VRChatでプレイできる大人気リズムゲーム『RESONARK』を出発点とするアバター『シアン』が3月23日(土)に『sep-neko-ya』から発売。
BOOTHでは、発売前にもかかわらず記事公開時点で1000を超える「スキ!」が付けられていて、注目度の高さが伺えます。これを読んでいる読者の中にもお迎えを検討している方も多いはず。
今回はアバターレビューとインタビューで『シアン』ちゃんの魅力をたっぷりお届け!前から気になっていた方も、初めて知った方も、これを読めばかわいいだけじゃない『シアン』ちゃんの魅力とこだわりの凄さに圧倒されること間違いなしです!
目次
『RESONARK』の世界観を出発点とするアバター『シアン』
今回発売される『シアン』は、『ホノカ』を制作したseptem47さんと有坂みとさんに加え、ロゴなどのグラフィックデザインをなるかさんが新たに担当。この3名が中心となって制作されています。
まずはディテールをチェック!
それでは早速アバターを紹介していきましょう。
『シアン』は、『RESONARK 4』の世界観を出発点に、アンティーク×SFをコンセプトに制作されたアバターです。全体のシルエットはノースリーブのシャツに直線的なシルエットのロングスカートで気品を感じるたたずまい。
スカートに描かれたバラの模様が、シンプルな衣装のアクセントに。
腰周りのベルトや、革のポシェットについたロゴ入りのタグがSFを感じさせるポイント。一見アンティークなシルエットのローファーも、よく見ると靴底がブーツのようになっていて少し武骨な感じがテック感を醸し出します。
エクスプレッションメニューからは衣装の着脱ギミックを完備。ロングスカートを脱ぐとすらりとしたシルエットで、細めの足のラインがよく見えてまた違った雰囲気になります。
後ろからのルックスもバツグン!ポニテ好きじゃなくても虜になっちゃう!?
少し赤みがかった白髪にワンポイントの赤いバラが気品を感じさせます。くるんとしたサイドへアーもとってもキュート!
後ろから見るとセーラー服みたいに見える襟が、シックな衣装の中に少女のような雰囲気を感じさせます。ふんわりした感じでまとめあげられている長めのポニーテールも毛束の動きに立体感があってついつい触りたくなってしまいます。
このポニーテール、静止状態もキレイなのですが、動いた時の毛束の揺れ方がとってもキレイなので、サンプルを着てみたらぜひ後ろの髪の揺れにも注目してみてください!
見た人を虜にしてしまう魅惑のポニーテールがそこにあるはずです!
クールさと無邪気さを兼ね備えた多彩な表情
白髪に赤目という、クールな雰囲気を漂わせつつも、豊かな表情がかわいい!エクスプレッションメニューから表情固定も可能なので、写真撮影の際に便利です。表情に連動して耳やしっぽが動くのも感情表現豊かでかわいいポイントです!
アナザーカラーも同梱!素体は『真冬』と共通なので、改変もしやすい!
『シアン』には、デフォルトのカラーに加え、2色の色違い版も同梱。さらに、PC版は有坂みとさんが制作したアバター『真冬』と共通の素体を使用しています。
『真冬』対応衣装にお着換えしたり、『真冬』ちゃんの衣装と交換したりもできるかも!?衣装改変用に素体を縮小させるシェイプキーが付いているので、改変がしやすいのも魅力です。
QuestやPICO4単体に対応したMobile版は、驚異の1万ポリゴン以下。それでも変わらないかわいさ
こちらの写真、片方がPC版で、もう片方が軽量化を施されたMobile版ですが、どちらがMobile版か分かりますか?
Mobile版は、ポリゴン数やメッシュ・マテリアル数など徹底的に軽量化されていて、ポリゴン数は驚きの1万以下。
AndroidプラットフォームにおけるパフォーマンスランクがGoodに収められているので、Quest、PICO4単体ユーザーだけじゃなく、Androidスマホ版で楽しむユーザーでも負荷を気にせずに使うことができます。
衣装の着脱ギミックや素体がないとはいえ、この見た目を維持したままPC版の約10分の1のポリゴンに減らされているなんて信じられません!
