VR×マーダーミステリー 物語に入り込む新しい『体験型ミステリー小説』

プレイヤー同士で話し合いながら一緒に殺人事件を推理していく…体験するミステリー小説『マーダーミステリー』。アナログゲーム界隈で人気急上昇の新しい体験型ゲームがVRChatの世界で遊ぶことが出来ます!

そんなマーダーミステリーの魅力や、マーダーミステリーをVRChatの中で遊ぶことの利点などを『バーチャルマーダーミステリー団体 イマーシブクラウド』のメンバー、おひげさんとオーエンさんに伺いました。

マーダーミステリーとは…?

みつあみ

さっそくなんですけれども、マーダーミステリーとはどういったものになりますか?

おひげさん

マーダーミステリーとは『体験する推理小説』と我々はそう呼んでるんですけど、ざっくり説明すると物語の登場人物の1人になって、その物語で起きる事件の真相をみんなで究明する…というゲームになります。

みつあみ

いわゆるTRPG(テーブルトークRPG)みたいな…

おひげさん

イメージ的にはちょっと近いかな。物語に入り込む感じというのは近いものがあるかと思います。

VRとマーダーミステリーの親和性

オーエンさん

没入感が強いので、ロールプレイが苦手な人でも気づいたらそのキャラに入り込むというか…まぁ、入り込むとはちょっと違うんですよね。そのキャラクターのバックボーンと、そのプレイヤーの人格っていうのが合わさった独特の、〇〇さんのキャラクターみたいなのが出来上がっていて、自然にロールプレイと呼ばれるようなものになっていくっていうのがこのゲームの魅力なのかなと思います。

おひげさん

もともとそれって現実世界でパーティーゲームとしてやられているものなんですね。それでもすごく没入感が凄くて、物語に入り込む感じと言うか…。

これってVRでのその没入感、っていうのと重なるんじゃないかなと、すごく思っていて。

もうみなさんVRChatやってる方って知ってるじゃないですか。その没入感のすごさ。入り浸ることの楽しさ。…これがね、すごく相性がいいと思ったんですよ。

みつあみ

没入感がVRChatの中でやるって事のメリットと言う事ですね。

オーエンさん

そうですね、その他にもやっぱりマーダーミステリーと言うのはリアルでもたくさん、シンジュクジンチさんだとかラビットホールさんだとか、色々な店舗があるんですけれども、やはり東京の方に集中していて、プレイヤー人口というのも今のところは東京の方に偏りがあるんじゃないかと。

地方に人を集めるのは大変ということもありまして、オンラインでやることによりプレイヤーを集めやすい。小物とか没入感とかいうのもVRで解決できる。そういう実利的な所もVRChatでやる意味なのかなと。

また、VRChatの中でも『これをプレイする』というメイン的なコンテンツがあるとやっぱり入りやすいですし、プレイヤーの定着もしやすいと思うんですよね。そういったVRChatやVR SNSをこの世の中に広めていくっていう意味でも、マーダーミステリーをこの中でやる意味があるのかなっていう風に僕は考えています。

みつあみ

そうですね。VRChatって、VRChatっていう空間があって、その中で何をやるかっていうのは決まってないんですよね。なのでVRの強みを生かした企画っていう事でマーダーミステリーはすごく面白いなって思います。

おひげさん

先ほども何度も言ってますが『没入感』という話になると、現実では出来ないことがバーチャルなら可能っていう可能性が色々考えられると思うんですよね。超現実と言うか。

言ってしまえばパーティクルとかで光をファーって出したり出来るわけじゃないですか。現実では無い表現を比較的簡単に出来てしまう。

みつあみ

僕も何個かストーリーを体験させてもらったんですが、VRChat上でマーダーミステリーをやると空間があるじゃないですか。こうして目の前に協会があったりとか、目の前に死体が転がってたりとかね。

そういうのが面白いですよね。

おひげさん

そうなんですよ。なかなかね、現実でやるとね、じゃあ死体どうすんだよとか、協会って…みたいな話になっちゃうんですよ。

オーエンさん

現実だとこんな協会建てれねぇもんなぁ、1本のシナリオに…。

今後の活動について

みつあみ

今後マーダーミステリーの運営をしていくにあたって、こういう事をしていきたいとか、こういう事を目指してるとかってありますか?

おひげさん

そうですね。イベントとしてやってみたいなっていうのはVRChatの話で言うならば、いろんな方がいろんなワールド作られてるではないですか。そんな方たちとコラボレーション出来たら楽しいんじゃないかな~と思っていて。

オーエンさん

いつも行ってたあのワールドが…!とか、あの集会所で事件が…!とか。

みつあみ

あ~!それは面白そう!

おひげさん

あとはね、バーチャルでのマーダーミステリーっていうのをバーチャルを知らない人にも分かってほしいなと思っていて。バーチャルマーダーミステリー体験会みたいなのを、どこか場所を借りてやれたら素敵だなぁと思って。

VR機器を用意すれば出来るわけじゃないですか。そうしたらコンテンツとデバイスの紹介が一度に出来るんじゃないかなと。

クラウドファンディング&書下ろしシナリオについて

おひげさん

2020年2月15日、我々はクラウドファンディングを開始いたしました!

…なんのクラウドファンディングだっていうと、シナリオ制作のためのクラウドファンディングになります。

マーダーミステリーとVR SNSの面白さをいろんな人たちに伝えたい。そのための企画として、マーダーミステリーをプロでやられているマーダーミステリー作家さんにシナリオを書き下ろしてもらって、そのシナリオを楽しめる場所を作ろうという。

で、どういう方が書いてくれるかと言うとですね。シンジュクジンチというマーダーミステリー専門店で作品を提供している『ぺよん潤』さんという方がいらっしゃいます。脱出ゲームとかリアルの謎解きイベント、ドラマの謎解きのシナリオを依頼されることもあるみたいです。

クラウドファンディングにご資金を提供して頂いた方に、シナリオのプレイ権みたいな形でリターンをお返しすることが出来るかなと思っています。

オーエンさん

やっぱり、良いシナリオとか良いコンテンツでVRChatとかVR SNSにいっぱい人の目が向いてくれて、我々の魅力とかにも気づいてくれるようになると思うんですよね。

なので、そういう意味も込めてこのVR SNSを盛り上げたいという意味でもやはりご協力いただけたらなと言う風に私は考えております。

みつあみ

本当にね、マーダーミステリーは僕も体験してすごく面白かったので。遊んでくれることがね、マーダーミステリーもそうですし、VR SNSの盛り上がりにつながると思うのでね。是非気になった方は遊んでみてください!



現在体験できるシナリオはこちら!↓(2/15 時点)

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