バーチャルの“動き”の未来を行く団体『SexyForce(セクシーフォース)』に色々聞いてみた

未来から来たの!?
と思わず声をあげてしまうはず。

自分の理想の姿で過ごすことが出来るVR世界。
アバターを操作して色々なワールドをめぐるのは楽しいものですが、こちらの団体は少し未来を行っているよう?

今年の5月で活動3周年を迎える『SexyForce(セクシーフォース)』
当団体のメンバー2人に“動く”事の楽しさとバーチャルでの動きの未来を伺いました。

動くことの楽しさを追求する『セクシーフォース』

現在のVR空間においては、コントローラーのスティックやパットを操作してアバターを動かすのが基本的な移動方法です。

VR映像により、没入感のある体験を楽しむことはできますが、『レディープレイヤーワン』の世界のように現実の動きがそのままVR空間に反映される、といったフルダイブな体験を全人類が楽しむにはまだ少し開発に時間がかかるのが現状…。

ですがこちらの団体は、1歩未来の“動き”をバーチャル空間内で体現しているようです。

“次元”が違う!?1歩未来を行くバーチャルでの動き

現在メンバー6人で活動している『SexyForce(セクシーフォース)』

2018年の活動開始から約3年間、バーチャルでの『動き方』を日々研究しています。

今回、『SexyForce(セクシーフォース)』リーダーである古紫 絢@comuneeVRさんと、メンバーの遮那門(しゃなもん)@shanamoN_555さんにお話しを伺ったのですが、お会いして第一に感じたのが『生きてる次元が違う!』という事。

ふとした手の仕草や腰の動き、佇まいなど、3DCGアニメーションとは全く違う『生きている』動きが目の前に体現されていました。

お話しを伺っている最中、相槌の1つを取っても現実と同じリアクションが返ってくるので、『今自分は人と会って話をしてるんだ…!』と緊張感が走るほど。

目の前で表現豊かな動きをされると『私も同じように動きたい!』という衝動に駆られてしまいます。

こうした仕草1つ1つが体現されていると、人とコミュニケーションを取るにも、よりメッセージ性を強く伝えることが出来ます。

広大なバーチャル空間上を歩く術『無限歩行』

思わず見入ってしまうほど美しい動きを体現する2人。

バーチャル上で動きを魅せるテクニックはいくつかあるそうですが、その中の1つとして『無限歩行』という技があるそうです。

通常、部屋の中で歩くとなると、せいぜい2~3歩程度歩くのがやっと。
例えバーチャル空間で道は続いていても、現実では壁や家具にぶつかってしまい、その先へ進むことが出来ません。

ですが、『無限歩行』というテクニックを使えば、まるで“無限”に空間が広がっているかのようにバーチャル空間を歩くことが出来るのです。

『無限歩行』の原理自体は非常にシンプル。
まずは現実で8の字型に歩きます。
そして歩きながらコントローラーを操作し、歩く方向と逆向きにアバターの向きを回転させると…

このようにバーチャル空間上でまっすぐ歩いているように見えるのです。

バーチャル空間ではまっすぐ歩いているように見えても、現実ではその場でぐるぐる回っているだけなので、部屋の大きさに関係なく、まさに“無限”に歩くことが出来る。

基本的にはどのVR HMDでも『無限歩行』を行うことは出来ますが、スティックでアバターの回転を行うインデックスコントローラーの方がやりやすいのだとか。

とはいえ、やはりこの『無限歩行』を習得するにもある程度練習が必要。
『SexyForce(セクシーフォース)』では、こうしたバーチャル空間での“動き”をいかに自然に魅せることが出来るのか、日々研究に励んでいるのだそうです。

“無限歩き”で3時間のピクニック

普段はメンバー個々が各々の動きを磨くため活動に勤しんでいますが、昨年12月にはVRChat内にある『王都チタニア』という広大なワールドを“無限歩行”で巡る『王都チタニア 無限歩行ツアー』を開催。

3時間、歩数1万歩を超える観光ツアーを行ったそうです。

コントローラーでの移動だとパパっと移動が出来てしまう故に、ワールドの細かな作りや景色などを見逃してしまいがちですが、現実と同じように歩いて移動することで、景色の移ろぎを楽しむことが出来たり、休憩の時間を楽しんだり、VR空間で現実に近い体験を楽しむことが出来たそうです。

動くことの楽しさを感じつつ、家の中でウォーキングが出来る、と考えると新しいフィットネスとしても需要がありそう!?

バーチャルで“動く”コツ

その他にもフルトラッキングでのIK(※1)を理解したり、現実世界でのふとした動き・仕草などを観察したり…。
VRで“動き”を表現する為には生活から得られる様々な情報を観察することが大事だそうです。

ここ最近のVR界隈ではダンスやアクションなどの文化が発展し、改めてVRで“動く”技術が注目されています。

『SexyForce(セクシーフォース)』でもこうした動くカルチャーの需要に伴い、アバターの動きをチェックするためのデバックや、PV制作などの案件を依頼をされることが増えているそうです。

(※1 IK…Inverse Kinematics(逆運動学)の略。3DCGキャラクターを動かすための関節の位置や動きの計算の事)

そんな『SexyForce(セクシーフォース)』ですが、今月3周年の節目をきっかけに、さらに活動を活発化してく計画との事!

その走り出しとして、今月5月より、VRChat内にあるテレビ『VRC放送局』に、メンバーの遮那門(しゃなもん)@shanamoN_555さんが制作した『SexyForce(セクシーフォース)』メンバー紹介動画が放映されています。

動画はVRChat内のワールド『コネクトステーション』や、日本人が集まる主要な集会所で視聴することが出来ます。

極めようとすると奥が深いVRの“動き”
ですが、動くこと自体は誰にでも、今すぐにでも始められます。

『SexyForce(セクシーフォース)』では今後も動くことの楽しさを広めるために、SNSや動画を通じて情報発信を行っていきたいと語っています。