ちなみに正解は、左がMobile版、右がPC版です。皆さんはすぐにわかりましたか?
また、PC版にはVRM版モデルもあるので、VRMに対応したプラットフォームや各種アプリなどでも使うことができます。
『シアン』ちゃんの魅力を写真でお届け!
いろんなワールドで写真映えするので、ワールド巡りで写真撮影が楽しい!
アンティークかつSFというコンセプトは様々なワールドと相性が良く、可愛さを引き出すことができます。ワールド巡りがより楽しくなりそうですね!
■撮影ワールド
ワールド名:Kurotori Photo Studio[WIP] 製作者:kurotori
https://vrchat.com/home/world/wrld_5f9ac409-3459-4254-98fb-66c5cbdc23ac
ワールド名:RE˸Grus Story 製作者:ココマニュビー『NewBe』
https://vrchat.com/home/world/wrld_af4e67ae-bb39-48c1-acc9-ab98cd59c5d5
ワールド名:Garden of Nemophila 製作者:wata_pj
https://vrchat.com/home/world/wrld_f00dc7f5-07e7-4776-aa7b-73e06929b90d
らんさん(@ran_3vrc)
バーチャルライフマガジンでライターとして記事執筆中。
楽しいことを探しています!
試着ワールドも公開予定!
ここまで読んで、気になったけどまずは試着から……と思ったあなたに朗報!サンプルアバターが設置された試着ワールドは3/19(火)に公開されたので、発売前にお試しすることができます!
写真で伝えきれない魅力とこだわりをインタビューでお届け!
たっぷりのお写真で『シアン』ちゃんの魅力をお伝えしてきましたが、まだまだこれだけではありません。ここからは制作者のseptem47さんと有坂みとさんをお迎えして、写真ではお伝えしきれないこだわりなどを伺いました!
制作の経緯について
――まず『RESONARK』っていうリズムゲームを出発点に、アバターを作ろうとしたきっかけからお伺いしたいです。
『RESONARK』にはライブモードっていう、自分のプレイを動画で簡単にキャプチャーできるモードがあって、アバターで楽しくリズムゲームを遊ぶ様子を、X(Twitter)などに簡単に投稿できるようになったんです。
でもそれだけだったら、「撮れる機能はあるけど、撮りたいアバターがない」っていう人を、カバーしきれないないじゃないですか。
なのでワールドにかわいくて世界観に合ったアバターがいて、そのアバターになってプレイする、それを動画に撮って投稿するっていうところまで含めて、ゲームワールドの体験にしたいなと思ったのがアバター制作のきっかけになりました。
『キャラクター』として見られないための余韻を持たせた設定
――『ホノカ』や『シアン』を作るにあたって、難しかったところとか大変なところとかっていうのはありますか。
ちょっと逆説的なんですけど、アバターって自分を表現するものなので、個人的にはゲームのキャラクターのように明確なバックグラウンドや性格を持っているキャラはアバターとして見ることが難しいのではないかと思っています。
なので、『ホノカ』や『シアン』はあくまで「ゲームワールドを出発点とするアバター」であって、「ゲームのキャラクター」ではないっていう意識を開発の中でも持っていかないといけないし、ユーザーさんにもきちんとお伝えしないといけない。それがとても大変でした。
ありがたいことに、前作の『ホノカ』は、多くのユーザーさんに自分のアバターとして使ってもらうことができたので、本当によかったなって思います。
軽量化と見た目を両立させたMobile版
――Mobile版(Quest版)はかなり軽量化されていて、Android(Quest)プラットフォームのパフォーマンスランクをGoodに抑えられているのは、かなりのこだわりを感じます。
