夜中に無性に食べたくなる食べ物ランキングトップ5に入るであろう食べ物、ラーメン。
しかしラーメンって意外と高かったりして、都内のラーメン屋だとちょっとトッピング増しただけで普通に1000円超えもザラだったり。
ラーメンを食べに行きたいけどお財布を鑑みると今月はちょっとなぁ…
というあなたに是非行ってほしいワールド。それが『Enchanting Ramen』です。
目次
ラーメン、それは魅惑…
学校の竹の木さんが制作したこちらのワールドは、VR空間内でラーメンを食べながら、現実で素麺を食べることで味の錯覚を起こすことができるワールドです。
赤いカウンターに丸椅子、テーブルにはフォトグラメトリで再現した美味しそうなラーメンが置かれています。
店内には厨房で調理をする音や食器のぶつかる音が響いていて、まるで本当にラーメン屋さんに居るかのような雰囲気…!
そうめんをラーメンに!
店内の壁には視覚や聴覚による錯覚で『そうめんをラーメンの味に変える』というさいんすさんの論文が掲載されており、その仕組みについての解説が書かれています。
当ワールドはこちらの論文に記載してある『そうめんをラーメンの味に変える』錯覚を実験的に体験できるのです。
そうめんをラーメンの味に変える方法
そうめんをラーメンにする手法としては以下の通り。
①空腹の状態を用意する
②そうめん、醤油、コショウを用意する
③そうめんを茹で、ゆで汁とともに器に移す
④醤油とコショウを少し香りが立つ程度に振りかける
⑤どうにかしてコントローラーを保持したまま箸を持つ
⑥コショウを香りつつ面を一気にすする
上記を行う事でお手持ちのそうめんがラーメンに変化するのだとか。
実際にやってみた
…という事でさっそくコンビニに寄ってそうめんを購入。
こちらの『のどごし自慢のそうめん』は税込み183円だったので、それの3分の1と計算して61円でラーメンが食べれてしまうのであればめちゃくちゃコスパが良いのではないでしょうか!
そうめんであればラーメンと比べ背油や化学調味料も無いので、これが上手くいけばVRで安くて健康的な食生活がおくれそうです。
コショウをまぶした時点ですでにラーメンの香りが…!
味付けが醤油オンリー(+風味にこしょう)ということで『本当にこれだけでラーメンになるのか…?』と不安でしたが、コショウをまぶすとあら不思議。
あれ?なんかこの時点ですでにラーメンっぽい香りが漂ってきたぞ?
見た目は全然ラーメンっぽくないですが、香りはもうラーメンそのもの。
コショウの力半端ない。もしかしたらラーメンの香りは7割型コショウの香りで形成されているのかもしれない…
実食
では再びVR空間に戻ってラーメンを食べに行きましょう。
こちらに用意されているラーメンは、箸を持つと麺が伸びるので感覚的にもラーメンを掴んでいるかのような錯覚に陥れます。
この状態で先ほどのそうめんを食べてみましょう。
筆者はVIVEコントローラーを長袖に入れて固定しながら現実でそうめんを食べてみました。
これは、ラ、ラーメン…????
実際に食べてみた感想としては予想以上に確かにラーメンの味と香りでした。
ただ油っぽさやこってり感などはないので『お湯を入れ過ぎてすっごく薄くなった醤油ラーメン』といった感じ。
食感としては柔らかい細麺なので、近しいものを上げるとするならばサッポロ一番の醤油味の袋麺をすごく薄めたものを食べている感じでした。
というかコショウが凄い。コショウのにおいを嗅ぐたびにラーメン度が上がる。
個人的に思ったこととしては味覚より嗅覚の方が味の『それっぽさ』を演出するのに重要なのだなと思いました。
トッピングを加えたらもっとラーメンっぽくなるかも?
筆者はワールドに掲載されていた通りの調味料で食べてみましたが、よりラーメンらしくしたい人はトッピングを加えるとさらに『それっぽさ』が上がるのではないだろうか?と思いました。
トッピングを加えることで『安さ』という点では幾分かポイントは下がってしまいますが、先ほどの実食で香りが重要ということが分かったので、例えば海苔で磯の香りを追加するだとか、ごまを加えて香ばしさを加えてみるだとかをするとラーメンっぽくなりそうです。
あなたもVR飯で美食ライフを
視覚と聴覚をハックできるVR…
VR技術を駆使すればラーメン以外にも脳の錯覚を応用していろいろなものが安く美味しく食べれるかもしれません。
ネットミームで「プリンに醤油をかけるとウニになる」とか「牛乳とたくわんでコーンスープの味になる」とか、「ゆで卵の黄身+ハチミツで栗の味になる」とか、錯覚料理は多々ありますが、VRで視覚をハックすれば、よりそれっぽい味わいが楽しめるかもしれません。
『そうめんをラーメンの味に変える』研究を行ったさんすいさんは、VRにおける味覚研究をされており、VR空間での食事を簡単に行えるソフトウェア「UKEMOCHI(ウケモチ)」を開発しているという事ですのでこちらも是非チェックしてみてください。