VRChatの有料サブスク「VRC+」って何?【2025年3月更新】

基本的に無料で遊ぶことの出来るVRChatですが「課金」をすることでちょっとリッチな体験が出来ちゃいます。
その名も「VRC+(プラス)

VRC+は、2020年のサービス開始のひと月およそ10ドル加入することで様々な恩恵を受けることの出来る、VRChatの「有料サブスクリプション」サービスです。

なお、VRC+の収益は、VRChatのサーバー運営費用などに利用されているそう。

「VRC+」の紹介ページ(公式サイトから抜粋)


VRChat内での課金は、現在「VRC+」の他に「Creator Economy」もありますが、この記事では「VRC+」加入で追加される機能などをご紹介します!

クイックメニュー内の「+」タブ(VRC+加入済)

加入することで出来ること

メインメニューのVRC+専用タブ

お気に入りアバター数の増加!

パブリックアバターやアップロードしたアバターのお気に入りが50枠出来るフォルダが追加で5つ増えます(計300枠)

50枠x6フォルダで、計300のアバターがお気に入り登録できます。

トラストランクの上昇!

トラストランクは、VRChatにおけるやりこみ度合いの目安。ランクによってコンテンツのアップロードやアバターの見え方に制限がかかります。

上がり方に個人差はあるが、目安として少なくとも Visitor から User に上昇。
ただし、初回の1回のみ有効。VRC+を解約してもトラストランクには影響しません。

「アカウントを作りたてだけど、アバターをすぐにでも上げたい!」ような人などにはショートカット的な裏技としても。

ネームプレートにアイコンが追加!

自身で好きな画像などをネームプレートにアイコンとして表示できるようになります。

招待などに写真の添付!

招待(Invite)招待リクエスト(Request Invite)返信(Responce)写真が添付できるように!

写真付きの招待などには「写真アイコン」が付いてます。
「今、こんなことしてるよ!」を伝えることが出来ます。(要するに写メ)

サムネイルの変更!

アバターのサムネイルとは別の「アバターを変えても変わらない」固定のサムネイルを設定できます。

ステータスの代わりにサムネイルを変更して「今◯◯してるよ」みたいな伝え方も出来ちゃいます。

他人からどのアバターを使っているか隠すことも?

グループの作成!

グループを最大5つまで作成ができます。集会や同好会などのグループを作っちゃおう!
VRC+ユーザー同士であれば、権利の譲渡も可能です。

カスタム・アニメーション絵文字の作成!

カスタム絵文字・アニメーション絵文字を最大9つ作成可能に!
自分で描いたり、その場で撮った写真も絵文字にできます!

絵文字作成やアイコンを撮影など、カメラの機能も大幅に増えます。

インスタントカメラ機能「Prints」の追加!

インスタントカメラのような機能「Prints」モードが追加されます!
ワールド内に1人最大8枚印刷が出来ちゃいます!

撮った写真をその場で印刷!
「Prints」モードに切り替えるとカメラがおしゃれに!

Printsモードのカメラで撮影するとカメラのデザインが変わり、印刷した写真には「撮ったユーザー」「撮った日付(月/日/年)」「撮ったワールド名・作者名」のメタデータに加え、ユーザーが任意の文字を入力することもできます。

「Prints」モードで撮った写真はダウンロードも可能!

プロ仕様なカメラワーク?カメラドリー!

ワールド内にポイントを設定してルートを構築すると、カメラがそのルートに沿って動いてくれるカメラドリー(Camera Dolly)という機能。

アバターにカメラギミックを仕込まずとも、公式のカメラ機能だけで撮影することができます。

ドリーで撮影したポピー横丁
ワールドに配置されたカメラドリーのルート

ドリー機能をオンにすると、通常の飛行モード(Flying Mode)より遠く(150m)へ飛ばすこともできます。

自由自在に飛ぶ、ドローンの追加!

VRChat内で使える本格仕様なドローン(Camera Drone)が登場。
操縦には現実と同様ゲームパッドが推奨されますが、ワールドをドローンで探索やレースで遊んだり、撮影にも使える高機能なドローンです。

ドローンは、ワールド内のコライダー(障害物)に判定があるので、ぶつかってしまってひっくり返ることも。

ドローンのデザイン

デスクトップで、上半身カメラトラッキング!

ウェブカメラさえあれば、デスクトップでも上半身が動く!?

