます。


ぐいーんと囲ってトリガーを引いてスキャン。


リンク先のURLが出てくるのでトリガーを引いて選択すると…


ブラウザにリンク先のページが表示されました!

これまで個人開催のイベントや展示会、ワールドなどで外部リンクを表示させるのは難しかったのですが、こちらのQRコードスキャン機能を使えば、ワールドに特殊なギミックを仕込まなくてもその場で外部サイトへ誘導することが出来ます。

BOOTHの商品販売の導線が捗りそう。

翻訳はGoogle App Scriptに各自でサーバの設置を推奨

ちなみに翻訳機能について、初期設定ではGoogle App Script(GAS)に共通の翻訳サーバが割り当てられています。
GASは翻訳回数に制限(5000回/日)が設けられており、なおかつ1つの翻訳用サーバを利用者全員で共通で利用する形になっています。

つまり、デフォルトの状態では5000回/日の翻訳リソースをユーザー全員が共有している状態になっています。

Google App Scriptの個人用翻訳サーバを導入して設定すればこちらの問題は解決するので、面倒くさがらずに設定しておいた方が良さそうです。

一連の設定方法は全てオンラインでまとめてあるので、マニュアルを見ながら設定してみて下さい。

2045年には人類の知能を超えるコンピューターが誕生する「シンギュラリティ」(技術的特異点)が来るなんて言われていますが、翻訳システムやツールについても着実に進化を遂げているようです。

きっと言語の壁がなくなる日もすぐ近くまで来ているのかもしれませんね。

■【無料】VRHandsFrame – 視界を切り取るVRオーバーレイアプリ
https://eurekaworks.booth.pm/items/3884551
■導入マニュアル
https://eurekaworks.jp/software/vrhandsframe/manual-jp/#6