【VRChat 2025.4.1】リアルタイムの情報タブ「Live Now」・絵文字だけを送れる「Boops」・「Discordアカウントでのログイン」登場!

11月4日朝(JST)、VRChatはバージョン2025.4.1(Build 1749)をリリースしました。

今回のアップデートでは、Live Now・Boops・Discordアカウントでのログインなどが追加されました。
この記事では、バージョン2025.4.1(Build 1749)のアップデート内容と前回のアップデートからのあれこれをご紹介します。

動画でも!

今回のアップデート内容

「Live Now」の登場

クイックメニューの比較
2025.3.4(左)と今回の2025.4.1(右)

メニューが前回のアップデートに続きちょっと変わりました。メインメニューの「Launch Pad」が「Live Now」に変わりました。
この「Live Now」は、現在開催中のイベント・フレンドのいるワールド・開かれているグループインスタンス・近日開催のイベントなどが集まったタブとなっています。

Live Nowタブの様子(『喫茶はたご』についてはこちら!)

なお、メインメニューのLaunch Padにあった「最近会ったユーザー(Recently Played With)」は「ソーシャル(Social)」内の「Recently Seen」に移動しました。

すべてのユーザーに開放予定ですが、リリース時点で一部のユーザーには提供されていないことがあり、その場合はしばらくお待ちください。

Boops機能登場

昨年6月にオープンベータに実装されたものの、ユーザーとの認識の乖離により削除されてしまった招待(Invite)のように絵文字(Emoji)だけをユーザーに送ることが出来る機能「Boops」復活登場しました。

ユーザーのページに追加された「Boop」

この「Boops」は、Facebookの「Poke」やLINEの「スタンプ」に似た機能。同じワールド内でも、遠く離れていても絵文字を送ることが出来ます。

受け取るとエフェクトとして、絵文字が目の前ばら撒かれます。

Boopに送る絵文字を選択する画面

送ることのできる絵文字は、デフォルトの絵文字のほかVRC+ユーザーはカスタム絵文字(Custom Emojis)も対応!

Boop用の設定画面も追加(昨年のオープンベータ時)

Discordアカウントでのログイン

VRChatにログインする際、Discordアカウントを使えるようになりました!(Webではオープンベータリリースと同時に対応)

連携するとポチポチするだけで、簡単にログイン出来ちゃいます。
新規ユーザーの場合は、Discordアカウントだけで登録することもできるように。

ログイン画面に追加された「Discord」
Discordとの連携は「設定(Settings)」から

そのほかのアップデート

  • VRChatのアイコンがちょっと変わりました。
  • カレンダーに登録したイベントとインスタンスを紐づける設定が登場!開始まで6時間~終了6時間以内までの範囲で、イベントと紐づけたグループインスタンスを作成することが出来ます。
    インスタンス名はイベントタイトルで設定されますが、VRC+ユーザーの場合は任意で変更も可能です。
グループインスタンス作成時に追加される「LINKED EVENT」の項目
Webでのグループロールの権限にも設定が追加
  • 今バージョンよりSDK3.9.1(Beta)で実装中のワールド用「PhysBone」「Conant」「Constraint」がサポートされるようになりました。
  • 古いバージョンと新しいバージョンのVRChat間では、ワールド側での完全な互換関係がない限りは同一インスタンスに参加できないようになりました。
  • 通報(Report)システムが新しくなり、インスタンス内で使用されているコンテンツを一覧として見ることが出来るようになり、通報対象のコンテンツを探すことが容易となりました。
通報画面の様子
  • カメラのズームスライダーのデフォルト位置が少し高くなりました。
  • 「Kath」の色を変えられる機能が正常に動作するように。
え、この子の色変えられたの…!?
  • Androidモバイルでもカレンダー機能・インスタンス名の変更ができるように。

そのほか、紹介していないバグ修正などはリリースノート参照。

2025.3.4リリース以降に公開されたあれこれ

VRChat社、初の日本国内でのオフラインイベント開催

会場のベルサール秋葉原(nusaさん提供)

VRChatは、12月17日に東京・ベルサール秋葉原にて、オフラインカンファレンスの『VRChat Japan Business Experience 2025』を開催することを発表しました。

