【ClusTimes】cluster艦隊戦「Feindliche Flotte Zwei」の遊び方(戦術編)

※本記事は「ClusTimes」に2024年10月14日に掲載された記事の二次転載です。

ClusTimesをご愛読いただいているユーザー様方、毎日クラスタってますか? ClusTimes編集長のびすまるく びすまるくです! 前回までにcluster艦隊戦「Feindliche Flotte Zwei」の遊び方(艦長編)と、cluster艦隊戦「Feindliche Flotte Zwei」の遊び方(砲手編)の記事を紹介させて頂き、これで艦長と砲手の両方が簡単に楽しめるようになりました!

そしてcluster艦隊戦を楽しむために、あともう一つ重要なことを記事にしなければなりません。それは戦術に関するお話です。艦隊戦で遊んでいると、勝つ時もあれば負ける時もあります。いつも楽しいのですが、やはり負けると悔しいですよね。そして何故勝てたのか? 何故負けたのか? と自分なりに考察してみると、色々と面白いことが分かってきました。

それを基礎戦術に取り入れて対戦してみると、驚くほど勝率が上がりました。今回はその基礎戦術について記事にしていきます!

全戦艦に共通する利点と欠点を把握する

戦術を考える前に戦艦の性能を把握しなければいけません。しかし、6海軍12隻もの戦艦の性能を間違いなく把握するのは難しいものです。ならば全戦艦の構造上の特徴を把握すれば自ずと利点と欠点が見えてきます。まずは速度面で考えてみましょう。下の画像にあるドイツ海軍とイギリス海軍の戦艦を例に見てみるとよく分かります。

速度面の利点と欠点

人類が作り出した全ての乗り物は前方に速く、後方に遅いと言えます。何故なら人間の視界は前方を認識しやすいような構造をしているためです。そして戦艦もその例にもれず、前進に最高速度が発揮できるのに対して、後進速度は15ノット前後が限界です。これは前方に対して機動力があるという利点、後方には機動力があまりないという欠点があります。

砲撃面の利点と欠点

下の画像を見てもらうと分かるように、全ての戦艦の主砲塔が艦体側面を向いています。例に挙げている、イギリス海軍とドイツ海軍に関わらず、全ての海軍、全ての戦艦が艦体側面に主砲塔を向けると全火力を確実に発揮できる構造になっています。

そして殆どの戦艦は、艦体中央部に艦橋や煙突の構造物が設置されていて、その前後に主砲塔が振り分けられています。その他にイギリス海軍のネルソン級の主砲塔は前方に全て装備されていて、前方に全火力を発揮できるように見えますが、ネルソン級の第3主砲塔は第2主砲塔が障害物になって、長距離でない限り前方に発砲できません。このことを踏まえると、全ての戦艦が殆どの状況で前方に全火力が発揮できないということです。

まとめると、全ての戦艦が艦体側面を向けると全火力を発揮できるという利点があり、全ての戦艦が前後方向に全火力を向けられないという欠点があるということです。

利点と欠点を最大限に引き出す丁字戦法!

速度と砲撃の利点と欠点を解説しましたので、次はそれに基づいた戦術の組み立てを行います。自艦は速度と砲撃の利点を活かしつつ、敵艦は速度と砲撃の欠点を抱えた状態で戦闘に入るのが理想となります。そして、その理想的な戦術が下の画像にある丁字戦法です。この丁字戦法を用いた丁字戦に持ち込むことができれば、かなり有利な戦いにすることができます。画像の説明にあるように、味方艦隊は敵艦に側面を向けることで全ての主砲が発砲可能となり、敵艦隊は前方の主砲塔のみの使用を強制させられ、火力に大きな差を生むことになります。

機動力においても有利な面が大きく、敵艦隊は前方進路が塞がれて、艦隊は後退でしか展開できなくなります。そして複数艦で構成された艦隊であれば、それこそが大きな足枷になります。丁字戦を仕掛けられた先頭艦は前主砲塔しか使用できず、後退しようにも後続艦が邪魔で後退の動きが鈍ります。その後続艦は先頭艦を援護射撃しようとしても、先頭艦が射角を妨害してしまうため、援護射撃が遅れるケースもありえます。このように丁字戦法は単純ながら最も効果的な戦術の一つと言えます。

