
バーチャルライフマガジンが独自に実施している調査『メタバース大規模調査』では、メタバースの世界を楽しむ皆様の年代や環境、ニーズや経済力など、多角的な質問に回答を頂き、皆様に共有する事を目的としております。
本調査は、SHOGO様が過去に実施した、『VRChat』利用者動向についての調査である『VRC調査』を引き継いだものです。ここから更に詳しく、“いま個人法人が知りたいこと”へフォーカスした調査を実施しました。
目次
ついに第3回! 『メタバース大規模調査』1次レポートを公開
2025年10月に実施された“第3回”の『メタバース大規模調査』。少しずつ調査項目を変更しながらも、着実に回を重ねることができました。今回の有効回答件数は286件でした。数多くの項目にも関わらずご協力いただき、誠にありがとうございました!
詳しい分析結果は以下のリンクをご覧ください。
恒例となりましたが、まずは単純集計として1次レポートをお届けします。2次レポートはクロス集計を予定しておりますのでお楽しみに! 質問項目が膨大であるため、内容だけでも179ページに及びますので、本稿では傾向をピックアップしてまとめてみました。
1] 調査概要

第1回から調査の概要に大きな変化はありません。一部の調査項目では、回答が分散しすぎてしまったり、逆により詳細な段階が必要であったりしたことから、統廃合されたものがあります。
また、新設された項目もありますが、全体として調査の精度をより向上させるための見直しによるものです。
2] メタバースの利用 基礎情報

メタバース利用者の年代は30代前半が最多で、男性の割合が高い傾向にあり、これまでと同様の結果となりました。
会社員層が厚く、年齢層と比較しても不自然ではありません。相変わらずVRChatがメインの利用プラットフォームではありますが、より集中しているようです。
二週間の間における利用時間の長さは、長短どの選択肢も割合として横ばいの結果となり、ライトユーザとヘビーユーザが同程度に混在していることがわかります。
3] 情報接触・SNS・信頼

メタバースに触れたきっかけはYouTube等の動画が最多となり前回のSNSと順位が逆転しました。割合は僅差ですが、この1年におけるSNS(特にX)を取り巻く環境変化が大きかったことや、YouTubeショートの台頭、インフルエンサーが制作する動画での流入構造が珍しいものではなくなったことなどが考えられます。
SNSはXとDiscordの利用者層の厚さが特に顕著です。一般的にはメジャーと思われるTikTokやInstagramといったサービスの割合が低いことは、多くのユーザにとっても体感的に納得感のある結果ではないでしょうか。
信頼できる情報はどこにあるかという問いに「信頼していない」という回答が高くなりましたが、これは「まず疑って自分で調査する」という行動を取ることを以てこの選択肢としたとも考えられます。
4] 利用目的・環境(デバイス/プレイ時間帯)

メタバースの利用目的は交流が最多となりました。前回は「メタバースを始めた目的」という質問で同様の調査を行いましたが、その際には「様々な世界へ行くこと」が最多であり、交流は次点でした。
比較するにはやや正確性に欠けますが、VRChatにおいて短時間で自動的に対話するユーザが入れ替わるようなシステムのワールドが複数生まれており、イベント等での交流が盛んになってきていることが窺えます。
利用環境や時間帯には大きな変化が見られず、PC+HMDで22~24時に楽しむ人が多いようです。
5] 経済圏(支出の変化/購買カテゴリ)

買い物内容の傾向としては大きな変化が無かったものの、全体的な購買量は増加傾向にあるようです。ユーザー数やアバター等のデジタル商品が純粋に増加した結果が反映されたものと見て、まず間違いないでしょう。
この結果は例年続いた傾向であり、市場の素直な拡大として喜べる結果かもしれません。
6] イベント・交流(個人/グループ/企業)


2023年、2024年では“新たな出会い”を求める動機が最多でした。今回の調査では“興味あるテーマ”を目的にしてイベントへ参加する率が逆転する形となり、ユーザーの動向に変化が生じている可能性を示唆しています。
個人・企業の主催の違いに関わらず、イベントへの参加頻度や方法、内容への興味の分類などについては大きな変化は無いようです。
7] 世界の利用(場所選び/散策/広告)

ワールドに求めるものや探し方など、総合的に大きな変化は見られません。
“場所選びの基準”の項目では、初回の2023年から追いかけると「特に目的はない」の回答率が少しずつ減少しており、傾向としてユーザーの活動意図が強まっているのかもしれません。
8] アバター利用(消費/改変)


アバターや衣服、装飾品に関する調査の質問内容に変更がありました。このことで単純な比較はできませんが、全体としては2023年の調査から、ひとつのアバターや服装を使い続ける人と、圧倒的に多くの種類を持つ人とで、同程度に回答割合が分かれるという結果が出ていました。
衣服などの所持数に比例して割合が変化するのではなく、少ないか多量かという両極端な結果です。
その上で、1ヶ月あたりの購入総額は年々増加傾向にあります。単純なユーザー数増加にとどまらず、買い物の単価や数も大きくなっている傾向にあると言えそうです。
9] メタバースと現実(アイデンティティ/恋愛/開示・リスク認知)


高い男性ユーザー割合の中で、女性型アバターの利用率が高いという傾向に大きな変化は起こっていません。構成比も例年通りで、新たなユーザーが増加し続けていたとしても、この点については影響が少ないものと考えられます。
性自認だけではなく、ファッションや行動、恋愛体験といった要素についても、一定の傾向性が維持されています。
10] 総合評価(満足度)

質問に具体性を持たせず、敢えて“今のメタバース”への採点を、回答者の主観に任せてお答えいただきました。最多、平均、中央値ともに近く高い値にまとまっており、総合的には高い満足度を得ているユーザーが多いものと想像できます。
また、0~50点を合計しても10%程度で推移しており、ポジティブ寄りの正規分布状の結果となりました。あいまいさの大きい設問ではありますが、現状への満足感と、未来への期待感の混ざった回答だったのではないでしょうか。
今後の調査について

本調査は今後も同様の調査を継続させ、経過観察を通して、より効果が得られることを目指しています。また、調査において不備不足のあった場合は修正を行う他、作成されるレポートも同様に不備不足や分析方法について改修を進め、実態や時代の流れに合わせた項目へと改善を行います。
1次レポートへのコメント

今回で3回目、いつもありがとうございます。
経済へポジティブな効果も見れて良かったです!
最近は若い方も増えてる印象だし、来年も引き続き調査よろしくお願いしまーす!

継続は力、色々変化しているように見えて実際はどうなのか? どう変わっているのか?
毎年の調査でみんなの手がかりになればと思います。
謝辞
本企画を実施する上で様々な方にご協力を頂きました。
特にアンケート項目作成にあたりアドバイスをくださいました新清士教授(デジタルハリウッド大学大学院教授)へ特別な感謝を申し上げます。
また、この度の調査にご回答頂きました286名の皆様におかれましては、長大な設問へご協力いただき、誠にありがとうございます。
そして、設問の素案作成など主な企画者として多大なる協力いただいたトータさん・シノシノさん、他各団体の方々に厚く御礼を申し上げます。
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