ゲーミングPCに比べると、MetaQuestスタンドアローンって性能に制約があるので、パフォーマンスランクGoodにこだわりました。
『ホノカ』のQuest版(Mobile版)のパフォーマンスランクがGoodだったのが好評だったので『シアン』でも、Goodにしたいという話を有坂みとさんとしました。
ただ、前作の『ホノカ』は髪がそんなに長くなかったのに対して、『シアン』は結構腕とかも出てるし、髪も長いのでポリゴンの削減は大変でした。
なるべくPC版のルックと近くするために顔や前髪、手など、削りたくない部分は極力削らないようになんとか1万ポリゴン以下に収めました。
小物や衣装等の厚みや裏面の表現などは特にポリゴンを多く費やしてしまうので、Mobile版では多くのオブジェクトの厚みを無くしてポリゴンを節約しています。ただペラペラ感が出てしまうので、気付かれないようMobile版は特別に見え方を調整しています。
正直1万ポリゴンは無理かと思うくらい大変でしたけど、何とか収まってよかった……。
――Unityで並べてみても一見どちらがMobile版か分からないくらいクオリティが高くてびっくりしました。ユーザーさんにもぜひご自身の目で確かめてみてほしいですね!
アンティークとSFが喧嘩しないデザインと、アバターの命ともいわれる顔の造形に込められたこだわり
――『シアン』のモデル制作に関して、キャラクターデザインやモデリングに関してどういったところに特にこだわりを持って作られたんでしょうか?
キャラクターデザインについてはseptem47さんから『SF』だったり、『白髪×赤目』はどうかとか、いろいろ設定みたいなのをいただいて、そこからデザインに落としました。
ただ絵にするのが結構難しくて、特にキーワードの『SF』と『ドレス』を組み合わせるのに難航しました。ドレスって結構ふりふり多めで、どっちかっていうとファンタジー系の雰囲気になりがちなところが『SF』っていうテーマと喧嘩しちゃう部分でもあって難しかったです。
最終的には直線的なスカートっていう感じでうまくまとめられたかなって思います。
モデリングに関しては、VRChatのアバターって顔が大事、顔が可愛かったら正義みたいな所があると思っていて。
逆に言うと顔の造形が良くないと使ってもらえないかなと思っているので、顔は本当にたくさんたくさん修正を重ねて作りました。
septem47さんに「こっちの顔の造形の方がいいと思うんですけど、どうですか」って言ったら、「みとさんがそう言うなら」みたいな感じで、僕がいいなって思う顔を作らせてもらえたなって思います。
――前作の『ホノカ』から意識して作られた共通点はありますか?
『RESONARK 4』のSFの世界観が出発点となるので、SFという要素を共通点として持たせました。
みとさんはモデルの造形で、意識してSF要素を持たせた部分はありますか?
そうですね。結構現実の手袋って、ひらひらしてたり、フリルがついてたりすると思うんですけど、そういうファンタジーというか、非SF的な要素を排除して、直線的で機械的なラインを取り入れたりとか。
あと、黒いスカートもフリルって感じじゃなくて直線的なところとか、ロゴがついてるタグとかにSFが出てるかな、っていうところです。
全面的に出てる訳じゃないですが、所々にSFを感じられるように制作しました。
――『シアン』についている十字の星型の髪飾りとか、『ホノカ』にも似たような形のアクセサリーが付いていたりしますが、そのあたりも共通点として持たせたりしているんですか。
そこは連作だから共通点持たせたっていうわけじゃなくて、単純に僕がモチーフとして星みたいなマークが好きで、他の僕のアバターにも結構星形のものを入れがちなので、今回ちょっと手癖で入れちゃったみたいな。
――有坂みとさんが作るアバターとしての共通点みたいな感じなんですね。
そうですね。うちのアバターを使ってくれている方の中には、「これ有坂のモデルなんじゃね」みたいな感じでわかってくれる方もいるかもしれないですね。
『ホノカ』との違いでもある、ついつい触りたくなる『ケモ耳』
――逆に『ホノカ』と違いを持たせたところはありますか?
