VR対談:三者三様のデザイン~それぞれが描きたい走馬灯について~

前回の記事も閲覧ありがとうございます!
今回は初の試みで3人で話してみました!
ゲストは対談させていただいたみつあみやぎこさんとだてやきやさんです!
みつあみやぎこさんTwitter
だてやきやさんTwitter
オーエンTwitter

やぎこ

この世界には何か人を動かす“熱”がありますよね。みんなで集まって何かをやろうっていうフォース活動だったり、つい最近ですとQuest対応アバターの展示即売会のクロスマーケットが開催されたりとか、思い付きでポッと出来るような規模じゃない事が行われている。
具体的にその“熱”って何なの?って、非常に抽象的なワードではありますが、体現できない何かが存在する。

だてやきや

それな。僕もVケット4のワールド紹介記事の一文に『Vケットのワールドに足を踏み入れると「何かを表現したい」「チャレンジしたい」っていう”魔法”にかかってしまう』と書いた事思い出しました。熱って表現めちゃいいですね~。

オーエン

熱ですか・・・確かに僕も熱は感じるんですけど、なんかだてやきやさんの言う「熱」とやぎこさんの言う「熱」ってちょっと違う気がしますね・・・

3人にとっての「熱」ってなんだろう?

オーエン

なんかやぎこさんの言う熱って「応援したくなる熱」で、だてやきやさんの言う熱って「自分で作りたくなる熱」みたいな印象を受けたんですけど、お二人ともどんな熱を感じたんですか?

やぎこ

応援したくなる熱、っていうのはいい表現ですね。バチャマガというコンテンツはまさに人の活動を宣伝という形で応援している訳で。だてやきやさんはどうですか?

だてやきや

VRCなにもしない人の根本は自分でこの世界を変えたいって思ったところで、僕が始めた頃のVRchatってパブリックにいる人=怖い人、悪い人ってイメージだったので、まずはそこから変えたかったんですよね。

やぎこ

世界を変えたい!僕もそのビジョンは感覚的に分かります。僕の思ってる理念としても、情報をオープンにすることでこの世界が変わるんじゃないかなという期待をもってはじめた事ですから。

オーエン

2人とも壮大だぁw

なんか僕がいろんな人から感じるのは「この世界をデザインしたい」って熱ですよね。

今まで現実とかの別レイヤーでいろんな制約の中で腕を振るえなかった、窮屈な思いをしていた人たちが、何もないところにきて自分たちの思うがままに腕を振るって一つの世界をデザインしていきたい・・・そんな風に感じている人が多い気がします。

やぎこ

それですね。みんなが何か物を作ったり、仲間を集ってイベントしたり、ワールド作ったり…。それってオーエンさんの言う世界をデザインしたいって事で、この界隈に蔓延る熱源なのかな。

オーエン

そうじゃないかなぁ・・・って思います。
まぁ、それぞれがデザインしたい世界見えてる青写真って全然違うし、人によってはそもそもそこまで考えてねーよ!って人もいると思うので、大分ざっくりとしたというか要領を得ない話ですけどねwww

そうなると、この対談ではもっとこの「デザイン」の解像度を上げてかないといけないですね?

やぎこ

なるほど。どういうデザインの世界が良いか・・・。
それを語ると3人それぞれの深層心理的なものが垣間見れそうですね。

だてやきや

垣間、で済むといいですね・・・。

オーエン

やぎこさんの深淵が覗くとき、オーエンの深淵もまたやぎこさんを覗いているのだ。

いやまぁ、そういう全体的かつ具体的な計画を話すといろんな深淵が集まってきて地獄行きになりそうなので、個人的な展望というか、「こう在りたい」レベルで話せたらいいと思います。

僕はVNOSに所属してるんですけど、VNOS内で良く言われてるのが「野武士」って単語なんですよね、この単語には色々な解釈とか想いとかあるんですけど、ある種の「在るがままに在る」みたいなそういう趣があって・・・そうなるとお二人がどう在りたくて・・・でも実際はどう在るのかな、そこをどう向き合ってるかとかは気になりますよね・・・大分抽象的な質問で申し訳ないんですが。

やぎこ

デザイン図を公開してしまうと色々誤解があるでしょうから・・・。どういうスタンスでこの世界を突っ走っていくかみたいなのを話しましょうか。

だてさんは何かありますか?

だてやきや

どうって言われても・・・とにかくなにもしたくないんだよな。

やぎこ

“なにもしない人”という当初のスタイルから全くぶれてなくてつよい。

オーエン

いやまぁ、何もしないっていうのはスタンスから生まれる結論ですからね・・・どういうスタンスを通して「なにもしない」にたどり着いたんですかね?

