子どもが遊べるVR!?ゲームセンターのVRアーケードゲームを大人が遊んでみた

VRはビジネスや産業の場で様々な活用法が期待されていますが、まだまだ日常的に活用されるまでは至っていないのが事実。

2020年現在で一番ニーズとして高いのがアダルト業界とアミューズメント業界での活用です。

特に映像に入り込むVRとアトラクション要素の強いアミューズメントの相性は非常に良く、都心部ではアドアーズが運営する『VR PARK TOKYO』やセガの『SEGA VR AREA』、バンダイナムコアミューズメントがプロデュースするアミューズメントスポット『MAZARIA』をなど、各アミューズメント業界がこぞってVRを活用したアトラクション事業に乗り出しています。

そういった流れから、大手ショッピングモールを中心に展開している子ども向けのゲームセンターで「子どもも遊べて笑顔になれるVR」をテーマとしたアーケードゲームが全国で稼働しているのをご存じでしょうか?

子どもも遊べるVR!?…とはなんぞや

こちらがイオンファンタジーグリーの共同プロジェクト「未来をあそぼ。ファンタジープロジェクト」の子ども向けVRアーケードゲーム。

現在は『VRびっくり!スライダー』『VRぶっとび!バズーカ』『VRどっかん!ブロック』の3機種がリリースされています。

VRゲームというと眼精疲労や健康上の問題により、小さい子どもへのプレイは推奨されていませんが、こちらのVRゲームは子どもも安全にVRで遊ぶことが出来るよう、独自開発により目が疲れにくいオリジナル単眼HMD「VRメット」を搭載しているのだとか。

という訳で今回はこちらのシリーズの中の『VRびっくり!スライダー』を遊んできました。

ゲームセンターでジェットコースター体験!『VRびっくり!スライダー』

ゲームセンターでジェットコースター体験が出来る『VRびっくり!スライダー』
大きさとしては他のアーケードゲームと比べてもそこまで大きくない感じで、太鼓の達人や子ども向けメリーゴーランドなどが並ぶ一角に設置されていました。

一般的なゲームセンターに設置できるくらいのサイズなので特殊な施設に行かなくても身近で遊べるのがいいですね。

基本1人プレイのようですが、プレイ中の画面は座席横のモニターでも見ることが出来るので保護者の方もお子さんが体験している映像を一緒に見ることが出来ます。

画面選択は視点操作で行うのでプレイ中は特にボタンを押したりなどしなくてもOK。

ヘルメットを被るとジェットコースターの映像が映し出されるのですが、直接ディスプレイをみるのではなく、鏡に反射させた映像を見る形となっています。
鏡を利用して映像を見せるため、必然的にモニターと目の距離が確保されるのでここが『目に優しい』というポイントみたいです。

映像は正直単眼HMD(※1)なので立体感は無く、VRというより360度映像と言った感じでした。
ヘルメットは大人でも結構重たく感じたので、子どもだとより重さを感じるかなと思いましたが、1プレイ5分程度なのでそこまで気にすることも無いかな…?

※1 単眼HMD…モニターが1つのタイプのヘッドマウントディスプレイ、左右それぞれの目に映像を映す両眼式と違い、立体映像ではなくなるが、比較的必要パーツが少ないため安価で提供でき、軽量・小型化にするのにも優れている。

ジェットコースターに乗っている最中は乗っている座席が左右前後に動くのでジェットコースターとしてのアトラクション要素もばっちり捉えてます。

…とはいえ子ども向けのアーケードなのでそこまで激しく動くわけではなく、気持ち程度と言う感じ。

総評ː VR…?アトラクションとしては楽しいかも?

遊んでみた感想としては立体映像ではないという点で他VRアーケードと比べると没入感はかなり薄れてしまいますが、小さな子どもならこういったものでも楽しいのかな…?という感じでした。
対象年齢が3歳~ということなので、幼稚園くらいのお子さんなら喜んでくれるかも。
でももうちょっと年齢が上がってきて色んなゲームを遊べる年齢になったらちょっと物足りないかな?

VRヘビーユーザーからしたら物足りなさはありましたが、とはいえこういうアトラクション要素のあるVRはゲームセンターとめちゃくちゃ相性良いと思うので今後も増えて欲しいところですね!