執事もメタバースで活躍する時代！？『日本バトラー＆コンシェルジュ』に執事のいろはを聞いてみた

弊社のサービスは主に富裕層の方、俗に言えば資産家の一族の方だったり、著名人の執事・バトラー・メイド業務をやらせて頂いております。

本やニュース、ウィキペディアに載っているものだと『大富豪TOP10』という見出しで著名人の名前が出てくるかと思うのですが、基本的にはそういったお客様をお相手することが多いです。

そうですね。
弊社の執事サービスですと、1人の執事を1年間契約するのにだいたい1,000万～2,000万円かかるので、そうなると自然とお客様も著名な方が多くなりますね。

法律で制限のある業務以外と公序良俗に反しない業であれば全て行います。

例えばですが、弁護士の資格を持っていない執事は当然弁護士業務をすることは出来ません。ですが弁護士さんを紹介したり、お客様に合った弁護士さんを探したりするような事はさせて頂いております。

もっと詳しい話をすると、もしお客様が海外に行く際、一緒に付いてきてほしいという場合は一緒に付いていきますし、別荘の管理をしてほしいと言われれば別荘の管理をして情報を逐一報告させて頂きますし。
言っていただければ全て。法律の範囲内であれば何でもやらせて頂きます。

そうですね。日本のドラマ作品などで、主に俳優さんに執事の動作や立ち回りについて監修させて頂いておりました。

なかなか角ばった動作なので日常的にそういう所作をしているわけではないのですが、一応そういった基本的な動作といったものがありますので。

基本的には“お客様の事を理解して、先回りで準備しておく”というのが執事の心得になります。

例えばお客様とどこか出かける際は事前にお手洗いの場所を確認しておいたり。

『娘の誕生日にアレが欲しいんだよ』て言われたときには『もうその件については弊社で話し合っていて、こういうお誕生日を考えているのですがどうですか？』って言えるとベストですね。

我々の業務と言うのはお客様から指示を頂いて実行する場合もありますが、どちらかと言うと自分で考えて行動するというのがメインになってきます。

そのためには運転をしながらの雑談でお客様の好みを把握したりですとか、他の人からお客様の事を聞いて回ったりして情報を集めています。

あと細かいことで言えば、一緒に歩く時、女性の方でしたら道路側を歩くとか。
階段はお手を取るとか。
コンビニのドアも先に行って開けるとか。
雨降ったら傘さしたりとか…。

ただ多くのお客様は『恥ずかしいからそこまでやらなくても！』とおっしゃることが多いので、その時は『承知しました』と一歩引いてますね。

お荷物をお持ちする際、例えばカバンをお持ちする際などは、肌に触れないようにスーツの袖にかけるか、半そでの場合は腕にタオルを敷いてからカバンをかけて持つようにしています。

VIPのお客様のカバンは1つ60万円とか90万円とかするので、手汗が付かないように気を使っていますね。

いまは情報社会ですので、スマホを使って連絡を取ったりする場合が多いんです。なので手袋はしていないですね。手袋をしているとスマホの操作ができないので。

もちろん仕事の連絡業務としてスマホを使うという事なので、お客様の前で個人的な私用使いはしませんが。

著名の方だと『誰かからつけられているかもしれない』というのは結構あります。

そう言った場合には警護という形で家の周辺を巡回したりとか、車の中で深夜まで待機して怪しい人間がいないかどうか張ったりなどはしますね。

やります、やります。

他にも弊社では一例ではありますがこのようなサービスを行っています

弊社ではバトラー・コンシェルジュサービスの他、企業・個人向けの研修講座も行っています。

執事業務を通して見る接客ホスピタリティについての講座や富裕層ビジネス講座、実技的な所で言うと紳士・淑女のマナー研修という研修を開催しています。

それから、執事所作・監修として俳優の方向けに実技指導を行う事もあります。
先程例に挙げていただいた映画、舞台などの演技の際に、私たちが執事の立ち回りについてレクチャーしています。

いまではバーチャルの中で活動する劇団やパフォーマーさんがいらっしゃいますので、そういった方のお力になれれば弊社としても嬉しいですね。

俳優さんの演技指導とまではいかなくても、一般の方でも紳士・淑女のマナー研修では日常生活からパーティー、冠婚葬祭まで、基本的なマナーテクニックをレクチャーしていますよ。

先にも述べました通り、私たち執事はあらゆることに受け答えできるようにしなければなりません。

そういった意味で、今注目がされているメタバースの世界についても、お客様から案内を求められた際にご案内が出来るよう準備をしておきたいというのがあります。

そうですね。
VRChatを例にしますと、アバターの購入をするときにどこがいいのかとか、自分で1からアバターを作りたいという時のご案内ですとか。
ワールドを巡りたいという場合にも、Publicのワールドですとなかなか無秩序なところもありますので、隣でご一緒にご案内したり。

日本人特有の文化もありますでしょうから、そういったご説明をする際に我々の存在が必要になってくるのではないかと思います。

そうですね。
今後VRが普及するにつれ、メタバースも生活の1つになってくると思うので、メタバース内でも現実と同じように執事やコンシェルジュのようなサービスが必要になってくると思います。

メタバースで活動する執事なので、私個人で勝手に『メタバトラー』なんて名前を付けています(笑)

あとは弊社の事情にはなりますが、VRChatは色々な才能を持った方がいらっしゃいますので、弊社の業務に興味のある方がいましたらスカウトしたいという思いがあります。

今後VRChat内で、弊社に興味のある人たちに会社説明会をしたりできればいいなと。

いえ、そんなことはございませんよ。
執事と言うと『英語がペラペラです』とか『仕事バリバリこなします』というイメージかもしれないですが、どちらかというと人柄が一番求められる仕事です。

何かの専門に特化しているよりも、お客様のことを気遣って幅広く対応できる人なら執事として勤められると思います。

もし興味がある方がいらっしゃいましたらぜひ弊社にお声かけくださいね。