『ホノカ』にはケモ耳としっぽがなかったので、『シアン』にはケモ耳としっぽを入れて違いを持たせています。
ケモ耳とかしっぽとかの揺れ方、ケモ耳の角度はかなり相談を重ねて作りました。揺れたときのプルプル感は結構僕も気に入っているので、ぜひケモ耳をプルプルしてみてほしいです。
髪もそうなんですけど、ケモ耳も結構意識して触る人が多い部分だと思っています。ケモ耳をふわふわってしたときに気持ち良かったら、嬉しくなりますよね。なので、触れた感じを大事にしたいなと思って、ケモ耳やしっぽの揺れ方にもこだわりました。
『シアン』には『ホノカ』との共通点はありつつも、また違った魅力や可愛さがあります。これを読んで『シアン』を知った方はもちろん、『ホノカ』が好きな方も『シアン』を気に入ってもらえたら嬉しいです。
いかがでしたでしょうか?septem47さんと有坂みとさん、なるかさんのこだわりがたくさん詰まった『シアン』ちゃんは、4月2日(火)まで発売を記念したセールを実施中。通常より600円引きで入手できます!
これを読んで気になった方は、お得なこの機会にぜひお迎えしてみてください!
■価格(4/2までは右側の価格)
PC版: 5,800円 → 5,200円
Mobile版: 3,800円 → 3,200円
PC & Mobile版: 8,500円 → 7,900円
■ PC版, Mobile版 共通の仕様
◇ Unity2022.3.6f1 セットアップ済
◇ SDK3, PhysBone, フルボディトラッキング, リップシンク対応
◇ 表情作成 & 改変用シェイプキー付属
◇ FBXファイル同梱
◇ テクスチャPNGファイル同梱
◇ テクスチャPSDファイル同梱
◇ Blendファイル同梱 (Blender 3.6.7 にて作成)
■ PC版の仕様
◇ lilToonシェーダーでのセットアップ済
◇ VRMファイル同梱 (Unity2019.4.31f1 UniVRM-0.94.0_fd33にて作成)
◇ ポリゴン数: 96073
◇ Skinned Mesh Renderer数: 22
◇ Material Slot数: 26
■ Mobile版の仕様
◇ VRChat SDK付属シェーダーでのセットアップ済
◇ ポリゴン数: 9998
◇ Skinned Mesh Renderer数: 1
◇ Material Slot数: 1
■ 制作メンバー
キャラクターデザイン & モデリング: 有坂みと (Arisaka Mito)
ロゴ & グラフィックデザイン: なるか (naruka_ruka)
VRMセットアップ & データチェック: Poppo
ディレクション: septem47
また、『シアン』に続いて新作のワールド『RESONARK 4 ELVES Part.2 Raylight』も4月に公開予定。こちらもぜひお見逃しなく!
2人が出会ったきっかけは『リア-アリス』!?インタビューはまだまだ続きます!
記事に収まらなかったこだわりや、2人が出会ったきっかけなどを伺ったインタビューはまだまだ続きます!これを読んで気になった方も、すでにお迎えを決めた方も、『シアン』の解像度がより高くなる必見の内容です!
インタビューの続きはこちら!
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『RESONARK(レゾナーク)』は「演奏によって変化する演出とステージ」を通して、深く音楽を楽しむことができるリズムゲームです。両手に持ったコントローラーでタイミングを合わせて6本の糸に触れたり、拍手をしたりして演奏を行います。VRChatのワールドとして公開されているだけでなく、Steam版の『RESONARK X』、Meta Quest Storeで公開されている『RESONARK X LITE』もあります。
昨年公開のVRChatワールド『RESONARK 4 ELVES Part․1 Moonlight』では、ゲームの世界観を出発点としたアバター『ホノカ』が公開されました。