今年流行ったVRの出来事をVR書道家に書いてもらおう【2021年VR流行語大賞企画】

今年はどんな年だったかな?

今年1年の間で流行ったVR内の出来事について、みんなで振り返ってみよう!
…という事で、先月末からバチャマガ独自にアンケートを取っていた『VR流行語大賞』
読者の皆さん、たくさんの回答ありがとうございました!

みんなからもらった回答(※1)をもとに、今年流行った出来事を一緒に振り返っていきましょう。
上位にランクインした出来事はVR書道家すいほーさんにVR内で書道をしてもらいました。

どんな出来事が1位に輝いたか、読みながら予想してみてくださいね。

※1…Twitterでの投稿による独自調査。同一の意味と思われる単語はまとめて統計しています。

みんなが選んだVRの思い出 10位から4位まで

読者の皆さんから投票してもらったワード、10位から4位まではこちら。

10位のサキュバスは、VRChat内で開催している人気イベント『サキュバス酒場 LILITH-リリス-』の事のよう。サキュバス酒場LILITH-リリス-は漫画やアニメに出てくる女淫魔『サキュバス』の格好をしたセクシーなお姉さんが出迎えてくれるちょっぴりオトナなVR集会場です。
毎週火曜23時〜24時の間オープンしていて、毎週限られた入場枠の争奪戦が起きているのだとか。
どんな楽しいことが起きているのかは来店してのお楽しみ…。お店の公式Twitterではイベントの様子がどんな感じなのか、ちょこっと覗けるかもしれません。

9位にランクインしたのは『VRCアイドルグループ』
アバター改変の文化から生まれたLPK48をきっかけに、同じアバターで衣装をそろえ、ユニットとして活動する『アイドルブーム』がVRコミュニティ内で盛り上がりを見せました。

バーチャルライフマガジンでも『LPK48』を始め『茄子坂46』や『マオニング娘』の活動について取り上げています。
現実のアイドル名をもじったユニットを組むのが流行でしたが、最近では独自のネーミングでオリジナルのアイドルユニットを組む傾向も見えてきています。

韓国では既にVRChat用販売アバターを活用したアイドルグループが大成していて、その内のグループ『ISEGYE IDOL』が直近でリリースしたMV『RE:WIND』はリリース2日で70万回再生されるほどの話題になっています。

『RE:WIND』 はロケ地として使われている場所もその殆どがVRChat内に実在する場所で撮影を行っています。

日本でもこれからVRChatを始めとするVRメタバース空間の中で活動するアイドルが増えていき、趣味・サークル活動から発展した商業アイドルが誕生するかもしれません。

Space Colony "Island-4"

8位のスペースコロニーはS_朝霧さんが制作した超大型のSF居住ワールドです。
宇宙空間の中に作られた人口居住区のような壮大なワールドが話題を呼びました。

7位にランクインしたのは『UDON Chips』
グラフィックデザイナー/モデラーである“るら”(@Lu_Ra_999)さんが制作したVRChatワールドで使えるコインです。
VRChatのノードプログラミング『Udon』を使ったアイテムとして、カジノワールドや労働体験(?)ワールドで使われています。

6位・5位は今年11月(β版では10月)にアップデートされたVRChatのデフォルトカメラのアップデートに付随したワードがランクインしました。

VRChatのデフォルトカメラに被写界深度やズーム機能が搭載されたことにより、誰でも深みのある写真を撮れるようになりました。
VRで写真を撮る専門家、バーチャルフォトグラファーという職業も新たに生まれ、今後もVRフォト文化はVRの中のカルチャーとして根付いていきそうです。

4位はミクランド。
Gugenkaとバーチャルキャストが主催する、バーチャル・シンガー『初音ミク』公式のVRワールドです。大型IPのテーマパークということでVR初心者の来場も多く、回答者の中には『ミクランドからVRを始めました』という方もいらっしゃいました。

3~1位の発表!ランクインしたワードをすいほーさんに書道してもらったよ

それでは3位~1位までを一緒に見ていきましょう。

ここからはVRChatの中で書道が出来るワールド『胡蝶庵』シリーズの制作を手掛けるすいほーさん(@suiho_shuji)にご協力いただき、ランクインした言葉をVRで書いてもらいました。

すいほーさん https://twitter.com/suiho_shuji
書道ワールド『胡蝶庵』シリーズを制作するクリエイター。小学生の時から習字を続けており、バーチャル空間に転生した今現在もVRで書道の道を究め続けている。

3位は…『分からねぇ!』を楽しむ破天荒な展示会

3位にランクインしたワードは『ファンタズム7』でした。
ファンタズム7はリーチャ隊長(@rietzscha)氏、VR蕎麦タナベ(@sobatang1)氏により、今年11月に開催されたVRChat内での展示イベントです。
VRChat内のコミュニティのミームを集めた展示ワールドで、VRChatをディープに遊んでいる人なら思わず笑ってしまうような小ネタがぎっしり詰め込まれています。

『分からねぇ!』を楽しむ展示会なので、小ネタが分からなくても大丈夫。
(むしろ小ネタを知ってる人も分からねぇ!と感じている説も…)
現実では再現できないような無秩序な世界観の魅力に引き込まれてしまうかもしれません。

2位は世界定期にも話題になったバズワード

2位は『メタバース』

VR界隈のみならず、世界的にも注目されたワードです。

Facebook社がMeta社に名前を変更してからというものの、これまで接点のなかったあらゆる業界がバーチャル空間…もといメタバース空間に注目しています。

でもずっとこの空間にいた人からしたら『いきなりメタバースって名前付いたけど…』と困惑している人も多いかもしれません。
ちょっと前は仮想世界とかバーチャル空間とか、その次はVR SNSとか、名前が色々変遷していてどう表現したらいいか分かりませんでしたが、ビック・テックであるFacebook…いや、Meta社がメタバースと呼称するならば、今後これが決定名詞になるのかな?どうなのかな?

1位は話題の大型ゲームワールド

そして1位に輝いたワードは『夏』

特に日本コミュニティにおいて、ヨツミフレームさんが制作した『PROJECT: SUMMER FLARE(プロジェクトサマーフレア)』というVRChatゲームワールドが大きな話題を呼びました。

まるで1本のゲームを遊んでいるかのような大ボリュームとその独特なディストピアな世界観は、プレイヤーの間では『夏』という愛称で呼ばれ、『夏を壊しに行く』『夏を倒してくる』など、親しみを込めた表現でSNSで呟かれました。

これとは別ですが、今年4月にVRChat公式から発表された大型アップデートも話題になりました。
VRChat公式では『夏』頃にアップデートがされるスケジュールでしたが、まだ全部は実装されていないので『はやく夏が来ないかな~』と心待ちにしているユーザーも多いようです。

来年初頭には発表されたうちの1つ『おさわり機能』が実装されるようなので、今から楽しみですね!

たくさんの出来事があった2021年。
VRの技術は日進月歩で進んでいます。来年もまたきっと予想もしないようなワクワクする出来事が起こるはず。
来年もみんなと一緒に楽しく過ごせますように…!

投稿者プロフィール

みつあみ やぎこ
みつあみ やぎこバーチャルライフマガジン元編集長
やぎこだよっ!バーチャルの楽しいことたくさん発信していくよ!