この催しは、VRChatに進出している企業や進出を考えている企業向けのカンファレンスとなるようです。

AWS障害に伴うVRChatダウン

日本時間10月20日午後に発生したAWS(us-east-1)での大規模障害の影響で、VRChatにアクセスできない状態が続きました。翌日朝には障害の影響が徐々に解消へと向かいました。

関連事項については後述のデベロッパーアップデートで。

Grafanaでのユーザー数推移(10月15日~22日)

その後関係は不明ですが、10月31日20時頃(JST)から再び大規模なサーバー停止が起こり、10月に2度、東アジアのピークタイムに大規模障害が起きることとなりました。

10月31日夜(日本時間)のインシデントについて

Steamのトレイラーリニューアル!

10月22日(JST)、VRChat運営チームであるChyado先生は、Steamにて公開されているVRChatの公式トレイラーが更新されたことをポストしました。

YouTubeで公開されている従来のトレイラー

なお、記事執筆時点では公式トレイラー以外のスクリーンショットに関しては差し替えられえてはいないようです。

Spookality 2025受賞者発表

受賞したワールドの一覧
受賞したアバターの一覧

「Spookality 2025」アバター・ワールドジャムで、受賞作品が発表されました。
詳しくはこちらで。

10月23日のデベロッパーアップデート

  • (前述)Spookality 2025の受賞作品が発表されました!
  • まもなく、新しいアバターをアップロードする際にSDK3.9.0以降が必須になります。いままでアップロードしたアバターはSDKのバージョンが古くても引き続き更新できます。
  • 2025.3.4がリリースされ、「ショップ」や「キャンディ・クエスト」が登場しました。
  • 2025.4.1のオープンベータ公開中。
  • VRChatへのログインにDiscordアカウントが使えるように。
  • Steam Audioの実験的機能について解説。
    現在steam-audio-betaを利用中のユーザーは、「正面からの声は大きく、背後からの声は小さく」聞こえるかもしれませんが、これは「カーディオイド(Cardioid=単一指向性)」と呼ばれる特性です。イヤーマフモードを使わなくても、声が聞き取りやすくなることを期待しているので、意見があればぜひお寄せください。
    詳しくはデベロッパーアップデートで。
  • 現在、VRChatで発生する障害の大部分が、前述の上流プロバイダ(AWS)に関連する事象が多いため、外部プロバイダに極力依存しないシステムの構築を行っています。
    詳しくはデベロッパーアップデートで。

VRChat「Andoidモバイル・iOS/iPadOS」版アプリリリース!

日本時間10月25日午前6時(PT:24日午後2時)からTwitchにて行われた「VRChat Developer Stream」において、VRChatアプリがAndroidモバイル・iOS/iPadOS端末向けにリリースされることを発表しました。

アプリの利用にはRAMが6GB以上の端末が必要ですが、Apple端末の場合は、RAMが必要分に達していなくてもコンパニオンモード(Socialの閲覧などのみ)としてアプリの利用が可能です。

オープンベータ限定機能?

オープンベータ限定で、ワープエフェクトギミックが登場?
アバターに仕込まなくても、VRChat公式の機能として入室・退出時にエフェクトが現れるギミックが登場…!しましたが、2025.4.1リリースで削除?されてしまいました。

ワープエフェクトの動作の様子
Webでのインベントリの様子

今後の実装については、公式Discordサーバーにて新規追加されたチャンネル「#polls」にて投票を受付。
ワープエフェクト以外のアンケートにも投票も出来ます!気になるものがあればポチっと投票してみましょう。

オープンベータ中のSteam Audioが通常のオープンベータと統合

Steamでのオープンベータの設定画面(統合前)

2025.4.1リリースと同時にsteam-audio-betaopen-betaに統合されました。

空間オーディオにONSP(Oculus Native Spatializer Plugin)を使用していましたが、Steam Audioをオープンベータで実施中。
VRChatを始めとした多くのゲームでは、ステレオ音声よりも正確に音の発生源を特定できる仕組みが採用されており、どこから聞こえてるのか判断が出来ます。
しかし、すべての人に完璧に適合するユニバーサルなHRTF(Head-Related Transfer Function=頭部伝達関数)は存在しないため、可能な限り多くの人々にとって違和感のないバランスを見つけることを目指しています。

