バーチャルとリアルが交差する場所、秋葉原エンタス×VRで始まる新たなバーチャルイベントの形

JR秋葉原駅から徒歩2分、秋葉原のオノデンビル5Fにあるエンターテイメントスペース『秋葉原エンタス』VR空間と連動して行うイベントを企画中!

今後ますます発展を遂げることが期待されるバーチャル×リアルのクロスイベントについてお話を伺ってきました。

Vtuberライブイベントの聖地『秋葉原エンタス』

オノデンビルのビジョン、ホロライブなどのVtube関連のCMも多く流れている

ーー秋葉原エンタスとはどういった場所ですか?

『秋葉原エンタス』はTV放送事業のTOKYO MXとオノデン、コスパグループホールディングスの三社で運営しているイベントスペースになります。

オノデンのビルには壁面に大きなビジョンが付いているんですけど、このビジョンとイベントスペースが連動しているんですね。

例えばアニメのブルーレイディスクの販売があったとして、オノデンビルのビジョンでそのCM放送し、イベントスペースでそのアニメの声優さんを起用したお渡し会を行う…というような新しいプロモーション連動を目的としたイベントスペースという構想で始まりました。

Vtuberイベント日本最大手のイベントスペースへ

昼間はそういったプロモーション連動を行っていて、夜はクラブイベントを行っています。
2018年からVtuberさんの依頼が増え始め、今はVtuberイベントの聖地と呼んでいただけるような場所になっています。

過去のイベントではVTuber事務所「ホロライブ」内の音楽レーベル「イノナカミュージック」に所属するバーチャルシンガーAZKiさんのライブバーチャルタレントのプロデュースをおこなうZERO Projectの座談会『ぜろぱ! in エンタス』

キズナアイの楽曲をプロデュースしたYunomiさんをはじめ、バーチャルねこ、nyankobrq、じーえふ、ワニとコウモリ(ワニのヤカ&高坂はしやん)さんが登場するDJイベント『VIRTUAFREAK』など、数多くのイベントを開催していただいております。

『VRエンタス』誕生のきっかけ

現実の秋葉原エンタスと瓜二つの会場『VRエンタス』

ーーVRで『エンタス』の会場を作ろうと思ったキッカケを教えてください。

ファン同士やアーティストの方同士のつながりが生まれる場所を目指して運営してきましたが、現在はコロナウイルスの関係上、リアルイベントが開催しづらくなってしまっています。

そんな中、DJをやっているFAIO君がVRChatで音楽イベントをやっている事を知って声をかけたんですね。

そしたらめっちゃ面白かったんすよ!

配信では再現出来ない、自分が思い描いている人との出会いやコミュニケーションと言うのがそこに存在していて、これはエンタスVR絶対必要だなと!

コロナウイルスがあっても人が出会い続ける場所であってほしいからVRでエンタスが出来ないかなって相談してからはもう早かったです。

かがみんさんが『VRエンタス』の会場を製作してくれて、その後FAIO君が『VIRTUALIZE REALIZE UNiTY』というイベントをVRエンタスで開催してくれました。

『VIRTUALIZE REALIZE UNiTY』ではイベントをリアルの会場で中継していたんですけど、現実と変わらないくらいすごい盛り上がりで!

それから『エンタス2周年』イベントもVRエンタスとリアルのエンタス会場でのクロス開催を行い、VRと現実両方、大勢のお客さんが遊びに来てくれました。

VRエンタスの今後の活動について

ーー今後の『VRエンタス』の運営について教えてください!

FAIO君が主催で開催してくれたイベントを通して感じたのですが、VRエンタスもちゃんと人が出会う場所になっていたんですね。

秋葉原エンタスをイベントで行ったことがある人と、秋葉原エンタスに行ったことが無い人がVRエンタスに集まって、リアルを知ってる人は「うわ~!本当にエンタスだ!」と会話してたり、行ったことない人は「こんな場所なんだ、リアルの会場も行ってみようかな~」という会話が生まれたりだとか。

バーカウンターで人が集まって話をしていたり、フロアで人が踊ってるとかフロアの端っこで後方腕組マンみたいな感じで居る人とか(笑)
みんなそれぞれリアルのエンタスと全く同じ遊び方してたんですよ。

バーチャルシンガー『江戸レナ』さんも来場

それとめちゃくちゃいいなと感じたところがVR空間だからこそVtuberさんが気軽に遊びに来れるっていう所なんですよね。

VIRTUALIZE REALIZE』の時もVRの会場にVtuberさんが結構遊びに来てて、周りのファンの人とかお客さんとかが「わっ、本物だ~」って言ってるマジのリアクションがめっちゃおもろ!って思いました(笑)

『USAGI Production』やバンダイナムコプロデュースの『電音部』の公認ポスターはVRエンタスでも見ることが出来る。

なので今後もVRエンタスと秋葉原エンタスを、人が集まる場所として『今日どこ行く?VRエンタス行こうぜ』みたいな感じで人が集まったり、人との出会いの中で新しいイベントの企画が生まれたりする空間にしていきたいと思っています。

10月31日(土)にはバーチャルアーティストを招いたDJイベントも開催決定

10月31(土)には『SUPERCHAT ハロウィンSP』として、同じくリアルの秋葉原エンタスとVRエンタス両方同時並行でのDJイベントを開催予定です。

こちらのイベントはVtuberさんに限らず、バーチャルで音楽活動をしている人たちを中心にお呼びしていて、VRChatをメインに活動しているアーティスト『AMOKA』さん出演して頂いてます。

僕はInterFMでラジオ番組をやらせてもらっていて、そこでもバーチャルアーティスト中心のラジオ番組をしているのですが、僕自身そこでVtuberという言い方はあんまりしてなくて、色々な場所で活躍しているバーチャルアーティストをぐるっとひっくるめてみんなで盛り上がってほしいと思っているんです。

イベントを通してAMOKAさんの曲を聞いて、今度VRChatで音楽聞きに行きたいなって思ってくれる人がいたらめちゃくちゃ嬉しいじゃないですか!

そういった感じでVRエンタスをきっかけに、バーチャルとリアルの垣根がどんどんなくなっていって、VRのカルチャーが大きくなっていけばいいなと思ってます。

『SUPERCHAT ハロウィンSP』はリアル会場での開催に加えて、VRエンタスへの入場とツイッチの配信は無料なので是非遊びに来てください!

【interview】DJ TAKUYA the bringer

福岡にselectaを誕生させ、現在はJR秋葉原駅徒歩2分、オノデンビル5F『秋葉原エンタス』の運営を行っている。毎週月曜深夜25時 #interFM にて「VTuber music DJ’s」のラジオパーソナリティも務める。
【Twitter】https://twitter.com/selecta_takuya

秋葉原エンタス http://entas.jp/

『SUPERCHAT ハロウィンSP』
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01m3b8118ddsy.html

取材・文=みつあみやぎこ