だてやきや

周りが普通に出来ている事が僕には全く出来なくて、半ば逆ギレみたいに「じゃあもうなにもしないわ!お前らで勝手にやってくれ!!」って。そんな感じです。

やぎこ

だてさんはスタンスがそのまま生きざまになっているので分かりやすいですね。

僕はどうだろう・・・。僕はプロセスありきでの活動だからスタンスって何?って言われるとパッと出てこなくて難しいですね。
今これが必要であろうからこういう媒体でこういう活動をしよう、みたいなロジカルでやってるので、それが生きざまか?って言うと違うし。

スタンスかぁ・・・。

だてやきや

スタンスがどうこうより、そもそも立ってるスタートラインが違うような印象を受けましたね。バーチャルライフマガジンと個人のみつあみやぎこってそれぞれTwitterアカウント分けてるじゃないですか。それが物語ってる気がする。

やぎこ

『みつあみやぎこ』と『バーチャルライフマガジン』は別物ですからね。
僕個人の生きざまがバーチャルライフマガジンに反映されてるわけじゃなくて、そこは区切りを付けているので。
そう考えると今だてやきやさんが仰った視点って面白い考察点になるなって思いますね。
結構スタンスありきで活動をする人って個人と活動を分離してなくて、割とロジカルに取り組もうとしてる人は個人と活動を分離してるからTwitterアカウントも当然分離してて。

どっちが良いとか悪いとかいう話ではなくて、そういう観点からも活動のスタートラインとかスタンスとかが分かるかも。

オーエン

たしかに・・・僕は自分のスタンスがそのまま反映されている活動をしているので、アカウントは分けてないですもんね。
なんかそういう「分けていく」っていうのはスタンスの一つですよね、僕も自分の主義とロジックを分けてロジックを優先したりしてますし、そこをシビアに見るし、理想も見るのがスタンスの一つですし・・・

そういう分けるも自分と世界についてかかわり方のデザインですよね。

やぎこ

あっ、なるほど!それが僕のスタンスであり世界についての関わり方であると・・・引き出すのが上手いですね。確かに・・・分けていく。うーん、そうですね。僕は個人と活動は分けたいかな。

だてやきや

僕が気を付けてた事でもあるんですけど、多分「バーチャルライフマガジン」のTwitterアカウントで「みつあみやぎこ」のツイートをするのは『ノイズ』になっちゃうんですよね。

やぎこ

そうですね。これに関して言うとスタンスがそのまま生きざまになってる人っていうのはパフォーマー気質であるのかなと。
そこの自分のスタンスを分かって行動できる人が強いのかなと思いますね。
逆にそこがわからないまま動いてしまうと自分の発信したいデザインとオーディエンスの反応との乖離の葛藤に苛まされてしまうのかな。

オーエン

僕はパフォーマーだった?(そんなわけはないはずwww)
確かに自分のスタンスが分かってて行動できる人はぶれないですからね、どんなに環境が変わってもそれに従ってブレずに行動できますし、多少の衝撃ではぐらつかないです。
実際やぎこさんの仰るような葛藤に悩まされてる方って散見されますよね。

だてやきやさんはどうなんでしょう?「お前ら勝手にやってくれ」ってそれってある種の自棄というか、アウトプットされた結果であって、在りたい姿と現状との乖離から産まれた言葉じゃないですか・・・スタンスとしてはどう在りたかったんでしょう?

だてやきや

スタンスとしてはやっぱり「神になりたい」がある気がするんですが、あくまでそれは”なにもしない”に繋がった複数の内の一本であって、例えば「僕は農家の家系で農家の血筋なんだ」って言っても父方母方含めても先祖ってめっちゃいるし、農家っていうのはその数ある先祖の血筋からの一本で、自分は農家の家系だって言い切ると、その他の先祖の存在を無かった事にしちゃうじゃないですか。

オーエン

あー確かにそうですね。
なんか大分やってることと離れててピンときにくいですけど、要するに「何も捨てたくない」とかそういう感じですかね?
大分危うい諸刃のような気がして的を得ているか自信がないですが・・・

やぎこ

スタンスを生きざまにするって言葉に表現するとチープになるっていうか、色々な人生観とか経験とか信念とかが絡み合っての結果だから言語化できないものではあると思いますけど。

オーエン

そうですよね・・・ある種無理があるし、この対談内で出る答えでもないですよね・・・
実際僕とかかなり年単位の前から考えたりした話です・・・
ただまぁ、そういうスタンスがあるから今の活動や行動をちゃんとデザインできてるんだと思いますし・・・・

だてやきや

僕らってまだその中を走ってる途中では・・・?

オーエン

そうですねwww
こういうのの結論とかは後々の考察勢とかに任せればいい話ですし、僕等はただただ走り抜けるしかないんですよね血反吐吐きながらでもなんでも。

やぎこ

考察勢いるのか・・・?でもそうですね、僕らのやってることって今説明しろって言われても説明突かないことがあったりして、のちのちの歴史を振り返ることによって『こうだったよね』って答えのようなものが後から出てくるのかな。
死に際に今までの人生の歴史が走馬灯のように流れてきて結論が出るみたいな。

オーエン

あぁ・・・そういう人生を送りたいですね・・・
最後に 「でも、悪くなかったな」 で終われる人生。

だてやきや

「わが生涯に一片の悔いなし」バァーーーーン

やぎこ

「人生って概ねそういうものよね」みたいな

オーエン

(無言でうなずく)