聞こえ方がどう変わるのか気になる人は、オープンベータで体験してみてくださいね。

Steam Audio関連のデベロッパーアップデートはこちら

ビデオパッチノートの質問コーナー

今回も「ユーザーからの質問の答える」コーナーを意訳を交えて紹介。
もし要望など伝えたい事があれば、下の動画のコメント欄にコメントすれば答えてくれるかも?

Straszさんが今回も答えていきます(質問コーナーは5:50~)

――Samsungの新しいXRヘッドセット(Galaxy XR)でVRChatは出来るようになる?

「いいえ」でも「はい」でもないですが、検討中です。
サポートすることになれば、多くのVRChatの機能に影響を与える可能性があるので、頂いた質問は決して小さなものではありません。

――VRC+の特典として、毎月VRChat Creditsを追加してくれる機能は検討されていますか?購買意欲を高める効果もあると思います。

私たち(VRChat運営)は似たような方法を検討してきました。
VRC+ユーザーにさらなる価値とVRC+への加入を勧める方法を模索していますが、現時点で追加する事項はありませんが、検討すべき点ではあります。

――アイテム同士やアイテムとワールドが相互に作用させるような機能はどうでしょう?特定のTriggerやParameterデータを保存すれば、マルチプラットフォーム規模の大きな可能性が開かれ、アリーナでの魔法の使用やワールド間を渡るようなレベルアップが可能になります。

素晴らしいアイデアですね!
ただ、今後アイテムとして追加したいものがたくさんありますが、ちょっとした機能ややり取りをするような方法の大部分は理論的なものであり、実際に機能するかどうかの確信を持てるまでは、多くは語りたくはありません。

多くの方が「ユーザーがアイテムを作成できるようになるのはいつなのか?」と尋ねてきますが、理由としては、私たちが確信を持つことが出来ず、時間を割けていないということを示しています。
疑問が疑問を呼び、アイテムはワールドやアバターと同様に大きなものとなっています。

――VRChatは、メニューを開くたびにユーザーの作った様々なアイテムが買えるような(課金要素ばかりの)ゲームにはならないですよね?サーバーの維持などにお金がかかるのは理解していますが…。

一種の問題ではありますが、一方で販売するための商品を作りたい人たちがいます。
しかし、低品質のものを見たくない人や、VRChatの隅々までそういったもので埋め尽くされることを望んでいない人もいます。一体どうすればみんなを幸せに出来るのでしょうか?
同様に私たちの観点からは「何を販売でき、人々は何を望んで何を望んでいないのか?ノイズとは一体?」
私たちは、これらの質問に対する答えをほとんど持ち合わせていません。なので、様々なアイテムや効果を試してきました。YouTubeに投稿されている動画のコメント欄に投稿しないユーザーも多数いることにも注目すべきです。彼らにとって何が効果的か知る唯一の方法は、実際にやってみて確認することです。

――今年は、カメラのアップデートがたくさんあるのに、パーソナルミラー(Personal Mirror)のようにカメラのUIを頭やVRの視界に固定する方法がないのは驚きです。そういった機能があれば、何度も振り向いてカメラを見失わずに済み、すごく楽になります。

いいアイデアですね!伝えておきます。

リリースノートはこちら(英語)

https://docs.vrchat.com/docs/vrchat-202541

関連リンク(英語)

10月23日公開 Developer Update – 23 October 2025
Spookality 2025 Winners!

iOS Platform FAQ – VRChat Help Desk
VRChat Mobile: System Requirements – VRChat Help Desk

VRChat – App Storeストアページ
VRChat – Google Playストアページ
VRChat – Steamストアページ

Facts about speech intelligibility – DPA MICROPHONES A/S

前回のアップデートはこちら!

投稿者プロフィール

Note(のーと)
Note(のーと)
VRChatに住む無言勢。
主に鏡文字とVRChatのアップデートについて書いてる人。