デスクトップ環境でも「上半身カメラトラッキング(Selfie Expression)」を使えば、VTuberのように頭や目・手の動きをトラッキング出来るようになります。
棒立ちが多かったデスクトップでのVRChatですが、この機能を使えばさらに表現や交流の幅が広がります!

時計の機能の追加!

VRC+限定の時計のカスタマイズ要素が1つ増えます。

メニューUIの背景変更!

デフォルトでは、4種類ですがVRC+では大幅追加。

デフォルトは、上部の4種のみ。
背景を追加するとメニューが華やかに!

UIのカラーカスタマイズ!

メニューの色を自由に変えることができます。雰囲気替えにどうぞ!

好きに色を変えられちゃいます。

ステッカーの作成・貼り付け!

床や壁など、コライダーに合わせて設置できます。

ステッカー(sticker)の作成が最大9つまで出来るようになります。
自身で作る以外にも、デフォルトで使えるステッカーも9つついてきます。
ハロウィーンやクリスマス仕様などの期間限定ステッカーが使えることも?(期間限定ステッカーの期間中は、デフォルトのステッカーは使うことができません)

どこでもポスターも貼れちゃいます
(ワールド・インスタンスによっては、ステッカー等が許可されていない場合もあります)

「カスタム絵文字」「写真」「UIテーマ」「ステッカー」の共有!

先述で紹介した機能「カスタム絵文字・写真・UIテーマ・ステッカー」を共有しよう!(受け取るにも送るにもVRC+の加入が必要です)

共有された「カスタム絵文字」の一例(いらすとやさんのF券一万円札)

ただし、一度共有してしまうと元のコンテンツを削除しても共有先では削除されないので、注意が必要です。

なお、「カスタム絵文字」「共有ペデスタル」などは、ワールド・インスタンスによって使用ができないように設定してある場所もあるので注意が必要です。

プロフィールにバッジが追加!

VRC+に加入した時点でプロフィールに表示できるバッジが付与されます。
ひとつはVRC+加入中のみ付与される「+」のバッジ
もうひとつは、VRC+加入の期間に対して付与される 継続バッジ

加入中のみ付与の「+」バッジ
VRC+加入期間に応じて付与されるバッジの獲得通知

メニューにマスコットの「VRCat」が登場!

複数回クリックしたり、メニューを裏を向けたり、イヤーマフモードをオンにすると…?

クイックメニューに登場!お話するよ!

「年齢確認」機能のアーリーアクセス!

2025年1月29日にアーリーアクセスとしてリリースされた「年齢確認」機能。
自身の身分証明書を提出することで、「年齢確認バッジ」が付与され、「年齢確認が必要」なグループインスタンスへの参加・グループの権限がある場合はインスタンスの作成を行えるようになります。

「年齢確認」が認証されると年齢確認のステータスを選べるようになります。

リリースしたばかりで、運用方法が確立されていないため、効果に関しては未知数ですが、年齢確認をしていないユーザーなどとの棲み分けやトラストランク・VRC+に次ぐ新たな信頼性をステータスとして表示できる機能となっています。
年齢確認後は、VRC+を解約しても年齢確認が取り消されるなどの影響はありません。

現状では、年齢確認のサービス導入に費用がかさんでしまうため、VRC+ユーザーのみに開放されていますが、将来的にはVRC+ユーザーでなくても出来るようになる可能性があるとのこと。

今後も「VRC+」ユーザー限定機能が追加予定!

開発中止になってしまったLINEスタンプに似た機能「Boop」
(2024年5月30日のデベロッパーアップデートより)

VRC+の加入方法

加入方法

VRC+のタブ

VRC+の加入方法は、メニューの吹き出しに「+」マークのタブを選択。
月額または年額を選択し、各プラットフォームの決済画面に移ります。

Steam経由での課金は、米ドル換算での支払いとなるため、為替によって上下し、
MetaやGoogle Play経由での課金は、日本円で価格は固定されています。

Steam(米ドル建て)

月額:9.99米ドル
年額:99.99米ドル
※価格はVAT込

Meta(円建て)

月額:990円
年額:9,990円
価格は税込

Meta経由での加入は、将来的にGoogle PlayやApp Storeのように為替レートの変動により価格の改定が行われることが予想されますが、2025年3月時点ではリリース時(2020年12月)当初から価格は据え置かれています。