艦隊戦は海域スペースの奪い合い

しかし、cluster艦隊戦に関係なく近代戦艦が好きな方達なら丁字戦法の認知度が高いことと、司令官経験がある艦長達は、丁字戦法が最も効果的な戦術であることを知っています。そうなるとお互いの艦隊が丁字戦法を仕掛け合ったり、丁字戦法を回避する艦隊行動を行ったりと、戦術の戦いではなく戦艦の性能頼りの力押しの戦いになることも多々あります。それは丁字戦法が決まれば効果はあるものの、失敗した場合のリスクも大きい戦術でもあるのです。

現在の艦隊戦では、敵前での積極的な丁字戦法の使用よりも、戦況の変化を利用して結果的に相手の丁字戦法にハマってしまったというケースが多いかもしれません。具体的には、海域マップの地形などを利用して丁字戦に持ち込み戦況を有利にするというものです。下の海域マップの画像で説明すると分かりやすいと思います。

海域にあるものを利用して戦況を有利にしよう

cluster艦隊戦で遊んでいた初期のころは、島などの障害物が少ない海域中央辺りで丁字戦法が多用されていました。何故なら、障害物のない広い海域だと自由自在に艦隊を展開できるので、丁字戦法が仕掛けやすいからです。しかし、それは敵艦隊も同じ条件で戦っている上に、障害物がないということは丁字戦を仕掛けられた敵艦隊は、それを回避することも容易であるということになります。そして、攻勢を仕掛けた側には隙が生まれやすいので、そこに付け込まれて逆に丁字戦に持ち込まれるケースがありました。これでは戦況が不利になりやすく、勝つことは難しくなってきます。

そこで海域の端や島を利用した丁字戦に取り組むことにしました。例を挙げると、下の画像の左は丁字戦を仕掛ける前、右は丁字戦が成功した後の状況です。丁字戦を仕掛ける前はどちらの艦隊も島が邪魔で敵艦隊の動きが分かり辛くなっています。しかし、島にある山の谷間の隙間から僅かに敵艦隊の動きが確認できたので、この地形を利用して丁字戦を仕掛けることに決めました。そして敵艦隊が海峡を渡ろうとした直前に、全速前進で敵の進路を塞ぎ味方艦隊が壁になり、更に海域マップの端であるため、敵艦隊は進路が後方にしか下がることしかできません。

進路に関する条件は敵も味方も一緒で後退するしかできないですが、火力の条件では最大火力を活かせる艦体側面を見せている味方艦隊と前方火力しか使えない敵艦隊では大きな違いが発生しています。広く何も障害物のない海域では敵艦隊をまるごと囲うことは困難ですが、島と海域マップ端を利用して左右二つの進路を塞ぎ、残り前方の進路を味方艦隊で塞げば、艦隊の展開力がほぼ無くなる後退しかできないという圧倒的有利な戦況を生むことに成功した例です。

戦術は性能の超える重要な要素になり得る

6海軍12種類の戦艦の性能はそれぞれ違いがあります。海戦で性能の差が生じて不利な状況から始まることも多くあります。しかし、いくら性能の有利があっても油断していると負けることも多くあります。それほどまでに艦隊戦において戦術は性能を補い、戦況しだいでは性能を超える重要な要素にもなり得るのです。

cluster艦隊戦における戦術の説明をさせてもらいました。戦術は考えれば考えるほど奥深く、のめり込む楽しさがあります。各週水曜日、隔週日曜日に遊んでるので、気になることがあれば気軽に聞いて下さい。やればやるほど、知れば知るほど面白いゲームワールド。それがcluster艦隊戦「Feindliche Flotte Zwei」です! 一緒に戦術に取り組み遊んでみましょう!

記事転載元:cluster艦隊戦「Feindliche Flotte Zwei」の遊び方(戦術編)
記事中の情報はすべて転載元記事執筆当時の情報です。

投稿者プロフィール

bisumaruku