Liminal Space(リミナルスペース)という言葉をご存じでしょうか?
リミナルスペースというのは簡単に説明すると、人気が感じられない人工的に作られた建造物の空間の事です。
例えば夜中の学校や、古びたショッピングモール、誰もいない駐車場など。
本来そこに人の生活があるはずなのに、誰もいない。
そんな不気味を体験できるワールドがVRChatで公開されています。
果てしなく続く無秩序な空間『ORGANISM』
1台の電話ボックスの前から始まるVRChatワールド『ORGANISM』
こちらのワールドはVRChatの中でも人気のワールド『Moscow Trip』などを手掛けるDrMorro氏が制作を行っています。
電話ボックスの向かい側には『№1』と書かれた扉が開かれています。
この扉の中に飛び込むと…
場面が一変。
どこかのオフィスのような空間に降り立ちます。
ですがこのオフィス、やたらと広い割に人がどこにも存在しないのです。
無限に続いてそうなこちらの廊下を進んでいくと…
あれあれ?
いつのまにか自分の身体が大きくなってしまいます。
建物が小さくなっているのか、自分が大きくなってしまったのか。
ここにある建物は普通の建物のようで、どこか少しいつもと違うようです。
廊下の真ん中に突然現れる椅子。
この椅子もいつも見かけるイストはちょっと違う感じ。
どうしてこんなに足が長いの?なんでこんなところに置いてあるの?
いつもの日常のようで、少し違う、この“ちょっとの違和感”がリミナルスペースの不気味さのキモなのです。
そしてリミナルスペースがもたらす不気味さのもう1つは、とにかく空間が広大な所。
広い空間にポツンと1人。
歩いても歩いても誰にも出会えない。
この広い空間に押しつぶされてしまいそうです。
『ORGANISM』においてもとにかく膨大な空間が広がっています。
一応エンディングらしい演出も用意されているのですが、そこまでたどり着くのに筆者1人で回った場合、1時間くらいかかりました。
謎解き要素はありません。ですが巡っている途中に時折現れる電話ボックスやノートなどの共通のアイテムが意味深な感じ。
フィクションとしての陰謀論とか都市伝説とかが好きな人は考察が捗るんじゃないかな。
広大なワールドなので、探索の途中セーブポイント代わりにパスワードが用意されています。
スタート地点にある扉に、巡っている途中で入手した4桁のパスワードを入力するとセーブポイントにワープできますよ。
エンディングの演出はちょっと驚きなので、みんなも是非体験してほしいなぁ。