ただし、後述のギフト機能に関しては、度々価格が改定されているようです。

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5月2日時点のSteamでの購入レート

加入したVRC+は、Steam版・Meta版など使用するVRChatアカウントが同一ならプラットフォームに関係なく適用されます。

Webからも加入状況が見られます。

解約方法

クイックメニューなどから「サブスクリプションを管理」で、ブラウザが開き、各プラットフォームの管理画面に飛ばされるので、そこから解約の管理が出来ます。

なお、VRC+を解約しても今まで保存したVRC+の特典コンテンツ(カスタム絵文字など)のデータは消されることはなく、再度VRC+に加入すると使えるようになります。

(例)Metaのサブスクリプション管理画面

ギフト機能

VRC+は他人にギフトとして贈ることも出来ます。(ユーザーのプロフィールの「Gift VRC+」から)
自身で加入すると同様VRC+の恩恵を受けることができます。すでに加入中の状態でギフトをもらった場合は、有効期限が追加されます。
しかし、VRC+のギフトを贈られた場合、断ることが出来ません。

Metaで加入中にギフトにより期間が延長された場合、Metaからメールが届きます。

VRC+を直接ギフト

ユーザーを選択した際のページに表示される黄色のボタンを押すことで、いつでもどこからでもVRC+をプレゼントすることができます。

VRC+のギフト画面
Steam(米ドル)

1か月分:9.99米ドル
1年分:99.99米ドル
※価格はVAT込

Meta(日本円)

1か月分:1,690円
1年分:15,990円
※価格は税込

「Gift Drops」を利用

2024年12月に追加されたのは「Gift Drops」という機能。
購入して「設置(Drop)」することで、インスタンス内のユーザーに一斉にVRC+をプレゼントすることができる機能です。

数が多いほど割引率は高くなり、Steamで100か月相当のGift Dropsを購入すると正規の購入より半額の価格(1か月相当が約4.99ドル)で手に入れることができます。
しかし、購入しても自分自身には適用出来ないため、あくまでもフレンドなどの間で送りあうなどの利用が想定されます。

ただし、相手を指定することができないので、インスタンス内に複数人いる場合は注意が必要です。
インスタンス内の誰かにプレゼント!のようなイベントにはうってつけの機能です。

Steam(米ドル)

1ギフト:9.99ドル
2ギフト:19.99ドル
3ギフト:29.99ドル
5ギフト:47.99ドル
10ギフト:89.99ドル
20ギフト:149.99ドル
50ギフト:324.99ドル
100ギフト:499.99ドル
※価格はVAT込

Meta(日本円)

1ギフト:1,690円
2ギフト:3,100円
3ギフト:4,700円
5ギフト:7,500円
10ギフト:14,000円
20ギフト:23,400円
50ギフト:324.99ドル
100ギフト:499.99ドル
※価格は税込

Steam・Metaともに、表記は「1ギフト=1か月相当」
※Metaでの価格は、2025年3月26日時点で確認したドル表記のまま記載しています。

ポータルなどのように設置ができます。
設置すると大きなプレゼントボックスが出現。
設置後、ギフトのエフェクトが発動しギフトを受け取れます。
「Gift Drops」を貰った(上)・送った(下)際の通知欄

なお、2024年12月2日にはギフトを送ると特別なバッジが付与されるようになり、1か月から最大で5,000か月分までのバッジが用意されています。詳細はこちら

VRC+は、必ずしも必要という機能ではありませんが、追加される機能に興味のある人やVRChat運営を応援したいという方は、加入してみてはいかがでしょう?

関連リンク(英語)

VRC+ 公式サイト
VRChat Wiki – Gifting badges
VRChat Wiki – VRC+

更新履歴

2024.06.11 記事公開。
2024.10.10
ステッカー機能の追記・名称を「VRChat Plus」から「VRChat+」に変更・一部画像差し替え。
2024.10.25 一部画像の差し替え。
2024.12.06 「Prints」「Gift Drops」の項目を追加。サムネイルの修正。
2025.02.01 ギフトに関する価格などの修正・追記。年齢確認について追加。
2025.03.27
ドリー・ドローン・上半身カメラトラッキングの項目を追加。名称を「VRC+」へ変更。

投稿者プロフィール

Note(のーと)
Note(のーと)
VRChatに住む無言勢。
鏡文字とVRChatのアップデートについて主に書いてる人。